Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

実感出来る資本主義の味

2008-07-14 | 文学・思想
五月にフランスに滞在した節はその間クルニーに宿泊した。ベネディク会から広がったクルニー修道会改革運動として、シトー会のテンペル騎士団でもあるベルナールで有名になった修道所の町である。予てから訪問したいと思っていたので、大変幸運であった。

既にその修道会運動の意味合いは最新の研究から紹介したが、マックス・ヴェーバーが指す資本主義の源流はプロテスタンティズムでも、またやイエズス会でもなく、ルターにも影響を与えているクルニーのシトー派の運動であると云われる。

建造物すらまだまだ修復発掘の途上であり、ユネスコ遺産としての観光対象にはまだまだ程遠い。ネットを調べていても学術論文の類は頻繁に出てくるが、よく整理された文章は直ぐには見つからない。

それ故に、旅の感想すらこの町については未だに書けずにいる。詳しく調べていくと私にとっては殆ど難しい学術的な問題に見えてしまって、致し方ないからだ。

それでも、まだ旅の感興が残っていながら、興奮も冷めて来た今、写真だけでも分類しておきたいと思った。するとどうしても、そこから派生する卑近な関心事である枝葉末節に逃げてしまうのである。

ワインの等級付けの原点をシトー会が付けたというブルゴーニュワインのそれに見るとすると、少なくとも我々はその本質を実感し易い。



参照:
エロ化した愛の衝動 [ マスメディア批評 ] / 2007-01-04
座標軸の定まらぬ思慮 [ 雑感 ] / 2008-05-11
芸者の銭洗い弁財天 [ 女 ] / 2008-04-14
熟成リースリングのあるべき姿 (新・緑家のリースリング日記)
コメント (9)
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