今日の記事は長いので、お忙しい方はナナメ読みでお願いします(笑)
私は「ナナメ読み」の技術がないのでできませんが(笑)
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さて、うまく日程の都合がつき、岩手県が募集するボランティア活動に参加できた。
場所は岩手県大槌町。
大槌町といえば町長はじめ、多くの職員の方が命を落とされ、役場自体も
津波に飲み込まれ、壊滅的な被害を受けて自治体機能が停止してしまった町。
作業の内容は現地のニーズに合わせて行われるため、実際には現地に行ってみないと
わからないし、自分が実際に役に立つのかどうか非常に不安であったが、とにかく何でもいいから作業をさせて欲しいと思い、参加した。
花巻市の家から盛岡市までは車で移動し、そこからは大型バス2台で大槌町へ向かう。
その日は80名程度の参加者がいて、大学生くらいの若者から60歳代くらいの方まで、
外国人の方も東京から夜行バスに乗ってきた方も、いろ~んな方が居た。
盛岡市を出発して大槌町に着いたのは約3時間後。
内陸から沿岸へ移動するだけなのに、やっぱり岩手は広い、と再認識。
釜石市を通って大槌町へ向かう。
↑釜石駅を通り過ぎて間もなくバスの中から見た光景。
これ、本当に自分の目の前にあるのだろうか・・・。
圧倒的な絶望感が漂う。
釜石市を過ぎて大槌町に入り、バスを降りると、途端に異臭が漂う。
トイレのような腐敗のような、嫌な臭い。
考えてみるともう震災から1ヶ月半が過ぎ、どんどん暖かくなっているから
いろんな物の腐敗が進むのは当たり前。
マスクがなければ完全に戦意喪失になるほど不快な匂いだった。
少しの時間しか居ない私でさえそうなのだから、ここに住む方々の不快感も
相当なものだろう。
活動の作業内容は被災された個人宅の畑のゴミ掃除。
壊滅的な被害にあった大槌町役場より少し離れた場所で、道路は車が
走れる状態であった。
80人がそれぞれグループにわかれて作業を開始する。
畑の土は十分に水を含んで重く、掘り起こすといろいろなものが出てくる。
タオル・パンツ・辞書・毛布・ヨーグルト・写真・腐敗した魚(←これが強烈に臭い)などなど。
一番酷いのは住宅建材で、石膏や断熱材のようなものが土の中からワンサカ出てくる。
相当の瓦礫が流された跡だということだろう。
↑↑ゴミだらけの土を何度も運び、さらに土の中のゴミを探る地道な作業が続く。
ある程度、大きなゴミは取り除いても、まだまだ細かいゴミが多く、
仮に種を播いてもここに再び作物が実るのかどうか・・・。
そんな事ばかり考えてしまう。
↑土の中から出てきたぬいぐるみ。
どこかの幼子のお気に入りだったのだろうか。
↑写真や思い出の品と思われるものは個別に仕分ける。
持ち主の方に引き取ってもらえますように。
↑作業したお宅の目の前はこんな風景ばかり。
↑↑奇跡的な角度で建ってはいるが、もはや住めない。
↑この面積の瓦礫の量に対して重機の数が少ない・・・。
しかし、現在はこれが精一杯のところなのだろう・・。
いつになったら終わるんだろう。
全く先が見えない事を実感してしまう。
↑どうすればこんなにも酷い事になるのか。
↑↑「解体お願いします」の文字が物凄く悲しい。
↑↑何度か目にした自衛隊の車両。3台ほど連なりながら勇ましく走る。
↑大槌北小学校前の桜。満開で唯一、救われた風景だった。
この桜の木が残っていて本当によかった。
こんな状況の中、その美しさが際立っていた。
想像していたより、町の匂い・空気感はすさまじいものがある。
元の生活らしいものを取り戻すのにどれくらいかかるのか、全く予想もつかないほど酷い。
その先の見えない不安が本当に重い。
今回、作業させていただいたお宅の御主人は「皆さんのおかげで畑が綺麗になりました。震災前よりも綺麗なくらいですよ。」とおっしゃる。
・・・そんなワケないだろうに。
その気丈で明るい対応に心が痛くてこっちが泣きそうになる。
本当にこういう小さな事しかできないのだけど、一日も早く少しでも笑顔を取り戻せるようにやれることはやっていきたいと思った。
支えようと思って泥かきをするのではない。
助けようと思ってゴミ掃除をするのではない。
そういう活動をすることで自分自身が被災者の方々に支えられ、助けられているのだと感じる。
うまく説明できないけど、そう感じる。
また継続的に活動に参加していきたい、一緒に歩いて行こう。そう思う。
さて、東京在住の友人も宮城で泥かき活動に参加してくれました。
宮城の様子の画像提供をしてくれたので共有しますね。
↓↓↓
岩沼市/道路が陥没した様子。
↑岩沼市/家の屋根部分だけが浮かんでいる状況に。
↑岩沼市/マンホールが浮きあがってしまっている。
↑多賀城市/道路標識が即座に変更処置されていたらしい。
行き交う車が困らないように。
↑
多賀城市/線路も凄い事に。
宮城の沿岸も相当の大打撃。
宮城にしろ、岩手にしろ福島にしろ、いつになったらまともな生活になるのか、全く見通しが立たない現実にとても重い気持ちになる。
とにかく、できることをできるペースでやるしかない。
そして、できることといえば、皆さんからまだまだ文房具が寄せられていますっ!
ありがとうございます~(^◇^)
↑今回も多いですよ(^^)段ボールでど~んとありがとうございます!
↑山梨県のcafe「
おちゃのじかん」さんから。
鉛筆がものすご~く沢山送られてきましたっ!!
いつもありがとうございます~。
↑↑消しゴムもイロイロとかわいいものをありがとうございます(●^o^●)
↑東京のパン・お菓子教室の「
いちごカフェ」さんから。
うちのblogを見つけてくださり、送ってくださいました(*^。^*)
↑↑手づくりのカチューシャやバネポーチも(*^。^*)
↑↑縄跳び。友達と運動するって楽しいもんね。
↑↑かなりウケますね。
今やお笑い芸人は小学生のアイドルなんですなぁ(*^。^*)
笑いは大切(^◇^)
↑学生時代の友人から、段ボール箱にどっさりとノートが(●^o^●)
ありがと~!
どこでも使える!喜ばれる!
助かりまっスル!(←古いか?(*^。^*))
今週もいろいろとご協力をありがとうございますっ!
文房具についてですが、小学生は充足しているので募集を一旦終了しましたが、学童
保育や避難所の子供達は不足している可能性があるので、今後も届ける事になると
思います。
現在、集めている最中の方はそのままお持ちください。
送ってくださっても結構です(^^)
募金・省エネ生活・支援物資・ボランティア活動など、人それぞれ出来る事も出来る
タイミングも違います。
できることをできるタイミングでみんなで繋いでいければいいですね、リレーみたいに。
それぞれの立ち位置で繋がっていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。