今年は、なるべく外出や遠出を控えるべき冬になりそうです。
ぼくの日常もひきつづき、現場に行く以外はアトリエにいる時間が長くなりそうです。
でもそんなふうに過ごしていると、例年以上に木々の変化も新鮮に感じます。
自由が丘のアトリエの玄関前。
前回のブログでお話した大磯の地山のように広がる風景というのは住宅街では望むべくもないけれど、一本のモミジの鮮烈な紅葉は印象的です。
古くからあったモミジを残し、モミジを見るために窓が開けられ、白い壁はモミジの樹影の背景となるもの。
つまり、主役は建物ではなくモミジが主役のデザインでした。
新緑の季節もよいけれど、年に一度こういう眺めがあるのはよいものですね。
変わり映えのない日々。そんな時間を過ごすのも退屈でないというか、いいなあと思える空間づくりを目指したいものです。
いる場所が変わり映えがないといっても、仕事中は頭のなかでぐるぐるといろいろなことを考えるから、案外疲れるもの。
だから一仕事終えてのコーヒータイムは、ぼくにとってはちょっといい時間です。
南に面した窓はたったこれだけなのだけれど、インスタントコーヒーから立ち上る湯気と香気を感じつつ、そこから緑が見えるのをぼぉっと眺めながらコーヒーを飲んでいるのも、なんだか不思議と良い時間です。
ホントは豆から挽いたコーヒーだったら、よりいいのだろうけど(笑)