アルネ・ヤコブセンの時計

2020-08-26 22:18:45 | アート・デザイン・建築


ぼくの設計アトリエの掛け時計。
デンマークのデザイナー アルネ・ヤコブセンが1943年にデザインしたもの。
STATION と名付けれている通り、駅舎のためにデザインされたそうです。
当時は手描き風の柔らかなフォントがデザインの主流だったそうですが、あえてバウハウス的な機能的なデザインにしたそうです。

いま見ると、いや~ 実に普通(笑)
パッと見るだけでは見過ごすぐらいに特徴が無い、ように見えます。
でも、ず~っと見てると、足すことも引くこともできない絶妙なデザインであることもわかってきます。
秒針が無いところも、またいい。

これはヤコブセンの時計だね、だなんて一度も言われたことはありませんし(笑)、見た目よりも高い(泣)けれども、でもしっくり空間に馴染むもの。
そういったものが身の回りにあるのは、ちょっとした満足感があります。

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イメージ通りのドアとは。

2020-08-22 21:56:21 | わらびの家


質感の美しい玄関ドアを造りたいものだとつねづね思います。
長年そこにあったかのような、重厚で、しっとりとした風合いがあって愛着のわくドア。

写真のドアはラワン材を用いたオリジナルで、防腐塗料で着色しています。
丁番はフランス丁番というレトロな風合いのもの。
ドアハンドルは堀商店という老舗錠前メーカーのもの。出来は素晴らしいけど精度が厳密で、建具屋さん泣かせの一品。
クリスマスリースや正月飾りを掛けるフックはインターネットでの購入品。
いずれも真鍮製で、取り付けたときは金ピカで恥ずかしいのだけれど、半年もすればくすんできていい案配になります。



ブランド品を求めるのではなくて、欲しい質感や風合いを求めて製品を選ぶ。そんなことで、とても愛着がわくものになりますね。
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癒しの時間

2020-08-18 22:18:28 | わらびの家


猛暑が続きますが、その前は梅雨の長い雨の日々。
雨の日もいいんですよ。
そんなお言葉も頂戴しながら、蕨市に建てた小住宅の一年点検に伺いました。
目立った不具合も無くてひと安心だったのですが、それ以上に、その何とも言えず癒される雰囲気が印象的でした。
雨の降るほの暗い室内。ダイニングテーブルの上のペンダント照明をつけて。



建て主さんと一緒に選んだテーブルや家具の質感が引き立ちます。
いつかちょっとしたキッチンスタジオをやってみたいな、というご要望のもと、打合せを重ねながら設計をしてきました。
キッチン工事を担当してくださったのは、フリーハンドイマイさん。ラスティックな趣のウォルナット材を用いたキッチンの面材と、光を反射し美しい光沢をもつラバロックのカウンタートップ。
存在感が気持ちいいですね。
キッチンの小道具も選び抜かれたお気に入りのものばかり。
気に入った道具や家具に囲まれて暮らすのは、楽しいものですね。

窓の外の緑が美しく映えるように、木枠で窓をデザインしました。
雨に濡れる庭を眺めつつ、ゆっくりと時間が流れます。
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夏野菜

2020-08-12 18:31:54 | 日々


妻の実家から夏野菜が送られてきました。
家の菜園で採れた無農薬の夏野菜は色とりどり。

あか~。
きいろ~。
みどり~。
小2になるぼくの息子はダウン症で、ゆっくりゆっくり育ってきました。
夏野菜を見ながら、たしかめるように色を読み上げます。
と言っても発音はまだまだうまくいかないのね~(笑)

一枚一枚、薄い紙を重ねていくように、ゆっくりできることを積み上げていく。
ぼく自身の仕事ぶりにも重ね合わせながら、そんな様子を見守る日常。
まあ、それもヒュッゲな時間です。

それでいいんだよ~。
息子に声がけしながら、それは自分自身にも言い聞かせているんだなあと思います。
器用じゃないぶん、時間をかけて積み上げたものは、偽りのないピュアなものになるといいな。
息子も、ぼくも。


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