パン屋√s(ルーツ)。

一人で営んでる「パン屋√s(ルーツ)」の日々。

パン焼いたり、つぶやいたり、パン焼いたり。

自分ならほっといて欲しい。けど?

2012-06-19 | パン屋のこと。
今月の震災チャリティ販売は6/28(木)~7/1(日)ですが、焙煎珈琲豆はご予約で
完売しましたっ。

ご予約くださった皆様、ありがとうございますっ。

さて、今日はパン屋でのお客様との位置関係のハナシです。

個人的にはケーキ屋さんみたいなガチで対面販売の店は苦手。
特にあのショーケースとその向こうに立ってる店員さんとの位置関係が果てしなく苦手。
早く決めないとなー、店員さんを待たせちゃうよなーとか、そわそわしちゃう。
店員さんは何も思ってないかもしれないんだけど(笑)。
勝手に一人で焦って、プライスカードの商品説明とかもあまり読めずに決めてしまったり。
かなり小心なんですヮ。

で、自分がこんなんだから、自分がパン屋やるときは、あの真正面に向かい合う対面は絶対に
嫌だ、と思って今の位置関係にした。



↑↑
入口の戸をあけて中に入った時の目線はこんなカンジ。
まずは水車のパン棚があって・・・。




↑↑
私の立ち位置はレジのところ。
つまり、お客様がパンを選ぶ時には真正面に向き合わない位置関係になる。

で、お客様がパンを選ぶ間、私は奥の工房へ引っ込むようにしてる。

お客様の視界から全く消えたほうがゆっくりパンをお選び頂けるだろうと思うから。
っつーか、私ならそうして欲しい。完全にほっといて欲しい。

で、現在はお客さんがパンを決めたら「すみませーん」と呼んでくださるので
そこで初めて「はーい、お決まりですか?」と、奥の工房からレジの位置へ出ていくようにしている。
たまに10分以上も声がかからないこともあったりして、「もしや・・・。パンの香りで
卒倒してたりして?」とお客様のほうに出て行くと、プライスカードの商品説明をガン見して
パンを真剣に選んでくださったりしていて、そんな姿も凄く嬉しい。

でも、親にひょんな事からこの話をすると、
「ええーー??!アンタ、それはちょっとねぇ。お客様にしてみたら工房へ引っ込んだら
なんだかほっとかれてるみたいに感じちゃうでしょー?失礼じゃない??」と。

がーーーーん。
そーゆー考え方もあるかー・・・。

知人にも話したところ、「ほっとかれたっていうよりも、工房に引っ込まれると
忙しいんだな、声かけづらいな・・・って思うかなぁ」と。

再び、がーーーん・・・。


一応、工房に引っ込む前には「決まったら呼んでくださいねー」と言うのだけど。
それでもやっぱり「忙しそうだなー。パンを注文しづらいなー」って事になるんだなぁ、一理あるなぁ、と。
特にうちの店にご来店くださる方はそういう気遣いをされるタイプの方々のようにも見受けられますし・・・。


という事で、今後はもしかしたら工房のほうへ引っ込まずに、その辺でぼーっとしてるかもしれません(笑)
でも、ぜんぜん急がず、焦らず、パンを選んでくださいね、お時間が許すなら。

で、素材の事とか、保存の事とか、気になる事があったらバシバシ話しかけてください。
じーっと見たい時は「ちょっと、あっち行ってください」もアリです(笑)

できるだけ心地いい時間や空間を感じて頂けたらいいなぁと思いつつ、果てしない勘違いが
尽きないパン屋ですが、今後も愛想を尽かしつつお付き合いください(笑)

それでは今週もパン焼いてお待ちしていますっ。


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2/3(木)より営業再開しました。皆様、ありがとうございますっ!

2011-02-04 | パン屋のこと。
数カ月ぶりに2/3(木)にパン屋を再開しました。
ご来店・ご購入いただいた皆様、また再開までにいろいろな形で支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。

前日はもう、緊張して緊張して(笑)
発酵の加減が気になって、結局眠れず。小心者です、相変わらず。

冬は室温のままでは寒すぎて酵母が働けないので、パン生地の温度をアナログ方式で
あげてみる(うちにはパン生地の温度や湿度設定ができるパン製造設備が
ないんです)が、夜中の12時になっても2時を回っても、パン生地は
発酵する様相もなく・・・。
ほんっとにどきどきでした。
昨年も極寒の季節を経験しているはずなのに、なぜ、今回は発酵がこんなにも
遅いのか、何が悪いのか。

何を見落としているんだろう・・。
どこが抜け落ちているんだろう・・。

もう、ぐるぐる考えて、とりあえず出来る限りの方法でやっと
パン生地のご機嫌をとることができた夜でした。

今思うと、やっぱり、日々の積み重ねって大きいのだな、と。
日々、徐々に変化していく温度を感じて、それなりに対応するという
段階を踏まず、いきなり極寒で大量焼きという事になってしまった。
ここ1か月くらい、ずっと試し焼きはしてきたけど、大量には焼いていなかった
のでやっぱり量が違うとポイントは違うモンだなあとしみじみ思ったり。

でも、営業再開初日のパンはいいカオをしていて、パン達が
とても嬉しそうでした。
本当にありがとうございます。

さらに
↓営業再開の開店祝いのお花までいただいてしまって(#^.^#)
わ~い!
ありがとうございます。


↑箱から出すのがなんとなく勿体ないワタクシです。
(あれ?出さないのが正解なのかな?)
もう、いい香りですよ~、ハイ。




↑こちらもお祝いで頂きました~。
もう、凛とした赤いバラとかすみ草って黄金のコンビですわ・・。
美しいっ!!

花の命はあまり長くないかもしれませんので、存分に堪能します(#^.^#)
ありがとうございます~(*^。^*)



↑数カ月ぶりに見るこの景色。
嬉しいね、やっぱり。
前日は眠れないほど心配したから余計に私にとって嬉しい景色。

相変わらず、パンの種類も少なく、地味なパン屋です。
小さいパン屋です。
ついでに私も人間が小さい(笑)

こうしてパンを焼けること、パンたちと共にお客様を待つこと、
パンたちを嫁に出すこと、ひとつひとつ、本当にありがたいです。

長らくお待ちくださいましてありがとうございました。
今後とも末長く宜しくお願い致します。

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こんなパン屋だけど、改めて宜しくお願いします。

2010-07-10 | パン屋のこと。
先日、7/9(金)は13:00から臨時休業をします、という記事をUPした。
理由は近くの八幡小学校の2年生が「わが町を探検しよう」という授業で
√sに来ることになったから。

当日、臨時休業の時間帯を考慮してご来店くださった皆様、ありがとうございました。

13名の2年生が先生と父兄さんに引率されて暑い中、歩いて来てくれた。
先生からは短時間で1問1答形式での対応を依頼されていた。

この狭くて暑くて危険な(?)厨房の中に小学生を入れるわけにはいかないので、
私はレジのカウンターのところに立ち、生徒と向き合って1問1答の形をとることにした。
しかし13名だからね・・。スシ詰めだった・・。



↑こんな感じで。(画像は父兄の方に撮影を頼みました、ありがとうございます!)
びっくりしたなあ、今の小学生はこんな形でメモをとるんだなあ。
ちょっとした芸術家に見えるよね。
オバちゃんは「ジャポニカ学習帳」愛用の時代なので、新鮮だった・・・。



みんな一つずつ質問を用意していて、当然の如く、「パンの作り方を教えてください」
という質問が出ることはわかっていた。
少しでも楽しんで欲しいなあと思い、工程を説明するために材料を用意。
↑の画像は左から小麦粉、塩、レーズン、そしてパンに欠かせない大事な酵母。
真中に麦があるのは「小麦粉っていうのは麦からできてるんだよ~」っていう事も伝えたくて。

酵母を育てる際の原点である、オーガニックのレーズンもみんなに味見をしてもらう。
レーズンなんかキライ、って言われると思っていたのに、みんな「甘い~」って食べて
くれた。
レーズン酵母を育てる方法と酵母の役割の話をし、発酵前のパン生地と発酵後のパン
生地を比べて見てもらう。(あ、画像撮り忘れた・・・)
2つのパン生地の大きな違いにびっくりしている様子がとっても可愛らしい。

そして、「おススメのパンはどのパンですか?」の質問に即、「食パンです」と
答える私。
小学生なのだから甘みがわかりやすい「いちじくの白黒ツイン」とか、別の答えも
あるだろうに、融通の利かない私は「当店のイチオシは食パン」を崩さずに小学生
相手に食パンを必死に語る(笑)。
・・というか、語っても大した話はできないのでその場で食パンを試食してもらう。↓



↑全員に食パンをよ~く噛んでもらった。
ウマイと思ってくれた子がいたかどうかはわからない。
「固い」「うわっ、マズイ」「いつも食べてる食パンと違う」とか、たぶん、心の中で
いろんなことを感じたと思う。
ま、ウマイと思ってくれなくていいと思う。あ、ウソです、本当はウマイと思って欲しい(笑)。
でも、そんな事より、「粉・塩・酵母・水」だけのシンプルなパンはこういう味が
するんだあ・・。へえ・・と思ってもらえばいい。
そもそも味覚なんてそれぞれ違って当然だし、生まれてまだ8年程度の人生しか
送っていないのに、砂糖もバターも入らないパンの小麦の甘みを感じれるほうが
稀である。

ただ、こういうパンを食べて何を感じるのかを大事にしてくれればいいと思う。

考えてみると石鳥谷町にはパン屋はうちの店以外に今のところ存在しない。
せっかく町に出来たパン屋にアンパンもクリームパンもないこと、みんなはどう
感じたのかな。

でも、今はうちみたいなパン屋があってもいいと思っている。
たぶん、みんなのお小遣いじゃ、ハーフサイズを1個買うのも難しいかもしれない。
そういう時は100円を持って友達と3~4人で来ればいいよ。
そして、みんなで相談して1個のパンを買う。
自分は黒ごまのパンが食べたいのに、他のメンバーが胡桃がイイって言うから
胡桃のパンになる時もあるよね。
でも、次回は黒ごまのパンをみんなで買えばいい。

みんなで相談して買ったパンをスライスしてもらって、一人1枚のパンを
食べながらみんなで帰る。
スライス1枚でも、どっしりしたパンはお腹いっぱいになると思うよ。
そして「1つのものをみんなで分かち合う」ということで心もいっぱいに
なるんじゃないかな。

そんなふうに「みんなで相談して決める」とか「時には仲間に譲る」とか
「嬉しさはみんなで分かち合う」というような場面に√sのパンも一緒に居させて
もらえたら嬉しいなあ。

まだまだそういう場面には√sのパンは登場しそうにないのだけど、
そういうパン屋になるのが一つの夢かな。

みんなのキラキラした笑顔に会えて、オバちゃんも楽しかったよ。
本当にありがとう。

いつの日か、みんなで1個のパンを買いに来てくれたら本当に嬉しいです。
コメント (8)
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4日間の営業を終えて。

2009-11-23 | パン屋のこと。
11月19日に開店し、4日間の営業をなんとか終えた。
感想は・・・・。
「感謝」。
これに尽きます。

本当にありがとうございました。
私には勿体ないほどのお花や電報、その他の贈り物・・・。
そしてわざわざお越しくださった方、通販でご購入いただいた方、
メールや電話やブログのコメントで励まして頂いた方、いろいろな方に
支えられた4日間でした。

また、わざわざお越しくださったのにお渡しできるパンがなかった方、
本当に申し訳ありませんでした。
できるだけ確実にお渡ししたいので、お電話くださればお取り置き
しておきます。
小さなパン屋で作れる数に限りがありますので、なんとかご容赦
くださればありがたいです。

それにしてもパン屋という仕事はものすごくドキドキする。
私のパンはイーストを使用せず、自分で育てた酵母(=自家製酵母)
でパンを発酵させる。
それは、ある意味かなり不安定な要素を含んでおり、実際に販売できるレベルの
パンが焼けるのかどうか、その一瞬一瞬、緊張しどおしの4日間であった。

失敗もあった。それらは当然、売りものはならない。でも、なんとか
4日間、パンが焼け、皆様の元にパンをお嫁に出せたことがとても嬉しい。
パンを焼かせてもらっていること、いろいろな形で皆様と繋がれること、
本当に「感謝」です。
ありがとうございました。



↑蔵戸(店の玄関戸)を開けて、中に入り、風徐室の手前からの風景。
せま~い!!
皆様からのお花で殺風景な店が華やいでマス。

素敵なお花や電報、お米(!)までありがとうございました!


本当に勿体ないです。。。嬉しい!!



いつか使いたい・・・と思っているcafeスペース。
ココも凄くちっさいんですが(笑)
天気がいい日は、お客様にお茶でも飲みながら外を眺めてほしいデス。
・・・いつから使えるんだか・・・。
とりあえず、パン焼いて売ることに専念しようと思います。




↑えっと・・。リクエストがあったので写真を載せます。
看板出した、全体像はこんな感じです。地味ですねえ・・・。いやあ、地味だなあ・・。



↑近寄るとこんなふうに営業時間がかかれてます。
かなり大雑把な看板どすなあ・・。



↑で、店の看板です。
これ、丸太のうえに乗っけてます。よく見ると丸太に苔が生えてます。
苔が根付くように、今はまだ紐で苔を丸太に縛ってます。
苔、根付くといいなあ・・。

そんなこんなでドタバタで、右も左もわからずスタートした、小さな
自家製酵母パン屋です。
いろいろな形で皆様と繋がっていきたいと思っていますので、
ヘマやトラブル満載ですが、どうぞよろしくお願いします。










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