Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

東京オペラプロデュース「シャブリエ : エトワール」批評3(No.1699)

2009-10-31 19:54:09 | 作曲家 : シャブリエ & オッフェンバック
 東京オペラプロデュース「シャブリエ : エトワール」公演批評の続きである。この公演批評を「書き尽くさない」と私高本が生きている価値は皆無だと思う。

「佐伯周子のシューベルト」と並び、『生きる力』を与えてくれた公演 = 東京オペラプロデュース「シャブリエ : エトワール」


である。


 後遺症として、シャブリエの「3本の完成したオペレッタ」と「2本の未完成のオペレッタ」のCDを聴きまくってしまった。う~ん、名作ばかりだ! さらに「オッフェンバックのオペレッタ」も聴きまくっている。マジで、「佐伯周子のシューベルト」の曲目解説が書き上げられるのか???


 2キャスト2日公演の批評は難しい(← 本当)。特に演出については(悪くなければ)断定できない。「演出が良い」のか? 「キャストの解釈が良い」のか? は、本番を聴いただけでは永遠にわからない。これが原因で「ゲネプロより前」を聴く(=観る)しょーもないヒョーロンカが多いが、こんなバカに仕事を依頼している方が悪い。私高本の演出批評が物足りなかった読者の皆様には、今ここにお伝えしたい!


 両日公演を聴き(=観て)今ははっきり書ける。

  1. 女声陣ははっきり2日目が上だった。「ラズリ役=佐藤篤子と岩崎由美恵」は一長一短だったが、「ラウラ = 2日目の及川睦子」「アロエス = 田辺いづみ」がはっきり全ての面で上だった

  2. 男声陣は「ウーフ1世は1日目の塚田裕之」が上、他は「シロコ = 峰茂樹」が2日目が上だったが、脇役陣は1日目の「エリソン = 西塚巧」「タピオカ = 青地英幸」「警視総監 = 岡戸淳」がはっきり上


であった。タピオカ役は、エリソン役に引っ張られた可能性も大きいが。


 まず「演出批評」である。八木清市の演出は「極めて面白い」である。『音楽最優先』の姿勢が素晴らしい!
 だが、余り大きな声では言えないが、やや「貧乏くさい」面もある。例えば「1幕 → 2幕 → 3幕」の舞台装置が「単に裏返しただけ」にはっきり聴衆に見える! などだ。だからと言って、装置に無限のカネをツッ込むと「オペラの感動」が増えるかどうかはわからない。(・・・って言うか「完全な無駄」なことが多い)
 むしろ、「細やかな感情推移」を十全に表現したところを私高本は賞賛したい。「1幕フィナーレ」とか、「2幕フィナーレ」など。但し「2幕冒頭」などは、費用を掛けなくとも改善の余地があるだろう。楽譜を借りた「フランス リヨン歌劇場版」の演出も、もっと視覚的に説得力があったハズである。(もし再演があるならば)改善してほしい。


 次は「指揮批評」である。

飯坂純 = 日本のオペラ界を背負って立つ指揮者


である。今をときめく「大野和士」でさえ、オペラデビュー当時は説得力は少なかった。今は亡き「神奈川オペラ」の「サンサーンス : サムソンとデリラ」公演では、声楽とオケを整理するだけでせいいっぱいだったことが懐かしい。「日本デビュー」の「ベートーヴェン : 英雄」は素晴らしかったのだが!!!

 飯坂純の指揮は両日とも素晴らしかったが、敢えて比べるならば「初日がわずかに勝った」だと思う。原因は(大ハズレの可能性が高いが)初日の「エリソン = 西塚巧」の歌唱&演技のおかげだと私高本は感じる。初日だけ聴いた時には(私高本のバカ頭では)理解できなかったことである。
 「飯坂純の棒」は、ソリスト陣から、オーケストラから、合唱団から魔法のように「狙った音」を紡ぎ出した。模範にしている音楽は「ガーディナーのシャブリエ」である。『軽くて、それでいて存在感が抜群の音』である。飯坂はまさに実現した! この書き方は間違っているだろう。「オーケストラだけの演奏」の時には、ガーディナーをさえも上回っていたのだから! 「シャブリエの要求通り」が正確な表現なのだろうが、私高本はビンボーで「シャブリエの総譜」を読んだことが無いので断言できないのが残念でならない。人間ビンボーはしたく無いものだ(爆



西塚巧の歌唱&演技は、「舞台の流れ」を創出していた


ことは、ここに遅ればせながら明記したい。東京オペラプロデュース公演は毎回聴かせて頂いているのだが、

西塚巧 は ブレイクした!


と感じる。今回公演の大きな収穫である。できることならば「標準語の時」にもう少し遅く明瞭に話して貰えるとうれしい。私高本の耳では聞き取れない箇所も2ヶ所くらいあったからだ。
 さらに1日目の「警視総監 = 岡戸淳」の歌唱&演技も特記する。迫真の迫りは、「音楽の流れ」をも作っていたことを(2日目も聴いた後では確信するとともに)ここで報告したい。


 私高本自身は「女声好み」なので、2日目の方が好みである。

  1. ラズリ = 岩崎由美恵

  2. ラウラ = 及川睦子

  3. アロエス = 田辺いづみ


は、はっきり1日目より良かった。ラズリ役は相手役の関係なのか、底力なのかは私高本の耳では断言はできないが。ラウラとアロエスははっきり2日目が相当に上である。


 ・・・で、(私高本は関心が相対的に薄い)男声陣であるが、「シロコ = 峰茂樹」がはっきり2日目が良かった以外は、全て初日が良かった。この辺りが「オペラ鑑賞の難しさ」である。


 もう1度、東京オペラプロデュース「シャブリエ : エトワール」公演の水準を客観的に観てみよう。

  1. 音楽的水準 → ベルリンコーミッシェオーパー「オッフェンバック : 青ひげ」水準に匹敵する高水準

  2. 演出的水準 → (予算の足枷があったのか)素晴らしかったが「もう一段上」が存在した演出

  3. 女性陣 → 2日目は ラズリ・ラウラ・アロエス は最高! (1日目はラズリは良かった!)

  4. 男性陣 → 2日目は シロコ は良かった! 他役は 1日目が良く、エリソン = 西塚巧 が最高!!


であった。これだけの「シャブリエ : エトワール」を聴けたことは、「私高本の音楽人生」でも最高!! 本当に感謝しても尽くすことはできない。次回公演以降がさらに高みに達するだろうことを期待する。
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高須博ピアノリサイタル 批評(No.1698)

2009-10-30 23:25:28 | 批評

超絶技巧トランスクリプション物のスペシャリスト = 高須博 のここ数年での快心の出来!


であった。


 特に、本プログラム最後の リスト作曲「スペイン狂詩曲」が曲の魅力も深く、会心の出来! コレッリ「ラ・フォリア」が元曲だが、「リストの超絶技巧」がここあそこにちりばめられ、きらきらと輝くような演奏であった。
 リスト「スペイン狂詩曲」は、若手ピアニストが「コンクール用ピース」として持ち歩く『流行ファッション曲』の1つ(← これ本当)
 「コンクール用ピース」として弾かれる演奏の大半は、『コレッリ → リスト をすっきりと割り切って表現』する。少々詳しく書けば

モーツァルト → ベートーヴェン → ツェルニー → リスト の流れが当たり前! かのような演奏


と言えばわかり易いだろうか? はっきり言ってしまえば

ベートーヴェン の配下にツェルニーがあり、ツェルニーの「つまらない練習曲」の下にリストが育った


と言う(聴く側からは)極めてつまらない倫理観に支配されたつまらない演奏である。この演奏をしたピアニストは・・・
 ・・・止めておこう。多過ぎるわ(爆



高須の演奏は、『ベートーヴェンの精神をそのまま受け継いだピアニズム』


である。すなわち

  1. 技巧のひけらかし

  2. 「テンポ」も「デュナーミク」も大袈裟に動かす


が基本。「ベートーヴェンの作品番号が付かないで生前に出版されたピアノソロ変奏曲」の楽譜を見れば、お解り頂けることだろう。


 高須のピアノは雄弁だ! 時に「聴衆の騒然としたざわめき」も「2本の腕と1台のピアノ」で表現し、時に「静けさ」を表現する。テンポの設定は「巾が極めて大きい」が特徴。リスト作品だけでなく、タールベルク作品も(アンコールのゴドフスキ作品も)同じである。



高須は「ノンペダルの静けさ」を十全に聴かせてくれる希有なピアニストの1人


である。リストもタールベルクも「ノンペダルの静けさ」をまず初めに呈示してから、「ペダルありの朗々たる歌唱」をピアノで演じた。これは、ベートーヴェンやモーツァルトの「変奏曲」でも同じであるが、リストやタールベルクの方が徹底している。「聴衆の要望」が強くなっていたのだろう!



 「高須博の演奏会」が『年1回』なのは、私高本の個人的な感想として物足りない方向で残念である。これだけの「リスト : スペイン狂詩曲」が演奏できるピアニストは(既に死んだリスト自身とかシフラを除き)私高本は想像できない。「趣味の良いピアニスト」では無いが、一流のピアニストであろう。全盛期がいつまで続くのかはわからない。できることならば「全盛期」の間に

  1. リスト : ハンガリー舞曲第2番
  2. リスト : ハンガリー舞曲第15番

辺りは聴きたい。「編曲モノ」ですよ!!!
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新国立劇場「魔笛」初日批評(No.1697)

2009-10-29 23:37:30 | 批評
 1998年5月6日がプレミエのモーツァルト「魔笛」。これが確か4回目の公演になる、との記憶がある。ハンペ演出。これまでの3回だけでなく、新国立劇場モーツァルトオペラ全体に比較して

新国立劇場:モーツァルトオペラ中最高の出来 = 今回の「魔笛」


である。9月の『今シーズンオープニング : オテロ』と比べると

  1. 歌手は粒揃いだが、小粒

  2. 指揮者 = エシュヴェ は「手堅く」優先で、ダイナミクスとテンポの巾を取らない(取れない)。音色の変化は狙っていない

  3. 外国から招聘した3名の歌手は音程が極めて正確。但し、タミーノ = ステファノ・フェラーリ はドイツ語発音が極めて悪く私高本でも聴き心地に問題あった

  4. 夜の女王 = 安井陽子、ザラストロ = 松居浩 は正確な音程 & 音量 が外国招聘歌手と同程度。好演

  5. モノスタトス = 高橋淳、弁者 = 萩原潤 は役に充分な歌唱。もっと大きな役で聴きたい

  6. 「3人の侍女」「3人の童子」は素晴らしいアンサンブル

  7. 三浦安浩 再演演出は「時間を短縮する最優先」で、すっきりしているのが美点。反面「ハンペは何が言いたかったか?」は(3回見ている私高本も)忘れてしまった


である。『新国立劇場のモーツァルトオペラ』としては間違いなく抜群の出来なので、「モーツァルトオペラファン」は逃さずに聴いておいてほしい。尚、カーテンコールがあまりにも整理されていなくて、あっと言う間に終わったことに関してはスタッフは考え直してほしい。さらに1言付け加えると、新国立劇場合唱団 の出来は今1つパッとしなかった。人数は多かっただけに不思議な感触である。10型の東京交響楽団も響きがもう1つ上が欲しかった。
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読売日本交響楽団第519回名曲シリーズ 批評(No.1696)

2009-10-26 23:27:40 | 批評
 東京オペラプロデュース「シャブリエ : エトワール」公演批評は後1回以上は書く。1回で済むかな?(爆
 私高本の受けた「プラスの衝撃波」は余りにも大きいので、批評が延々と続くかも知れない。
 また「高須博ピアノリサイタル」批評も絶対に書かなくてはならない。高須は過去に愛知県まで追っかけて聴きに行ったピアニスト。その集大成を聴かせてもらったのだから!
 ・・・で、毎月「東京のオケ演奏会」をリードしている読響の演奏会批評を先に書く。



メンデルスゾーン生誕200年最大の収穫だった 本日の「全メンデルスゾーンプログラム」演奏会


 相当に長いプログラムだった。読響名曲シリーズなのに(オーケストラの)アンコールは無かったのも時間的にやむを得ないだろう。



メンデルスゾーンの美点 = 細やかに移ろう「ダイナミクスの変幻」


である。考えてみれば、メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64 で充分に聴いて来た道だ(爆
 下野竜也 + 読響 のメンデルスゾーンは、細やかに表情をそのまま聴かせてくれる。交響曲第1番でも第5番でもピアノ協奏曲第1番でも「細やかな表情」がストレートに伝わって来る。



メンデルスゾーンの交響曲や協奏曲やソナタの規模は、「後期モーツァルト」「初期シューベルト」の規模


である。さらに

メンデルスゾーンのダイナミクス変移は、「後期モーツァルト」「初期シューベルト」よりも目まぐるしくクレシェンド&デクレシェンドがある


だ! 1月の「イタリア」の頃に比べても、説得力が相当に増えて来た「下野竜也 + 読響 のメンデルスゾーン」。これで交響曲が全曲演奏完了してしまったのが惜しい。
 次は「12月の ヴァンスカ + 読響 : ベートーヴェン交響曲全曲演奏会最終ツィクルス」に期待する!!!
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東京オペラプロデュース「シャブリエ : エトワール」批評2(No.1695)

2009-10-25 19:13:22 | 批評

夢はかなうモノだ!



 夢のような2日を過ごすころが出来た。もちろん、

10月23日&24日 東京オペラプロデュース「シャブリエ : エトワール」の名演!


のことである。東京オペラプロデュースには、言葉を尽くしても足りないほどの感謝の気持ちだ! 出演者 & 裏方 全員の皆様、ありがとうございました。

 シャブリエの3本のオペレッタ「エトワール」「間違った教育」「いやいやながらの王様」を、ナマで名演で聴きたい!
 ・・・と思ったのは、「ピアノミュージックジャパン」の前身の「デイリークラシカルミュージック」創設の1996年を遡ること数年前の1994年か1991年のことだったと思う。私高本の「オペラCD&LD」はこの2つの年に集中しているからだ。理由ははっきりしている。

    1991.06.06 & 1991.06.09 ベルリンコーミッシェオーパー「オッフェンバック : 青ひげ」 ヴィラート指揮 フェルゼンシュタイン演出 東京文化会館


    1994.10.27(?) ウィーン国立歌劇場「モーツァルト : フィガロの結婚」 アバド指揮 ミラー演出 東京文化会館



 これに触れたからだ!


 オペラとオペレッタは元々好きで、二期会や日本オペレッタ協会の公演にはそれまでも相当に触れていたし、ちょうど同じ時期の

1991.06 東京オペラプロデュース「モーツァルト : ドンジョバンニ」 レニッケ指揮 松尾洋演出


も聴いて、感心した記憶がある。会場は「命名変更したばかりの パナソニック・グローブ座」だった。『モーツァルト没後200年』だったので、信じられないほどモーツァルトオペラが聴けた1年だった。東京オペラプロデュース公演だけでなく、日生劇場で「モーツァルト7大オペラ一挙上演」の快挙があり、私高本もナマで聴かせて頂いた年であった。


 ・・・で、その『モーツァルト没後200年』に運命的な出会いのコンサートと衝撃的にも出遭ってしまう(爆
 上記の通り、ベルリンコーミッシェオーパー「オッフェンバック : 青ひげ」である。当時31才(だったハズ)の私高本の感性に、

「一流のオペラ」を徹底的に掘り下げて上演すると、これほどまでに素晴らしい感動があるぞ!


を私高本に教えてくれた記念する公演である。初日の6月6日は木曜日の上に追加公演だったために、主催者(中部日本放送)が気の毒なほどガラガラで、そのおかげで(6月9日公演に比べて)響きが素晴らしかったことも思い出である。


2009.10.23 & 10.24 東京オペラプロデュース「シャブリエ : エトワール」飯坂純指揮 八木清市演出


は、上記2公演に次いで私高本の「音楽観」を形作ってくれた。15年ぶりか!
 もちろん、この期間 = 15年間に「感動したオペラ」は数多くある。二期会「ワーグナー : ニュルンベルクのマイスタージンガー」とか、新国立劇場「J.シュトラウス2世 : こうもり」などいくつもすらすらと挙がる。有り難い限りだ。

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東京オペラプロデュース「シャブリエ : エトワール」批評(No.1694)

2009-10-23 23:12:04 | 批評
 諸君帽子を取りたまえ!

日本オペラ界に新しい「エトワール(星)」が輝いた。名を 飯坂純 と言う


 本日公演された シャブリエ「エトワール」は『軽い作品』である。シャブリエ本人は「オペラ・ブッファ」と称したし、21世紀の現代では「オペレッタ」に分類される。

「軽やかさ」を十全に表現することは、「重々しさ」を十全に表現するよりも1桁上の難行苦行がある


ことをここに改めて記す。「エトワール」が作曲された1877年も、2009年も『隔たりの無い真実』である。
 日本には(小澤征爾を初めとして)有能な、または有望な指揮者は数多くいる。輝かしいコンクール歴を所持している指揮者もあまたいる。
 しかし

「指揮者デビュー公演」でこれほどまでに深くオペラ楽譜を『作曲家の意図通り』に再現できる指揮者


は、片手で数えることも難しいだろう。私高本は、大野和士 のデビューははっきり覚えていない。もし、東京交響楽団演奏会だとすれば、「オペラ」ではなく「オーケストラ指揮者」でデビューした瞬間に立ち会っている。(附記すると素晴らしい演奏であった。)
 飯坂の棒は

  1. テンポ
  2. デュナーミク
  3. アーティキュレーション
  4. アンサンブル制御

 これらの「全て」を掌握しきっている。もちろん「オペラ」であるから、歌手が『ちょっと勢い込んで走る』事態はざらに出現していた。その節も「大ベテラン指揮者」のごとく、何事もないように捌いていた!!!
 少しだけ詳しく述べると

飯坂純の美点は「低音の支え」を軸に、卓越したテンポ感が音楽を制御する!


だと感じる。細かなことは、明日公演を聴いてからまた機会があれば書く。


 オーケストラ(東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団)も、合唱団(東京オペラプロデュース合唱団)もこれまでと全く同じ団体である。もちろん、約半年ぶりの公演なので、メンバーは多少は交替しているだろう。

「同じ団体」とは思えない『作曲家の意図』を明確に直裁的に伝える演奏!


だったのだ!
 ソリスト陣では

  1. ラズリ役 = 佐藤篤子

  2. ウーフ1世役 = 塚田裕之


の2名が秀逸。
 明日=24日(土)公演は、全く別キャスト。どちらかと言うと(過去公演実績から見ると)24日公演の方が「Aキャスト」に見えるメンバー。昼公演(15:00開演)なので、そろそろ批評の筆を置き、明日公演を万全の体調で聴くことに準備したい。
 当日券はある、とのこと。今回を聞き逃したら、いつ聞けるかは全く予想も付かない。JR蒲田駅徒歩3分の「大田区民ホール・アプリコ」にて。
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シャブリエ(No.1693)

2009-10-20 23:02:16 | 作曲家 : シャブリエ & オッフェンバック
 シャブリエの代表作は

  1. オペラブッファ「エトワール」

  2. ピアノ曲「10の絵画的小品」

  3. 交響詩「スペイン」


である。交響曲やレクイエムなどの大作が無い上に、ソナタ多楽章楽曲が無いために、音楽史上不当に無視されている作曲家の1人。
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フランスで指折りの作曲家 = シャブリエ(No.1692)

2009-10-19 21:39:07 | 作曲家 : シャブリエ & オッフェンバック
 今週末(金-土)にシャブリエ「エトワール(星占い)」の舞台本格日本初演が行われる。京浜東北線蒲田駅徒歩5分の「大田区民ホール:アプリコ」で上演される。私高本はこのホールは初めて聴くので「ホール音響」については」わからない。オペラ団体は信頼置ける。オケも信頼置ける。指揮者は若い人なので、「伸び」が期待できる。


 私高本は「オペラ中毒患者」の1人である(爆

  1. イタリアオペラ

  2. ウィンナオペレッタ


が特に好きであり、そのくせ「ドイツオペラ」には全く興味が無い。ドイツオペラは「魔笛」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「バラの騎士」の3作品さえあれば(シューベルトオペラ上演を除き)一生文句は出ないと思う。シューベルトオペラは聴きたいな(爆


 ・・・で、「フランスオペラ」についてである。
シャブリエ「エトワール」が最高傑作と申立するつもりは無い。オッフェンバック「地獄のオルフェウス」がその起源であることは明白だからだ。ビゼー「カルメン」が最高作品である。文句ある人はコメントに書いて下さい。
 
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『第3グランドソナタはどれ?』 その7(No.1691)

2009-10-18 20:48:39 | 作曲家・シューベルト(1797-1828
 シューベルト ピアノ連弾ソナタ D823 の出版に纏わる話題を集中的に書く。


 真っ先に書いておかなければならないことがある。

「フランス風ディヴェルティメント D823 作品63+作品84」の題名 ← 「ハンガリー風ディヴェルティメント ト短調 D818 作品54」からの命名


 ブライトコプフ旧シューベルト全集では、得意げに「ピアノ連弾」の中で 『第18曲 = ハンガリー風ディヴェルティメント』に続けて、『第19曲 = フランス風ディヴェルティメント』を掲載している。
 作品番号で 『54 → 63』の間には、連弾曲は『作品55の行進曲』があるだけだが実際の出版は「作品54 = 1826.04.08」と「作品55 = 1826.02.08」と逆転しているから、『D818 と D823 は、連弾曲として連続して出版された曲』は正しい。


「ハンガリー風ディヴェルティメント 作品54 D818」は、「第2グランドソナタ 作品53 D850」と同じアルタリア社から同時出版された双子の姉妹作


である。「第2グランドソナタ」は(悲しいことに)「ピアノソナタ」の名称でシューベルト生前に出版された最後の曲であり、「第1グランドソナタ」と違って「変奏曲楽章」さえ持たないママに出版された。希有なことである。
 シューベルト生前の「ウィーンの出版社」は、21世紀の我々の目から見ると極めて横暴な要求をシューベルトに突きつけていたようだ。

  1. 変奏曲楽章を入れろ!
  2. 終楽章は「ロンド」にしろ!
  3. 行進曲楽章を入れろ!
  4. 「ソナタ」の名称はハズせ!

などなど。
 ハ長調ソナタD840 が途中で廃棄された原因もおそらく「変奏曲楽章」と「ロンド楽章」が無かったことだろうし、連弾ソナタ ハ長調D812 が出版に至らなかったのも「変奏曲楽章」と「ロンド楽章」が無かったことだろう。
 おそらく ニ長調ソナタD850 も「ロンド楽章」こそあったが、「変奏曲楽章」や「行進曲楽章」が無かったので、あやうく「出版差し止め」になりそうだった可能性大である。シューベルトは、何が何でも ニ長調ソナタD850 を出版したかったので、出版社アルタリアのわがままを聞き入れたようだ。すなわち

行進曲付きの「ソナタ」名義で無い連弾曲 = 作品54「ハンガリー風ディヴェルティメント」を差し出した


である。

「シューベルト史」で言うと「性格小品の始まり」


になるのだが、連弾曲なのでほとんど注目されていない。
 こうして ニ長調ソナタは「シューベルト意図のオリジナルに限り無く近い出版」になったのだが、これは当時推定人口20万人のウィーンの楽譜出版社には即伝わったことは、想像に難くない。


 連弾ホ短調ソナタD823 を受け取った 出版社 = ヴァイグル は、要望通りの楽譜を受け取ったハズである。つまり

  1. 変奏曲楽章あり

  2. 終楽章 = ロンド


である。そのまま出版してくれれば良かったのに、ますます欲が深くなったのだろう、ホ短調ソナタを

  1. フランス風動機の行進曲に拠る確固たる形式に拠るディヴェルティメント

  2. アンダンティーノ変奏曲

  3. 華麗なロンド


と3分冊にして出版。しかも、第1分冊は1826.06.17出版、第2&第3分冊は1827.07.06出版と念入りである。う~ん。


 この悲劇はさらに生前のシューベルトを悩ます結果をもたらしてしまうのである!
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読売日本交響楽団第486回定期演奏会 批評(No.1690)

2009-10-17 22:10:55 | 批評
 標題の件について忌憚ない意見を書く。

大筋は良かったが、「プログラムビルディング」と「細部の仕上げ」に画竜点睛を欠いた 下野竜也


 これまでずーっと、「下野竜也 + 読響」の演奏会については絶賛ばかり繰り返して来た私高本。2009年10月1-2日には、下野は『チェコフィルデビュー』も果たしたばかり!
 期待を膨らませてサントリーホールに聴きに足を運んだ演奏会であった。


 下野竜也が力を入れている作曲家は以下の通り。全て「読響でシリーズ化」されているものばかりである。

  1. ドヴォルザーク
  2. ヒンデミット
  3. メンデルスゾーン

 ドヴォルザークは「交響曲全曲」演奏になると推定される。ヒンデミットは「文化庁芸術祭大賞」に輝いた。メンデルスゾーンは今年読響と「第3番:スコットランド」を除く4曲を振る。


 ・・・で、得意の「ヒンデミット + メンデルスゾーン」を振る演奏会だと言うので、これまでの演奏会の出来の良さを鑑みて期待して出掛けたのだが、はっきり言って「肩透かし」だった。

総じて言えば悪くは無いのだが、「下野竜也 + 読響の魅力」は聞こえなかった演奏会


である。
 どこに問題があったのだろうか?



  1. プログラムビルディングが「バッハ → ヒンデミット → メンデルスゾーン」で焦点が定まっていなかった

  2. 「オケと合唱」のアーティキュレーション」は揃っていたのだが、「パイプオルガンが全部が全部長く引き摺っていた」

  3. 終曲の際も「パイプオルガンだけ、音を垂れ流し」で余韻が台無し


であった。「熱狂的な読響聴衆」も終曲直後は「ブラボー完全に無し」であったのもやむを得ないだろう。


 下野竜也が悪かったのか? パイプオルガン奏者(名前は明記されていなかった)が悪かったのか? はわからない。両者が悪い可能性もあるが、少なくともどちらか1方は悪い。


 明後日、月曜に全く同じプログラムの公演がある。本日の蹉跌は2度と踏まないでほしい。
 次週の「全メンデルスゾーンプログラム」は聴きに行く。万全の演奏を期待している!!
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今日から10日間+αの演奏会(No.1689)

2009-10-16 22:57:44 | 演奏会案内
 本日、

日本ドイツリート協会設立コンサート 関東支部


と言う演奏会を聴いて来た。私高本自身がジョイントコンサートを聴くのは何年ぶりだろう? 「演奏会の質」に徹底的にこだわるのが私高本。「佐伯周子出演のジョイントコンサート」でさえ、パスした記憶がある。「ジョイントコンサートは、単独コンサートに比べて質が低い傾向」がはっきりしているので、これまで「デイリークラシカルミュージック時代」を通して、「推薦コンサート」にしたことは無かった。
 今日の演奏会は、1組の「歌手+ピアニスト」の持ち時間が8分程度だったと思うが、「演奏の質」が保たれていたので驚いた。1人だけ風邪なのか声を失っていた歌手がいたのが残念だが、他の人は「曲の魅力」を引き出していた。歌手では永島陽子、ピアニストでは岡原慎也が最も魅力ある演奏を聴かせてくれた。シューベルト歌曲とR.シュトラウス歌曲は元々好きなのだが、ヴォルフ「メーリケ歌曲」とメンデルスゾーン歌曲の魅力を聴けたことは大きな収穫。 日本ドイツリート協会 公演は、次回以降もまた聴いて見たい。


 明日以降の「推薦コンサート」を書く。全部私高本が聴く。

  1. 2009.10.17 18:00 読売日本交響楽団第486回定期演奏会 下野竜也指揮 メンデルスゾーン交響曲第2番「賛歌」 他 サントリーホール

  2.  メンデルスゾーン生誕200年の最大の聴きモノかも知れない。合唱団は新国立劇場合唱団。

  3. 2009.10.20 19:00 高須博ピアノリサイタル 角筈区民ホール

  4.  技巧派ピアニスト高須博の1年ぶりのリサイタル。編曲モノのスペシャリスト!

  5. 2009.10.23 18:30 東京オペラ・プロデュース「シャブリエ : エトワール」本格舞台日本初演 大田区民ホール・アプリコ大

  6.  「ビゼー : カルメン」に次ぐ フランスオペラの傑作がついに日本初演! 「ズボン役が主役オペラ」としては、R.シュトラウス「バラの騎士」と並ぶ名作。この日の主役ラズリ = 佐藤篤子。

  7. 2009.10.24 15:00 東京オペラ・プロデュース「シャブリエ : エトワール」本格舞台日本初演 大田区民ホール・アプリコ大

  8.  この日の主役ラズリ = 岩崎由美恵。

  9. 2009.10.25 14:00 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調 ピアノ 上野優子 指揮 磯恒男 ティアラ江東

  10.  霞ヶ関フィルハーモニー管弦楽団第5回定期演奏会。ロシア物で日本デビューした 上野優子 がいよいよ ラフマニノフピアノ協奏曲を弾く!

  11. 2009.10.26 19:00 読売日本交響楽団第519回名曲コンサート 下野竜也指揮 メンデルスゾーン交響曲第1番+第5番+ピアノ協奏曲第1番 サントリーホール

  12.  ピアノ協奏曲の独奏は小菅優。

  13. 2009.10.29 18:30 新国立劇場「モーツァルト : 魔笛」初日

  14.  ハンペ演出の評判悪いプロダクション。過去公演はつまらなかったが、今回はキャスティングに力を入れた(とのこと)。信じてみたい。

 「演奏の質」にこだわった選び。「万人受け」よりも私高本の好みが鮮明に出ていると感じる。「ピアノに偏らない」ように気を配ったつもりだが、やはりピアノ(とオペラ)中心。他の1公演も「新国立劇場合唱団」が歌うのか! おそらく一生直らないような予感がする。
 もう1演奏会聴きたいのだが、今年5月に体調を崩してから、これだけ演奏会を続けて聴くのは初めて。体調が持つのやらどうやら(爆
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『第3グランドソナタはどれ?』 その6(No.1688)

2009-10-10 20:42:58 | 作曲家・シューベルト(1797-1828
D823は今も「評価が定まらない曲」の1つである。

シューベルトD823 を高く評価している = 角野裕・角野怜子編集全音楽譜版楽譜


があるのはうれしい限り。反面

  1. Dover版楽譜

  2. バドゥラ=スコダ&デムス デュオ

  3. デュオ児玉

  4. ケフェレック&クーパー デュオ

  5. アインシュタイン著書(← 1言も触れていない!)


などなどではけんもほろろの扱いである。「ベーレンライター新シューベルト全集」の扱いも正直言って高くない。古い「クリスタ・ランドン編集」だからのような気もする。クリスタ・ランドン編集の「ウィーン原典版ハイドン : ピアノソナタ全曲」は相当にマズい楽譜だからなあぁ・・・
 「ベーレンライター新シューベルト全集」の「連弾:第4巻 = 行進曲&舞曲」は現在「売り切れ&再版見込み無し」状態である。1972年刊行で、21世紀になる前からこの状態が10年以上続いている。「ピアノ」の中で、「売り切れ&再版見込み無し」はこの巻だけである。


ベーレンライター新シューベルト全集:ピアノ連弾


は全5巻から構成されている。

  1. 第1巻 : (1978年当時)1823年以前の作品だと思われていた作品集(2007年刊) リッチャウア編

  2. 第2巻 : (1978年当時)1824年作品と思われていた作品集(1978年刊)ランドン編

  3. 第3巻 : 最晩年=1827-1828年作品集(未刊)編集者は現在公表されていない。おそらくリッチャウア編

  4. 第4巻 : 行進曲&舞曲集(1972年刊)ランドン編(現在品切れ&再版予定無し)

  5. 第5巻 : 序曲集(1984年刊)リッチャウア編


が全貌である。
 1978年刊と1984年刊の間に大きな溝がある。第1巻には「現在のシューベルト学者が晩年作品と考える曲」も入っている。リッチャウア は相当に苦労して編集していることと推測する。
 『1978年当時』でも、最新情報に目配せが行き届いていたら、随分違った編集になっていたハズである。バドゥラ=スコダ が入らなかったのは、個人的には残念な次第だ。D823 についての考え方には違和感があるのだが、それでも バドゥラ=スコダ ならば、相当に質の高い編集をしてくれたことだと思うからだ。「シューベルト即興曲&楽興の時&さすらい人幻想曲」ばかりでなく、「ショパン練習曲」などでも素晴らしい楽譜を残してくれているからだ。
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ショパンの舞曲(No.1687)

2009-10-05 23:57:47 | 作曲家・ショパン(1810-1849)
「ショパンの音楽」には、シューベルトに共通する点が1点だが大いにある。

ショパンは生涯「自国の舞曲」を基調として作曲を続けた


ことである。

  1. ショパンのマズルカ

  2. ショパンのポロネーズ


は『ショパンを代表するジャンル』であると同時に、極めて若い時から死の直前まで作曲し続けたジャンルである。晩年の作品を見てみよう。

  1. 作品59 : 3つのマズルカ

  2. 作品60 : 舟歌

  3. 作品61 : 「幻想ポロネーズ」

  4. 作品62 : 2つの夜想曲

  5. 作品63 : 3つのマズルカ

  6. 作品64 : 3つのワルツ

 晩年のソロ作品リストである。作品50辺りまで遡っても、比率は大して変動しない。
 10才になる前に作曲していたのも、ポロネーズとマズルカばかりである。


 シューベルトが真っ先にピアノソロ作品に手を染めたのは「幻想曲」だったようだ(D2E)。しかし、直後にはピアノ舞曲に手を染め、年代に拠り濃淡はあるのだが、死の年 = 1828年出版作品 まで、間断なく作曲し続けられた。


 「佐伯周子を除く多くのシューベルト弾き」は、シューベルト舞曲を一切無視して弾かない。実名を挙げるのは止めておこう。日本人ピアニストに限らず、ヨーロッパピアニストも同じである。



  1. 「シューベルトのウィーン風」が最も感じられる曲 → ワルツ(レントラーとドイツ舞曲を含む)

  2. 「ショパンのポーランド風」が最も感じられる曲 → マズルカとポロネーズ


は誰も異論は無いだろう。
 ショパンは「パリに亡命」してそのまま故国の土を踏まずに死んだ亡命作曲家になってしまった。シューベルトは「生涯をウィーン」で過ごした作曲家になってしまった。取り巻く環境の差は大きい。だが、「シューベルトとショパン」ほど、故国の舞曲を愛した大作曲家はそれほど多くはない。グリーグ、アルベニス などの名前は挙げることができるだろうが。
 「シューベルト弾き」と並んで「ショパン弾き」はもっともっと「舞曲」を手中に収めて聴かせてほしいモノだ。
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佐伯周子 ピアノソロ曲完全全曲演奏会の現在の評価(No.1686)

2009-10-04 23:44:18 | ピアニスト・佐伯周子
8月12日 佐伯周子「シューベルトピアノソロ曲完全全曲演奏会第7回」の批評が2ヶも掲載された。掲載順に

月刊「音楽の友」2009年10月号P191-P192 上田弘子 批評


「フランツ・シューベルト・ソサエティ」第38号P10 小山泉 批評



ありがたい限りである。


 演奏会は「星のあまた」ほど開かれる。「演奏会の質の差」は限りなく大きく、批評対象になるのは、ごく1部。有名外来演奏家とか演奏団体は、ほぼ来日公演の全てが批評対象になる。ミラノ・スカラ座とかウィーンフィル、ポリーニなど。国内団体も新国立劇場や二期会公演はほぼ100%批評対象になる。N響や読響で約33%。日本人ソリストは、「内田光子のようにほぼ100%」批評対象になる演奏家は極めて少ない。むしろ「全く無視されるソリストが99%近い」が実情である。



  1. 日本最大発行部数の「クラシック音楽雑誌」に批評掲載

  2. 日本最大の「シューベルト愛好家団体」の機関誌に批評掲載


は、すなわち

佐伯周子 が「シューベルト演奏家として大いに期待されている」ことの証


に他ならない。佐伯周子には、今後さらに演奏を今まで以上に充実させて1人でも多くの人に「シューベルト愛好家」になってもらうように大成してほしい。批評内容をご覧になりたい方は、「音楽の友」を購入される、「フランツ・シューベルト・ソサエティ会員」になる、が最短。よろしくお願い申し上げます。
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