Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ムルク谷へと降りて行った

2021-11-09 | アウトドーア・環境
ベルリナーフィルハーモニカーのバーデンバーデン滞在の写真が出ている。驚いたことにフランクフルトから其の儘乗り込んで、木曜日には練習をしているようだ。四日木曜日には合唱団抜きでマイクリハーサルをしている。つまり水曜日からペトレンコ以下管弦楽団とソリスツ陣は来週の土曜日まで滞在することになるのか。フォンタナ財団が出しているのはあるが、通常の復活祭と比較してとってもではないが経済的には成立していない。少なくとも個人個人は券の分を寄付したりして、売れない分だけは補填していると思うのだが、これは少し驚いている。日曜日のコンサートと「マゼッパ」は収録されるが、オペラ上演ではないのでArteが買うようではなさそうで、ムーティ指揮「レクイエム」のような保存版となるのだろうか?

練習風景の写真を見ると舞台の上奥に合唱のひな壇を作っていて、コンツェルトマイスターはダイシンが受け持っている。パユがフルートなどトップメムバーが乗っていて、予想したポーランドのマイスターは弾いていない。今回は帯同していないようだ。それにしてもラトルの時はベルリンで練習した後はバーデンバーデンでは舞台稽古に続いて総稽古だけだったと認識している。それに比較して、今回は舞台がないのに収録だけでこんなに時間を使っている。更にその週末にはベルリンから中継がある。珍しい作品であるので少なくともいいものを残したい意思は分かるのだが、春に完璧に練習した後でもう一度となると可也完成度の高い演奏になる筈だ。

週末のバーデンバーデン行はほぼ計画通りに進んだ。車のエンジンオイルが切れかけて、継ぎ足すなどの不慮の事はあったのだが、大事には至らないでいる。前回のミュンヘン行の後で減り方が急激に増えたのは大分燃え尽きてしまうようになったのだと思う。燃料高騰の中でオイルまで消費することになる。シュヴァルツヴァルトの谷のスタンドでそこにある15W-40を購入したが、低温では固くなるので、いつもの5Wを更に継ぎ足す必要もありそうだ。不凍液も入れておかないといけない。

朝の練習が終わって車を出すと11時頃だったが、トンネルを超えて向こう側のムルク谷へと降りて行った。お目当てのクロアチア料理のある街について、場所を探してレストランに入ったのは45分頃だったと思う。だから予約なしでもカウンターに座れた。点数が良かったので来たのだがソースがニンニクと赤いのが二種類で肉も飽きが来たので評判程ではなかったが典型的なクロアチア人で、上手に商売をしていることはよくわかった。そのためニンニクソースが後まで残った。チップを入れてビール二杯で24ユーロ程だったから、まずまずで価値はあった。支払いを済まして1時過ぎに店を出た。

おかげで小雨が降ってきても寒さを感じなかった。そうなるとゆっくり車を止めて休めるところ探しである。少しだけ谷を上ると小さな川向こうの村を見つけた。感で入っていくと、山の奥にスポーツグラウンドと墓がある一車線の道が伸びて行ったので入っていった。幸い対向車はなかった。その奥のグラウンドの横の駐車場で3時過ぎまで、音を出して楽譜を見ながら、膝掛を被って意識を失っていた。今しがた練習で指揮者のペトレンコが指示していた練習番号で内容を辿って行った。人の気配も車の音も聞こえない、天気もあるが今時オーストリアやバイエルンの田舎でも殆どありえないような静けさを得ることだ出来た。

4時過ぎには出ようと思っていたが、エンジンオイルが足りないことを確認して、早めにスタンドを探した。結局復路の谷超えはシュヴァルツヴァルダーホッホシュトラーセから降りて行った。久しぶりにブラームスの家の近くも通って祝祭劇場へと戻っていった。



参照:
ロマンティックな芸術の意 2021-11-08 | 文化一般
乾いた汗の週末 2005-06-20 | アウトドーア・環境

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