天井の抑揚

2020-09-08 22:19:57 | 上池台の家


「上池台の家」は、姉と弟それぞれのファミリーのための2世帯住宅です。身内がずっと暮らしてきた土地での建て替えにあたり、京都の出身のお姉さんは、でしゃばる佇まいにはしたくない、とのこと。
ちょっと坪庭とかあるといいな。
そして、庭木はなるべく残せるとありがたい。そんなご要望がありました。
うんうん、その感じはよくわかります。でも、土地の広さに対してそれなりに高密度の設計になることがわかっていただけに、建物の間取りには苦心しました。

1階は姉世帯で、和風の趣き。
2階は弟世帯で、ちょっと北欧のテイストに。
世帯それぞれにおもしろい特色が出ました。



2階は斜線制限により、部屋の端の天井高さがググーっと150センチぐらいまで抑えられています。
そこから天井は屋根のカタチなりに上がっていき3メートル超の高さまで上がります。
天井の高さに抑揚があると、なんとも不思議な楽しさが表れます。
その中に、木を活かした造作をしつらえました。
大工さんと建具屋さんとキッチン屋さんのコラボレーションで一体感のあるオリジナルキッチンができました。
タイルは施主がこだわったオーダータイル。ちょっとした面積であれば、費用的にもバランスがとれますね。



窓の外には大きなバルコニー。広がりを感じつつも囲まれた安心感があります。
小さなお子さんのいる暮らしの風景。おもちゃや人形にも囲まれて、幸せの絵ですね。
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浮いた洗面カウンター

2018-12-05 22:04:10 | 上池台の家


床面積が100平米・30坪程度の住宅では、洗面スペースと脱衣スペースは、多くの場合 省スペース化のために兼ねることも多く、洗濯機や収納もあわさってかなり高密度になることもあります。
暮らしのなかの、実用的かつ裏方のような役割のスペースですが、「上池台の家」では、あえてゆったりスペースを確保しました。

シンプルな大きな鏡と、すっきりと広がる洗面カウンター。しかも、浮いてます(笑)
スチールの骨組みで見えないように補強し、カウンターを支えています。
カウンター上にはオブジェのような洗面ボウルがちょんと乗っています。

水はねしない、シャワーが使える、掃除しやすい、なるべくコンパクトに などなど・・・実用的なスペースには実用的な要望が多くなるものですが、こんなふうに空間の気持ちよさを優先し「使うことを楽しむ」ことを徹底するのも素敵です。

上からは天窓からの光で明るく、天井も高い空間。
バックスペースだからこそ、気持ちの良い空間に。
そんなことも、暮らしを楽しくする秘訣のひとつだと思います。
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