西の窓

2020-06-11 21:27:13 | 自由が丘の家


僕の設計アトリエには西向きの窓があります。
西に向いているからあんまり大きな窓にすると眩しくなってしまうけれど、ちょうど庭に面していて、眺めもよいはず。
そんなことをよりどころにしながら窓辺のデザインを決めていきました。

外の風景を額縁のように切り取る、きれいな正方形のシルエットにしよう。
せっかくきれいに風景を切り取るなら、木の窓枠でシンプルにつくろう。しかもFIX窓で。
窓辺に座って過ごしているときにちょうどよくするために、高さは低めに抑えよう。
ついでに座れると居心地がよいから出窓にしよう。
ロースクリーンも隠れるように格納できるようにしよう。

そんなふうにして窓辺のデザインができあがっていきました。
毎年、この季節になると黄色い花が咲き誇ります。

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オンブラマイフ

2020-05-28 22:58:41 | 自由が丘の家


ヘンデルの作曲で「オンブラマイフ」という曲があります。

Ombra mai fu
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave più

~~こんな木陰は今までになかった
どれよりも愛しく、愛らしく
そして優しい~~

心の底に染み入るように残っていて、ふとした時に思い出す。僕にとってはそんな曲です。
フィレンツェのサンマルコ修道院の中庭に座ってぼうっと時間を過ごしている時も、頭のなかにオンブラマイフが流れてきました。
フィレンツェには数多くの中庭があれど、なぜこの場所はこんなに安心するのかな。そんな不思議な体験でした。
真ん中に大きな木が一本。ゆっさりと茂っていて、素朴な外壁に、回廊の床に、木陰を落としています。
安心感と、満たされる気持ちと。



ほどなく息子が障がいをもって生まれ、この子と暮らすにはどんな家がいいだろう、と考えたときにも、思い浮かんだのはやはりヘンデル。
祖父母の代から残る土地にある、古い庭木に見守ってもらおう。他力本願しかない!(笑)
そこで、敷地の端っこでしょぼくれていたモミジの脇に玄関をつくり、モミジにギリギリまで寄せて庇をつくり(大工さん、ごくろうさまでした!)、モミジを毎日見ながら出入りするのでいつでも身近に感じられます。
カッコいいデザインというよりも、やはり求めたのは安心感と、満たされる気持ち。
狙い通り、気持ちの良い木陰もできて、60年以上経っていそうなモミジも、見られてますます元気になった気もします。

この春も、力強く緑が色濃くなってきました。



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夏の終わり

2019-09-25 16:17:40 | 自由が丘の家


涼しくなったり暑くなったりを繰り返しながら、徐々に夏が終わっていきます。
写真は自由が丘のアトリエ 打合せルームの出窓の光景。

西に面して、午後の強い陽射しに照らされて、ロールスクリーンに映り込む木陰が燃え盛るよう。
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WEBマガジン掲載

2019-07-25 23:44:53 | 自由が丘の家


僕のアトリエ兼住居「自由が丘のアトリエ」のことをWEBマガジンで掲載していただきました。
「暮らしとおしゃれの編集室」というサイトです。以下のリンクからページを閲覧できます。

http://kurashi-to-oshare.jp/life/73937/

心地よい窓辺がある家として取り上げていただき、僕が撮った写真とともにコラムを書いていただいています。
ご覧いただけますと幸いです。



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音の通り道

2019-05-23 21:46:45 | 自由が丘の家


空間体験のなかで、写真に写り込まないのは、音。
でも、聞こえてくる音のなかにこそ、想像の余地はひろがっていくように思います。
初夏になり、だんだんと気温が上がり、窓を開けることが多くなってきました。

風の通り道。

聞こえてくるのは、木の葉がさわさわとそよぐ音。
今日は風が穏やかで、木も喜んでる。そんなふうに思えるような、静かな時間。

さして特別なことではないけれども、それが心地よく感じる。
西日に照らされて輝きを増す緑と、だんだんと濃くなってきた室内の陰影のせいでしょうか。
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