Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

正書法のフェデラリズム

2005-07-20 | 歴史・時事
ドイツ語新正書法の修正が早くも八月一日付けで有効になる。教育は、連邦主義から州独自の政策となる。よって各連邦州は、文化大臣連邦会議の結論にもかかわらず独自の政治を示す事が出来る。二大州であるバイエルン政府とノルトラインヴェストファーレン政府は、最終修正案が出ていないとして修正の効力発効を見送る。

ミュンヘンのシュトイバー首相は、バイエルンに居座ると言いながら保守連合(CDU)が勝利の暁にはベルリンでの内閣入りが予想されている。バイエルンは、その地場政党(CSU)とともに我が道を行く態度を示さなければならない。デュセルドルフも、リュットガース首相(CDU)への政権交代がなければ、足並みを乱だす事は無かったのであろう。

政治の世界の複雑さに較べると、正書法修正箇所の方はそれほど複雑ではない。同じ子音の三つも繋がる合成単語やハイフン、大小文字の使い方などは結果が出ているが、その反対に合成語の分節や単語や記号の結合は、最終案が纏まるまでは一先ずは保留された形でどちらでも良い事になる。

同じような保留された国語の学科採点の経験から、どちらでも良い正書法を採る国語教育へのその幼少時に覚えた不信感を思い起こした。少々優秀な学童にとっては、既に初等教育において、不確かな教育理念に覚醒する機会になるのあろうか。

こうして優秀な成績を修めながら、結合や分節の政治力学を試行錯誤して、頭に立ったり、控えたりしながら、キャピタルに納まるようになる者を一流政治家と言う。

何れにせよ、 最 終 結 論 が出るまでは、シュトイバーバイエルン首相は正しいドイツ語正書法のために、連邦主義を振り翳して戦う意思を示している。しかしこれが、分節法などの扱いで、一筋縄では行かない。



参照:手かせ、口かせ、首かせ [文化一般] / 2005-06-10
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