コンクリートのWC

2016-01-18 23:47:05 | 白楽の家


前回のブログでトイレの話を取り上げましたが、ちょっとそのつながりで・・・。

上の写真は、昨年末に竣工した「白楽の家」のトイレ。その壁面は、なんとコンクリート打ち放し仕上げなのです。
この家は、鉄筋コンクリートと木造が、同じ階で混構造になっているという、実はとても特殊な工法で造られています。
ですので、木造の家の中を歩いているつもりが、コンクリートの壁に不意に出会う場面がいくつかあるのです。

トイレの壁面をコンクリート仕上げにしたい、というのは、もともとは施主の希望でした。
水回りでコンクリート仕上げというのも、僕自身もこれまで経験がなかったのですが、でもそれは面白そうだとやってみることになったのです。

「このトイレ、なんか落ち着くんですよね。」そんな風に最初に教えてくれたのは、工事監督からでした。
徐々に内装が仕上がってくるなかで、こじんまりとしつつも異彩を放つこのスペースは、扉を閉めると、たしかに、なんだか妙に落ち着きます。
一人きりの空間のなかで、コンクリートは存在感たっぷりです。
大学でコンクリートを専門に研究し、コンクリートと格闘してきた、施主であり友人のO君にとっては、一番、「自分の城」を感じる瞬間なのかもしれません。
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