余韻のある壁

2018-12-31 16:05:09 | 古河の家


年末に「古河の家」のお引渡しをしました。できたばかりの家ですが、真新しい感じはしないのが特徴(?)です。
というのも、この家は、きれいにデザインされた家を目指したのではなく、古河の旧市街のもつ古色然とした雰囲気によりそうような家にしたかったのです。

そんな雰囲気を生み出すために、仕上げ材料のもつ質感や色などには、ずいぶんと時間をかけて検討をしました。
室内の壁は白いペンキ塗りですが、白といっても、間近に見るとかなりグレーベージュがかった色です。
自然光に照らされるところと翳りになるところの調和がうまくいく色を、多くのサンプルをつくって選び抜きました。
傍らには木製のドアを造作し、しっとりとした趣のある佇まいになりました。

渡良瀬川の方からやってくる光。
その光に照らされた、余韻のある壁面。
枯淡、無名色のインテリア。

これから家具や植栽がはいり、静かで奥行きのある雰囲気の家になるのを楽しみにしています。
写真を撮ってから、また徐々にホームページなどでご紹介したいと思います。

今年もブログにお付き合いいただきありがとうございました。
来年も、設計実作や、旅行記や、日々の暮らしのなかから、いろいろなテーマでブログを書いていきます。

どうぞよいお年を。
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セミナーのお知らせ

2018-12-23 23:12:39 | アート・デザイン・建築
セミナーのご案内です。

土地探しから始める家づくりについて、新宿のリビングデザインセンターOZONE家designの主催でセミナーを行います。
(1月6日 15:00~16:00)

実際に土地探しからご相談を受け、家づくりが進行した実例を中心にお話する予定です。
また、土地探しから気軽に建築家に相談できるOZONE家designの新しいサービスについてもご紹介があります。

建築家の石川淳さん、創造系不動産代表の高橋寿太郎さんと登壇し、対談も予定されています。
ぜひお越しください!!

詳しくは、OZONE家designの下記リンクをご覧ください。

https://www.ozone.co.jp/event_seminar/seminar/detail/686


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浮いた洗面カウンター

2018-12-05 22:04:10 | 上池台の家


床面積が100平米・30坪程度の住宅では、洗面スペースと脱衣スペースは、多くの場合 省スペース化のために兼ねることも多く、洗濯機や収納もあわさってかなり高密度になることもあります。
暮らしのなかの、実用的かつ裏方のような役割のスペースですが、「上池台の家」では、あえてゆったりスペースを確保しました。

シンプルな大きな鏡と、すっきりと広がる洗面カウンター。しかも、浮いてます(笑)
スチールの骨組みで見えないように補強し、カウンターを支えています。
カウンター上にはオブジェのような洗面ボウルがちょんと乗っています。

水はねしない、シャワーが使える、掃除しやすい、なるべくコンパクトに などなど・・・実用的なスペースには実用的な要望が多くなるものですが、こんなふうに空間の気持ちよさを優先し「使うことを楽しむ」ことを徹底するのも素敵です。

上からは天窓からの光で明るく、天井も高い空間。
バックスペースだからこそ、気持ちの良い空間に。
そんなことも、暮らしを楽しくする秘訣のひとつだと思います。
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