パン屋√s(ルーツ)。

一人で営んでる「パン屋√s(ルーツ)」の日々。

パン焼いたり、つぶやいたり、パン焼いたり。

『昔はこんなパン、焼いてたなぁ』ってハナシ。

2010-08-29 | ただのつぶやき。
いつも商品としてのパンは業務用のオーブンで焼いている。
オーブンには「輝蔵(てるぞう)」と命名し、日々、一緒に働いている。
命名の理由は、このオーブンがドイツのバハテル社製なので、「バハテル」の
「テル」を勝手にもらい、「輝蔵(てるぞう)」と決めた。

で、いつもは輝蔵で焼くんだけど、たまに昔の相棒の様子も見てみたくなったりする。
パン屋になる前は5000円(安っ!)で購入した中古の小さな家庭用のガスオーブンで
パンを焼いていた。



↑そのガスオーブンで焼いてみるとこんな感じになる。
ああ、そうそう、こんなカオになるんだよねぇ・・・って懐かしくなる。

輝蔵と違ってスチームが入らないので、パンにツヤが出ないんだけど、
(もちろん、霧吹きでたっぷり手動で霧を吹くんだけど、ツヤが出るところまでは
至らない)
個人的にはこのオーブンで焼いたパンもいいなあって思っている。

なんか、粗野で荒っぽく、無骨なんだけど、その様子を見ると原点に戻れる感じがする。
このオーブンを使って焼けた食パンを見てパン屋をやろうって決めたことを思い出す。
今思うと、恐ろしいほどの独りよがりと勢い。
おまけにパン焼き歴も相当浅いし。
でも、その時の「パン屋やってみよう」って感情が蘇ってきて、いろんな事を
形にするために走り出した時期もぶわ~って思い出してしまって、
なんともいえない気持ちになる。

だからかな、食パンが自分の中でハズせないのは。
パンとして基本中の基本の材料でできているという理由以外に、パン屋を始める
原点になったパンだからかもしれない。

今度ご来店の際には「へ~、食パンってそういう位置なんだぁ」ってニヤリって
してくだされば嬉しいです。

今日も他愛ないつぶやきでした(笑)
コメント (6)
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楽しく、オドロキのレシピたち。(vol.2)

2010-08-19 | パンのこと。
先日、ブログでお伝えした、お客様に教えていただいたパンの食べ方。
一度では紹介しきれなかったので、続きです。


◆↑食パン+クリームチーズ+胡瓜の糠漬け。
これ、爽やかでイイっ!!
クリームチーズと糠漬けという驚く組み合わせなんだけど、この季節に
サッパリしていて、ウマイ!ちなみに食パンの他、カンパーニュでもイケるっ!
(画像、撮り忘れました・・・)
お茶かお味噌汁が合うかな(*^。^*)



↑◆左:カンパーニュ+酒粕を焼いてオリーブオイル。
    これ、酒粕がチーズみたい。お客様のおっしゃる通りでした・・。
    で、カンパーニュの香りと酒粕の甘い香りがとっても合う。旨し。

 ◆右:カンパーニュを焼いてオリーブオイル+塩。
    シンプルさゆえの実力者!
    カンパーニュの香りとオリーブオイルの香り、両者とも引き立たせていて、
    噛み締めるとそのバランスが「じんわり」と旨い。
    この「じんわり感」イイね。で、塩は絶対にハズせないと個人的
    思います。



↑◆カンパーニュ+チーズディップ。
  チーズディップは「ブルーチーズ+クリームチーズ」を混ぜたもの。
  ブルーチーズ多めで。(←ココ大事かも)
  クリームチーズが多いと甘くなってしまうので、ブルーチーズの存在感を
  出すほうがいいかなと。
  コレ、旨いよ~!と叫びたくなる。
  カンパーニュとチーズの組み合わせはやっぱり旨い、と再認識。
  ワインが欲しいよ~、日本酒も欲しいよ~、と雄叫びを追加したくなる(笑)。



↑◆イヤ~、綺麗っ!
  胡桃の底力+アボカド+カッテージチーズ。
  これも凄い組み合わせ(*^。^*)
  アボカドはチーズのように滑らかなのに味がサッパリしていて、カッテージチーズ
  とのバランスがイイです。
  で、「胡桃の底力」の胡桃の食感と香ばしさがかなりのアクセントになってマス。
  このトータルバランスに深く感心させられてしまう。

 

↑◆「いちじくの白黒ツイン」+とろけるチーズ+黒胡椒。
コレ、旨い。
いちじくとチーズと胡椒はミスマッチでは・・?と思ったが、とんだ勘違いであった。
いちじくの甘さとチーズと胡椒がほんっとによく合う!
それぞれのクセをうまく緩和していて仲良しになっている凄い組み合わせ。
ワイン、日本酒、なんでも合うと思う。
ビール好きならビールもイケるハズ。


・・・と、ほんっとに素敵なレシピに脱帽です(*^。^*)
敏腕リポーターの皆様、ありがとうございますっ!
パンたちの別な一面を知ることができて嬉しいし、パンが皆様に可愛られているので
親としても安堵しています。
これからもパン達のいろんな表情(カオ)をお知らせくださいね。


さて、只今休業中です。(関連記事はコチラ

暑くて酵母とうまく付き合えず、休業に入りましたが、ここのところはそれほど
暑くもなく(30℃くらいですね)、猛暑特訓をするハズだったのに複雑な心境です・・。
結局、一番暑い時期を超えてしまったのかもしれないです。
(ま、残暑は厳しいことも予想されるので早とちりは禁物ですが。)
こんなコトなら1か月も休業宣言するんじゃなかった・・・とか、イロイロと思いは
巡りますが、休業中も当blogはボチボチと更新していきますので、たまにお立ち寄り
ください。

ああ、こうしている今も風が涼しくてビミョ~な心境・・・。






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8/16~9/15までお休みします。どうぞ宜しくお願いします。

2010-08-10 | お知らせ。
連日連夜、暑いですね。
酵母たちも暑さに参っている事が多くなってきました。

迷いましたが、1か月お休みします。
食パンの失敗率が最近、高くなってきています。

うちはアナログパン屋で、ボタン一つでパン生地の温度や湿度の上下管理ができる
設備は一切ありません。たぶん、普通のパン屋さんが見たらびっくりするような
パン屋だと思っています。
真冬にパン生地の温度を上げることや、この夏の中、温度を下げる事も
アナログな方法で思いつく事をやってきました。

設備を買わない理由はもちろん、貧乏だという理由があります(笑)。
でも、それ以上に、そういうデジタルな設備を使用せずに、ある程度自然に逆らわない
ことが美味しいパンを生み出すと密かに思っているからです。
カンタンに言うと、電気の熱より、焚火のほうがイイ、ウマイ。。みたいな感覚。
なんていうか、自然界のものって人間が追いつかないトコロにいるんじゃないかと
個人的に思う。
人間の考えていることなんて自然界には及ばない・・っていうか。
自分が「酵母」に惹かれるのも、そういう人間の考えなんて及びもつかない自然界の
不思議さや神秘的なところなのだと思っている。

で、今の自分の考えでは、そういうなるべく自然のまま、あるがままで
パンが焼けたらいいなあ・・ということ。
でも、全くの原始的な環境では無理だったりして、そこは折り合いをつけながら
今後も行くと思う。
ただ、現時点では自分がこの暑さに馴染めなくているんだろうということ。
自分の感覚が酵母の感覚と合っていないんだろうなぁ。
それで酵母にそっぽ向かれている時が多くなっているように思う。
食パンの失敗率が高くなっているのはそこにあるように思う。
まだまだ未熟者です。

「じゃ、食パンだけ1か月やめれば?」という考えもあるかもしれないけど、
私自身は食パンなくして√sはないな・・と思っているので、
やっぱり1か月お休みします。

来年は休まずに乗り越えれるよう、今のうちにいろいろ実験してみます。



↑全然、話が変わるけど、畑のスイカ。
大好物。(自分が知りうる食べ物の中で一番好き)
両親ががっつり植えておいてくれた。
最近は毎日、スイカ三昧です。

では、お盆までは通常営業します。
その後、お休みをいただき、営業再開は9/16(木)~となります。

どうぞ宜しくお願いします。
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夏の酵母パン「トマトと黒胡椒の夏休み」販売開始です。宜しくお願いします。

2010-08-07 | お知らせ。
暑いです。モーレツに。
でも、暑いお陰でトマトが赤くなってきた。



↑もう少しだけ赤くなるのを待ってみよう。
トマト酵母起こしもトマトピューレ作りも完熟モノが欲しい。

↓数日後、きっちり赤くなったもので酵母を起こす。


ちょっと見づらいが酵母が少しずつ起きてきている。
頑張れ~っ!かなり楽しい瞬間。

そのほかにも完熟トマトを使って、ピューレ作り。

↑湯むきして茹でて、裏ごしして、そのあと、ひたすら煮詰める。
もう、もともとのトマトの1/3か1/4くらいの量になってしまう。
濃厚だなあ、このトマトピューレ。

で、パン生地にこのピューレとトマト酵母を使用。
あとは、黒胡椒をガリガリっと自分で荒く挽いて、バジルも入れて。

で、こんなトマト酵母パンになりました。


トマトの酸味と荒挽き黒胡椒がパンチが効いてます。
あ、下に敷いているタオルハンカチ、素敵じゃないですか?
辞めた会社の先輩から頂いたもの。
金魚だなんて、この季節にぴったり。
トマトパンに嬉しい演出してくれています。
かなりお気に入り。
(あのクールな先輩とこの金魚の可愛さが私の中では結びついていない(笑)
その意外性も私にとっては素敵な収穫デス)

さてさて、トマト&黒胡椒&バジル。
モチロン、チーズを乗せて焼くと即席ピザになりますよ。

悲しい事にこのパン、我が家では完全アウェイ。
トマト嫌いの父と、胡椒嫌いの母と、バジル嫌いの弟と。

でも私だけは強力なサポーターです、もちろん。
1口食べると「夏休み」を感じます。

原材料・価格などはコチラをご確認ください。

短い期間になりますが、一人でも多くのサポーターの皆様、
お待ちしていますっ!
コメント (2)
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珈琲豆の焙煎を教えて頂くことになりました。ご一緒にいかかですか?

2010-08-03 | お知らせ。
石鳥谷町内にお住まいのお客様で、珈琲焙煎がご趣味の方がいらっしゃいます。
焙煎が好きでこれまでにもいろんな方に教えてくださっているらしいのです。

ご来店の際によく珈琲豆をいただいちゃったりします。
↓↓



うちの店でもそのうちcafeを始めて、珈琲とパンを出したい・・と思っているところ。
もともとそのつもりで狭~いけど、cafeスペースを設けてある。

私は珈琲は大好きなのだけど、焙煎なんてまるで知らなくて。
いずれ珈琲はcafeで出すつもりだし、焙煎自体を知っておいたほうがいろいろ世界が
広がって楽しそう。
ってコトで、焙煎を教えていただくことになりました。

まだまだ暑いので、涼しくなったら(9月か10月頃)、店内で焙煎会(←便宜上、
こんな呼び名で)をします。

皆さんもご一緒にいかがですか?
日程を決めて再度、お知らせします。
今のところ、9月か10月の日曜日の午後を予定しています。

では、改めて講師をご紹介します。
お名前は青山さん。石鳥谷町内在住の涼しげなナイスガイです★

青山さんの焙煎した珈琲、ウマイです(*^。^*)



↑こんなふうにいつもきっちりと結んだビニール袋に焙煎日のラベルを
つけてくださいます。
本当に香りが良くて、豆を挽く前からウットリします・・。

う~ん、今から楽しみナリ。(←なぜかキテレツ大百科風)

--------------------------------------------------------------------

↑と、一旦、ここまでお知らせして、青山さんから追加情報がありました。

今回、教えていただく焙煎の特徴は、「片手鍋」を使った焙煎だということです。
つまり、焙煎機も必要ないし、網で焙煎する場合に薄皮が台所中に散らばる・・という、
後片づけなどが面倒なものではなく、大抵のご家庭でカンタンにできる
焙煎方法を教えてくださいます(●^o^●)!わ~い!

ちなみに片手鍋の焙煎に必要な道具は、以下のモノたちだそうです。

1.18センチ径 アルミ片手なべ(料理用と兼用はダメで、これより大きくても
  小さくても難しいです。プロ用の厚手のものは重いので、ホームセンターで
  売っているので十分。) 
2.竹製ターナー(100均ので十分)
3.30センチ径 園芸用ふるい 
4.ふるいを乗せられる、ボール
5.はかり(デジタル式の方が便利)
6.うちわ(外でぱたぱた冷却します)
7.天ぷらガード(こんろ1個用)
8.電子レンジ(あれば、水分抜きが楽にできます)

以上だそうです。
ねっ、おうちにあるモノでできそうですよね。

これで生豆買って、自分で焙煎した珈琲を飲めたらいいですよねぇ(^◇^)

って、コトで、興味のある方はぜひご一緒に(*^。^*)

う~ん、奥深い珈琲の世界、楽しみです★

コメント (6)
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