時計塔

2019-02-24 22:22:20 | アート・デザイン・建築


埼玉県川口市で現場が始まり、久々に懐かしの時計塔に再会に。
駅前のCupola広場に建つ、黒い時計塔モニュメント。
僕が独立して設計事務所を立ち上げて間もない頃、時計塔のデザインコンペがあったのでした。
応募して案が採用され、実現したものです。
独立後、初作品でした。

川口は鋳物業で有名です。地元の鋳物業者さんとのコラボで、鋳物のボディができあがりました。
表面には「川口」の文字をかたどったレリーフで覆われています。

できあがってから十数年。少しずつ色褪せながらも、いまだに健在な様子で嬉しくなりました。
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2019-01-05 22:34:23 | アート・デザイン・建築


新年あけましておめでとうございます。今年もこのブログにお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします。

さて、年初めのブログは桂離宮から。
知り合いの工務店の社長が最近、桂離宮を見学し、とても感動したという話を聞きました。
モノづくりの一番近くにいる人の目からすると、桂離宮の造作はマネしようにもできない、技巧の極致なのでしょう。

たとえば二条城に使われている材料は高価すぎてもはや手に入らないけれども、桂離宮の材料は現在でもある程度手にはいる。
だから、桂離宮はデザインが素晴らしんだと思う。そこがすごいんだよ。

そんな話を聞きながら、桂離宮を巡り歩く時間を思い返しました。
木漏れ日が室内にさしこみ、枯淡と華やかさが同居する、そんな雰囲気です。
室内外に宿る自然を、花鳥風月を、味わい楽しもうとする心に溢れているのだと思います。
それを引き立たせるためのカタチのデザイン。

そんな境地に少しでも近づけるように、今年もチャレンジです。
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セミナーのお知らせ

2018-12-23 23:12:39 | アート・デザイン・建築
セミナーのご案内です。

土地探しから始める家づくりについて、新宿のリビングデザインセンターOZONE家designの主催でセミナーを行います。
(1月6日 15:00~16:00)

実際に土地探しからご相談を受け、家づくりが進行した実例を中心にお話する予定です。
また、土地探しから気軽に建築家に相談できるOZONE家designの新しいサービスについてもご紹介があります。

建築家の石川淳さん、創造系不動産代表の高橋寿太郎さんと登壇し、対談も予定されています。
ぜひお越しください!!

詳しくは、OZONE家designの下記リンクをご覧ください。

https://www.ozone.co.jp/event_seminar/seminar/detail/686


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CH47

2018-11-18 21:44:18 | アート・デザイン・建築


ぼくが愛用しているダイニングチェアは、ハンス・ウェグナーが晩年にデザインした「CH-47」という椅子です。
ハンス・ウェグナーのデザインした椅子としては、かの「Yチェア」が有名なのですが、このCH-47は、Yチェアよりももっともっと地味な(?)デザイン。
しかも、Yチェアよりも少し値も張るときたものだから、購入の際には代理店の方から「なんでこの椅子にされたんですか?」と質問を受ける始末。
それぐらい、販売数も少ない椅子のようです。

それでも、やはり自分にとってかけがえのない出会いというのはあるもので、ショールームに展示してあるものに座ってみたら、とてもしっくりきたのでした。
しかも、地味なデザインとは書きましたが、私淑する建築家ルイス・バラガンが愛用した、メキシコの民芸的な椅子のデザインの面影をどことなく感じさせることも、ぼくにとってはとても気に入ったところでした。

特徴的なのは、椅子の座面の幅がとても広くて55センチほどあります。すると、行儀よく正面に向いて座っているのも良いのですが、子供の相手をして横向きに座っても普通に座れてしまうのです。
時には座面上であぐらをかいたり。行儀悪いことこの上なし(!)ですが、いかにもジャストフィットです、というのではなく、日常用としてルーズな使い方をしてもしっくりくるところが、この椅子の奥深いところだなあと思っています。

椅子の材質はナラの木にオイルフィニッシュ。入手してから6年ぐらいの間に、徐々に味が出てきました。
傷がつき、ものをこぼし、結構ラフに使っていますがビクともしない。そんな頑丈さも素敵です。
おそらく一生使い続けるだろうな、と思える椅子です。
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箱根プリンスホテル

2016-09-12 18:53:41 | アート・デザイン・建築


箱根プリンスホテルは、昭和の建築家・村野藤吾の代表作のひとつ。箱根の芦ノ湖畔に建つホテルです。
現在では「ザ・プリンス箱根芦ノ湖」となっているようですが、建築に携わる者にとっては、箱根プリンスという言い方がしっくりきます。

1978年に開業。箱根に多いいわゆる老舗とも違うし、新しい現代的なホテルとも違います。つまりは、ちょっと中途半端なのかもしれません。
にもかかわらず、嫌なレトロ感がなく、「ここにしかない場所」という感覚が色濃く漂います。
それもこれも、村野藤吾の独特のデザインのなせる業。建物のみならず、家具までデザインしてあります。
気取らず、ゆっくりと過ごせる場所。低い椅子に子供も気軽にちょこんと座ります。



各部屋には、奥行きのたっぷりとしたロッジアが備わっていて、雨が降っていても気持ちよく外でコーヒーが飲めます。
写真をよく見ていただくと、ガーゴイルという雨落としがついていて、そこから屋根の雨水がそのまま地面に流れ落ちる仕掛け。
なかなかワイルドですが(笑)、地面から生えてきたような建物の造形と、どこか深いところでつながる感じがします。

曲面を生かした袖壁と深い庇で、ロッジアは包み込まれるような安心感があります。
そこから見える風景はこれ。ホテル敷地内の雑木林から芝生につながり、柵も何も無くダイレクトに湖へ。
洋風ホテルなのだけれど、松も多く残る風景は、どこか菱田春草の日本画のような趣。

写真ではわからない居心地の良さがあります。

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