Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

つなぎ合わせの狐の毛皮味

2010-08-21 | ワイン
自家製のワインを頂いた。それを楽しんだ。自家製といっても、ホビーワイン農民による自らの手による栽培で、然るべき醸造所の醸造で瓶詰めされたものである。

それでも耕地場所はアインツェルラーゲと呼ばれる列記とした地所「フックスマンテル」であり、その醸造を受け持ったこれまた我々の山の仲間のご実家である醸造所「プフリュガー」はそのような地所を保持していないほどである。さらにBIOワイン指定となっているからこれまた驚きである。

斜面にあるものの比較的土壌は重く、必ずしも今年から買い受けてフォルストの醸造所「ゲオルク・モスバッハー」が醸造を開始したケーニクスヴィンゲルトと隣り合わせていて、むしろその上部に位置する。つまり本来ならばそれ以上にリースリングに向いてもおかしくないのだが、その土壌の重さから必ずしもそうではないのだろう。

そのようなわけでこれもキュヴェーとなって、今や珍しいミュラーテュルガウなだが混ぜられている。基本的には日常消費ワインには違いないが、この手のワインを専門とする醸造所によって上手に醸造されているといっても間違いではなかろう。

地元の詩人シュヴァイツァーによって、毎年新しくエチケットに能書きが書かれている。その名も「ゾルゲンブレッシャー」とは、「飲んだら、浮世の憂さも忘れ」といった按配であろうか。

正直な所飲む前はその重さからして、心配も膨らんだのだが、初日良し、二日目も良しで、最後まで飽きずに飲めたのは驚愕に価するだろう。なかなか、このレヴェルの安いワインを飲み屋などではなかなかありつけないところが、やはり自家製の強みだろうか。

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