古河の光

2018-11-27 22:34:44 | 古河の家


建設中の「古河の家」の現場より。
渡良瀬川流域に広がる古河市の旧市街は、古い蔵も多く残る趣のある街並みです。
そのなかに、ギャラリーとアトリエの併設された住宅を建てています。

写真はエントランスから続くギャラリーのスナップ。
ヴォールト天井が掛かり、絞られた開口部に嵌められたステンドグラスから入る光は、さながらロマネスクの空間の趣。

完成したら、静けさと陰影と、印象的な光に満たされた場所になることを祈りつつ。



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CH47

2018-11-18 21:44:18 | アート・デザイン・建築


ぼくが愛用しているダイニングチェアは、ハンス・ウェグナーが晩年にデザインした「CH-47」という椅子です。
ハンス・ウェグナーのデザインした椅子としては、かの「Yチェア」が有名なのですが、このCH-47は、Yチェアよりももっともっと地味な(?)デザイン。
しかも、Yチェアよりも少し値も張るときたものだから、購入の際には代理店の方から「なんでこの椅子にされたんですか?」と質問を受ける始末。
それぐらい、販売数も少ない椅子のようです。

それでも、やはり自分にとってかけがえのない出会いというのはあるもので、ショールームに展示してあるものに座ってみたら、とてもしっくりきたのでした。
しかも、地味なデザインとは書きましたが、私淑する建築家ルイス・バラガンが愛用した、メキシコの民芸的な椅子のデザインの面影をどことなく感じさせることも、ぼくにとってはとても気に入ったところでした。

特徴的なのは、椅子の座面の幅がとても広くて55センチほどあります。すると、行儀よく正面に向いて座っているのも良いのですが、子供の相手をして横向きに座っても普通に座れてしまうのです。
時には座面上であぐらをかいたり。行儀悪いことこの上なし(!)ですが、いかにもジャストフィットです、というのではなく、日常用としてルーズな使い方をしてもしっくりくるところが、この椅子の奥深いところだなあと思っています。

椅子の材質はナラの木にオイルフィニッシュ。入手してから6年ぐらいの間に、徐々に味が出てきました。
傷がつき、ものをこぼし、結構ラフに使っていますがビクともしない。そんな頑丈さも素敵です。
おそらく一生使い続けるだろうな、と思える椅子です。
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