チェロの小品集

2007-12-30 20:25:57 | 音楽

クラシック音楽についてはあまりよく知らないのですが、マンガ「のだめカンタービレ」を読んで以来、夫婦で何かとはまっています。(単純過ぎ・・・)

最近はテレビなどでクラシック音楽関係のドキュメントなどが放映していると観てしまうこともあるのですが、昨日たまたま観た番組で、あるバイオリニストが面白いことを言っていました。本当に懐の深い美しい音を出そうと思ったら、チェロにはかなわない。バイオリンの音は生々し過ぎる。でも、感情がそのまま出てしまうところが魅力でもある、というような内容だったと思います。

そういえば僕は、バイオリンの曲のCDは一枚も持っていなかったっけ。なのにチェロはバッハをはじめ何枚も持っている。僕にとってはチェロの音色は心地よいものです。もしかしたら、本能的にバイオリンの「感情」は、まだ少し抵抗があるのかも。

手元に駅前のCD屋さんの1000円分の割引券があったので行ってみました。なんとなく今日はクラシックを買おう、それもいつもはあまり聴かないヤツ、と思いながら行ったのですが、ちょっと迷って結局選んだのは、チェロの小品集。1960年の録音とのこと。写真に載っている演奏家モーリス・ジャンドロン(とても有名だそうですが、僕は知らなかった・・・)は、白黒でちょっとピンぼけ。CD屋さんの中のBGMではベートーベンの第九が多いに盛り上がっていました。でも今の僕には、チェロのゆったりとした静かな音色が合ってるかな。もう年末だし、古き日の音に耳を傾けつつ、静かに今年を振り返ろう。

どうぞ、よいお年を。

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アレッシィの鍋敷き

2007-12-25 16:39:13 | アート・デザイン・建築

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僕にとっては恒例になってしまった、「アレッシィでクリスマスプレゼントを選ぶ!」

アレッシィは20世紀はじめにステンレス・金属器メーカーとしてスタートしたそうですが、今では、その技術力を活かしつつ、建築家・デザイナーに食器・キッチン関係のグッズのデザインを任せ、製品化しています。ですからデザインテイストは共通しているわけではないのですが、アレッシィからデザインを依頼されるのはデザイナー冥利に尽きること。当然ガチンコ勝負のように力のこもった作品となっています。年に一回、そういうデザイン色の強いものを手に入れることで、自分の価値観も刺激を受けます。(あくまで妻へのプレゼントということになっているのですが、名目上は)

昨年のピーター・ズントーのデザインによる「ペッパーミル」のことはこのブログでも書きましたが、今年の戦利品はマルタ・サンソーニという若手女性デザイナーによる「鍋敷き」。

ステンレスに不思議な紋様を打ち抜いたシンプルなもの。ところがこれが何とも華やかなんです。鍋敷きとはいえ、上に載せるものをステンレスの鏡面が映しこみ、強い存在感を醸し出します。下の写真は、鍋敷きの上に同じくアレッシィ製のシュガーポットを載せたところ。これがあるだけで空間が引き締まるような感じは、さすがです。

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こういう小さな金属器というのは、そう簡単に壊れることもないし、大事に使えば一生モノです。気に入ったモノをひとつずつ。年に一回の楽しみです。今年はサンタさんはこの鍋敷きに巡り合わせてくれました・・・クリスマスに鍋敷き?・・・まあ、いいか。地味な好みが続いていたから、この華やかな一品、嬉しい限りです。

メリークリスマス。

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リスボン物語

2007-12-22 16:48:00 | 映画

友人から勧められて、ある映画を観ました。

リスボン物語。ヴィム・ヴェンダース監督による1995年の作品です。

主人公は、ドイツで活動する音楽技師。ポルトガル・リスボンにまで撮影に行った親友の映画監督から、仕事の手助けを求める便りが送られてきました。すぐには向かえなかったのですが、その間に親友は音信不通になってしまいます。主人公は彼を捜すべく、ひとり機材を車に積み込んで、遥か西のリスボンへ向かいます。西へ、西へ。ポルトガルに入る直前、彼の車は故障してしまいます。文明の利器を奪われたかのような象徴的なシーン。そうして未だ見ぬ西の世界へ主人公は入っていきます。その街、リスボンで彼が見たものとは・・・。

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ちょうど一年ほど前、僕がポルトガルを旅したときも、なにか特別の思い入れがありました。このブログでも旅行記を書きましたが、具体的に見たいものがあったわけではなく、ノスタルジーとして語られるその街の雰囲気に身をおいてみたかったのでした。この映画はそのときの気分を思い起こさせてくれました。映画というのは、具体的な映像を通して、何か別のことを暗示したりメッセージを残したり・・・。そうあるべきものだと僕は思っています。なにか失われたものの「気配」が満ちているリスボンという街は、巨匠ヴェンダースにもいろいろな想いをもたらしたでしょう。しかしポルトガルを舞台にした映画はこれまでほとんど見たことがないし、ポルトガルの映画作家も知りません。画家も知らないし、文筆家も詩人ペソアぐらいしか知りません。表現し難い街なのでしょうか。

年末年始にかけていろいろな映画が上映されますが、今、僕が観たいのは「ペルセポリス」。モノトーン基調のアニメーションだそうですが、独自の画風、時代性をはらんだストーリー、型にはまらない演出などと評されています。インターネットで紹介を見ると「オシャレ映画」なんていうコメント!がつけられちゃっていますが、ともかく、観てみよう。

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クリスマスツリー

2007-12-15 16:17:37 | 日々

「自由が丘の家」の中庭に、ジューンベリーの木があります。冬になり落葉した枝に、何かがいっぱいぶら下がっています。

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その正体は、クリスマスツリー用の人形。もう何年も前に、母親がドイツ・ドレスデンのクリスマスマーケットで買ったものだそうです。遠くから見るとあまり気がつかないくらいに、小さくてささやかなものですが、よく見るとヒゲまで実によくできています。たしかにこんなに可愛らしい人形があれば、冬になって飾るのも楽しみになるでしょう。そういう季節を楽しむグッズが充実していると、日々の生活もより楽しくなりそうですね。

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シェ松尾のこと

2007-12-10 16:09:06 | 日々

渋谷区松濤にあるフレンチ・レストラン「シェ松尾」に行きました。前回のブログでも書いた、古希祝いの時のことです。

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国内初のハウスレストランとのこと。ランチタイムに行ったのですが、蔦の絡まった大正時代の洋館は、時を味方につけてとても魅力的でした。先日発表されたミシュランガイド東京で☆を獲得したそうですが(シェ松尾にとってその評価は本意か不本意かはわかりませんが)、そのことをほのめかすこともなく、12月だからといってクリスマスモードになるわけでもなく、その淡々とした演出がとても心地よく思いました。

一番奥にある窓辺のテーブル。レストランのメインはディナータイムなのでしょうが、庭や建物そのものが魅力ある空間では、ランチもとても楽しいものです。

見ても味わっても素晴らしい料理。

「スタンダール風」と名付けられた大根のスープ。??と思っていたらグラスの中で赤と黒の2色構成。リンゴが天ぷらになっていたりと、シャレと創意に溢れまったく飽きません。美味しい料理は数あれど、これほどに創意を重ねる料理文化というのはフレンチ特有かも知れませんね。

BGMの無い空間に、ソムリエ田野氏のボソボソ声が響きます。朴訥とした雰囲気でありながら、随所にジョークの混じった軽妙なトーク。自然と、目の前に出された料理やお酒の曰くに満喫していきます。かしこまるというより、リラックスした雰囲気。

皇室がご使用になられる部屋を見せてもらいました。美しく飾られた銀食器の数々。銀は放っておくと黒ずんでしまうので、時折、時間をかけてゆっくりと磨くそうです。ワイルドガーデン風の庭も、そのように見せるための手入れも大変そうです。

すきま風の多い、古い洋館。その雰囲気を保つ腕も一流だということなのでしょう。せっかく美しく保たれた銀食器のそばにある、ひん曲がったコンセントプレートや電話機の選び方にはついつい難クセをつけたくなってしまったけれど(いけませんねぇ建築家は。モノにだけは異常な執着をみせるので・・・)

最後に店の前で家族写真を撮ってもらおうとしたところ、来た車をヒョイとよけながら「こう見えても命だけは惜しいので」とさらりとジョークをとばしつつカメラを構える田野副支配人、素適です(笑)。また何かの記念日のときには来ますね。

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