Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

サイレント機能(No.1478)

2007-05-20 22:38:25 | 実録! グランドピアノ購入実戦
ここで難問が呈示された。

サイレント機能が是非欲しい



「サイレント機能」と言うのは、短時間しかナマ音で演奏できない環境の下で「マイナス部分を補う機能」であり、 07:00~22:00 まで、ナマ音で弾ける環境下では「無用の長物」としか思えなかった。だが

明日に代打で演奏してほしい依頼がある!


と言う主張は説得力があった。
 ・・・ので、数ヶ月様子見をした。「サイレントピアノ」の機能は ヤマハ にしかない。 もし「サイレント機能最優先」であれば、【ヤマハに決定】しか選択肢が無いからである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピアノ選びの「ツボ」(No.1477)

2007-05-18 19:23:38 | 実録! グランドピアノ購入実戦
 大体の方向性は見えた。私高本のフトコロ状況も含めて、である。『世界4大メーカー』を歴訪して、もう1回

最も大切な『選び方』は何か?


を自分自身に問い掛けた。読者の皆様の多くは『意外!』と思うかも知れないが

メンテナンスしてくれる『調律師』の腕


である。
  どんな素晴らしいピアノであっても、メンテナンスしてくれる人の腕が悪ければ、一瞬にして 『名機 → クズ』となってしまう。ピアノと言う楽器は、日々消耗する楽器なので、こればかりは仕方無い。
  私高本の過去の経験に照合して『どのメーカーだと、私高本の思っている水準以上を維持してくれるか?』を丹念に振り返って見た。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤマハ新製品ラインナップについて(No.1476)

2007-05-17 20:28:53 | 実録! グランドピアノ購入実戦
 本日、 ヤマチョイ と言う名称のホームページから、トラックバックとコメント を頂いた。 初めて見たHPだが、著作権表記を読むと「ヤマハ株式会社」が運営しているきちんとしたHPである。 ありがたい限りである。


 トラックバック先は、

ヤマハ グランドピアノ「C」シリーズモデルチェンジ


について、詳細に記載してある。リンク先が「3ヶ」あったが、その中で私高本が最も興味を惹いたのは

記者発表動画一覧 ヤマハ株式会社


である。 本日現在は「トップ」に掲載されている「ヤマハ グランドピアノCシリーズ 新製品記者発表」が、当該事項である。
   私高本としては2点目を見張った。

  1. ヤマハとしては、アコースティック製品と並んで『ハイブリッド製品』に力を入れていること

  2. 三輪郁 の演奏がシューベルト(楽興の時第2番)であり、私高本のグランドピアノ選定で最も傾注した作曲家と同一(= シューベルト)であったこと!


 特に「シューベルトで公式デモ」は、感慨深い。 私高本が購入したのは旧製品の「C7LA」だが、早まってしまったのだろうか???
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4大メーカー全てを聴いて感じたこと(No.1475)

2007-05-16 20:55:33 | 実録! グランドピアノ購入実戦

  1. カワイ
  2. ヤマハ
  3. スタインウェイ
  4. ベーゼンドルファー

の順に一通り巡り、聴いて見て『まず』感じたことである。


  1. 大別して 2系統に分けられる

  2.    思った以上に、スタインウェイ に ヤマハ と カワイ は似ている。国産2大メーカーは、スタインウェイ を手本に 設計&製作 して、近似している、と感じた。どの作曲家にも適応力は高い。

     一方、ベーゼンドルファー は『全く別の思想で 設計&製作』されている。モーツァルト や シューベルト では、素晴らしく「曲が映える」のだが、バルトーク や 伊福部昭 だと「全く不適応」である。

     実際に「最も使用頻度の高いエリア」がどの辺りに行くのか? が焦点になる、と感じた次第である。(佐伯周子 は ベーゼンドルファーインペリアルを使用して「ベーレンライター新シューベルト全集に拠るピアノソロ曲全曲演奏会」を実施中なので、ベーゼンドルファー が練習ピアノになることは相当にプラスに働く可能性が高い、とも感じた。)

  3. メーカー毎の差は、【コンサートグランドが最小 → ベビーグランドが最大】

  4.    これは意外だった。寸法が大きいほど「差が小さい」のである。逆に言えば、「寸法が大きいほど、差は小さい」のだ。私高本が検討の中心にした 211~227cm のグランドピアノであれば、(ヤマハとカワイは 上位機種であれば)充分なレベルに達している。



 そこで、さらに1つ大きな問題が横たわっていることに気付いた。この件は明日号にて。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベーゼンドルファー(No.1474)

2007-05-15 22:10:46 | 実録! グランドピアノ購入実戦
『ウィーントーンのピアノ』と呼ばれる = ベーゼンドルファー を次に訪れた。

日本ベーゼンドルファー ホームページ



   向かったのは、日本ベーゼンドルファー 東京ショールーム である。東京メトロ丸ノ内線 中野坂上駅直結! 雨の日でも雪の日でも、傘不要です。
 全ての グランドピアノ を試弾してみて

  1. ベーゼンドルファー Model 225


が良かったが、「インペリアル」に比べると、インペリアルの素晴らしさが際立つ。 モーツァルト & シューベルト には、『うってつけのピアノ』とさえ思えるメーカーである(特にインペリアル)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スタインウェイ(No.1473)

2007-05-14 21:47:48 | 実録! グランドピアノ購入実戦
『世界一のピアノメーカー』と呼ばれる = スタインウェイ を次に訪れた。

スタインウェイ・ジャパン ホームページ



   実際に向かったのは、スタインウェイ・ジャパン ショールーム である。JR品川駅から、車で送って頂いた。感謝! 電車やバスで到着することは、ほとんど不可能かも知れない。 外から見ては「世界的ピアノのショールーム」と理解できる人は居ないように思われる。全ての グランドピアノ を試弾してみて

  1. ハンブルク・スタインウェイ B211


が素晴らしかった。「C」も素晴らしいのだが、「豪放な鳴り」は『B』の方が素晴らしい。
   私高本の個人的な意見だけでなく、川上敦子 の ピアノ選択 の時も、結局「スタインウェイ B」を選択した話を以前聞いていたが、実感できた次第である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤマハ グランドピアノ「C」シリーズ モデルチェンジ発表 (No.1472)

2007-05-09 23:52:03 | ピアノ音楽全般
 世界最大のピアノメーカー = ヤマハ が昨日唐突に(?)モデルチェンジを発表した。詳細は リンク先を ご覧下さい。

2007年 ヤマハ グランドピアノ モデルチェンジ発表



主な留意点

  1. 整音 & 整調 を深める

  2. 価格アップ


  私高本としては、『質重視』であり歓迎する方向。「C1」などの質が飛躍的に向上してくれることを信じたい。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アントルモン 連弾演奏会(7日)&ソロ(8日) (No.1471)

2007-05-08 23:37:51 | 批評

ピアニッシモをベースに色彩豊かな音楽の実り


 フランスの大御所ピアニスト 兼 指揮者 = アントルモン の『ピアニスト』としての来日公演の初日と2日目。初日は 同じく フランス大御所ピアニストである タッキーノ との「1台連弾だけの演奏会」であった。 2日通して聴き、「アントルモンの音楽観」について、随分と深く感じることができた。

  1. 「ピアニッシモをベース」に音作りする

  2. 「繰り返し」の時に鮮明に聴き取れるが「色彩感」が豊穣

  3. 作曲家の名作中の名作を全力で演奏し、作曲家毎の「作風」の違いが、「音」になり現れる


の3点が充実した演奏会であった。
  • モーツァルト
  • ベートーヴェン
  • シューベルト
  • ショパン
  • ブラームス
  • ビゼー
  • ドビュッシー
  • ラヴェル

が2日で演奏された作曲家だが、『作曲家の個性』が前面に表出されて来る。特に
ビゼーのピアノ曲がこれほどの名作! と初めて知った


ことを明記しておきたい。
 デュオでパートナーを務めた タッキーノ の技巧と音楽の柔軟性も卓越しており、シューベルト,ラヴェル,ビゼー の魅力を最大限に聴かせてくれた!



 アントルモン は「マイクでは、魅力の全てを収録し難いピアニスト」であった。 ん?、どんなところか? ですか???

  1. 音量の巾(ダイナミクスレンジが巾広い)

  2. 音量が「ピアニッシモ方向」に軸足を置いており、フォルティッシモでも ペトロフ や 小川典子 や ポゴレリチ の「フォルティッシモ」とは質が異なり、柔らかである


  「録音では音が大きいほど、技術的に処理し易い」ことが明確であり、この方向で録音は進められることが多い。その結果、アントルモンのピアニズムは「録音では映えることが少ない」のである。

  ppp~mp の間で アントルモンの音楽は、基盤が作られる。そして、「パッ」と ff や fff が、スビト や クレッシェンド で突然訪れ、すぐに 元の「色彩 = ppp~mp」に戻る。

  シューベルトの 幻想曲ヘ短調D940(連弾) の素晴らしさに初日の前半に目を見張ったが、続く ラヴェル & ビゼー はさらに素晴らしかった上、2日目の ラヴェル & ドビュッシー の充実ぶり は言葉では言い表せないほど。唯一残念だったのは、初日1回、2日目2回「アントルモンのド忘れ」が起こったことだけ。できることならば「譜面を見て、弾いてほしかった」次第である。

  • 5月11日(火)19:00 神戸市/神戸新聞松方ホール
  • 5月13日(日)15:00 金沢市/石川県立音楽堂コンサートホール
  • 5月18日(金)18:45 愛知県/東郷町民ホール
  • 5月19日(土)18:30 茅ヶ崎市/茅ヶ崎市民文化会館

で アントルモンの公演は行われる。是非是非、聴いて欲しい。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする