家と庭と家具と。

2016-04-07 22:48:56 | 吉祥寺北町の家


ここのところ、東京ではよく雨が降り続きました。春の雨らしく、しとしとと降るのは風情があっていいものですね。
そんな一日に、植栽がおわった「武蔵野の家」にお伺いしてきました。

もうすでに生活が始まっている室内にお招きいただくと、そこからダイニングの窓越しに、気持ちの良い庭が広がっていました。
緑の葉っぱが芽吹くにはまだ早いですが、それでも綺麗な樹形のジューンベリーの株立ちが窓に大きく広がり、足元ではツツジの常緑が引き締めています。

生活の背景となるように控えめにデザインされたインテリアには、主役となるテーブルや食器棚がうまく収まってくれています。
ナラ材を基本とした家具。

ダイニングテーブルとベンチはナラの無垢の木でできています。無垢材の良さを引き出すようにシンプルにデザインし、家具職人に作ってもらいました。
オイル塗装で仕上げ、美しい木目が窓辺で引き立ちます。

食器棚はお施主さんがお手持ちだったもの。あらかじめ設置場所を考えてプランニングをしてあったので、ぴったりと気持ちよく収まっています。




植木屋さんを交え、コーヒーをいただきながら、庭の手入れや水遣りなどのポイントを教わります。
お施主さんにとっては、これからいよいよ本格的に始まるガーデニング。気に入った道具を少しずつ増やしていきたいなあと話されていました。

この家での生活が始まって、気に入った食器を探すのが楽しみになったとも。
朝、この窓のロールスクリーンに、樹木の枝が映ってきれいなんですよ、と教えてくださいました。

日曜日の午前。しとしと雨が降り、時おり薄日が差す、そんなゆっくりとした時間。
家と、家具と、植栽が、どれが主張するのでもなく調和してくれていて、嬉しくなりました。

この家には、目新しいものや、あっと驚く仕掛けがあるわけではありません。特別なもののない当たりまえの日常のなかに、趣きと、楽しみをたくさん見出していけるような気配に満ちているように思いました。
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