デザイン・コンペ

2008-02-29 13:05:32 | アート・デザイン・建築

先日応募したデザイン・コンペが入賞しました。こういうのは、ちょっとした励みになり嬉しいものですね。

このコンペは「家の風景 風景の家」と題されたもので、千葉県九十九里浜に面した分譲宅地が舞台となっています。区画割りは画一的なのですが、そこに住宅が建ちならんだ際に、どのような魅力的な風景を創出できるか、そのためのルールやモデルプランをデザインするというもの。

http://www.tokyokenchikushikai.or.jp/11_seinen/2007compe/index.html

現在、工事進行中の住宅「印西爽居」の敷地一帯は、もともと林だったところでした。大規模に宅地開発され、均質に区画割りされ整備された街並みは、便利で暮らしやすい一方で、特徴がない雰囲気になってしまうもの。「印西爽居」では、一軒の住宅が街並みの風景にいかに関わることができるかを念頭においてデザインをしました。今回の僕のコンペ案は、その考えの延長として考えてみました。

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いずれこのブログでも、実際の建物としての「印西爽居」を紹介していきたいと思います。そしてコンペ案については、4月に新宿パークタワーで入選作品の展示会が開催されるとのこと。他の方の案も拝見しながら、また勉強したいと思います。

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木の根っこ

2008-02-23 16:17:07 | 日々

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事務所の近所で、おもしろい光景を発見。

土留め壁のやりかえ工事で、露わになった土の中と、木の断面。

木の根っこって、四方八方に伸びていくんだということを、あらためて実感します。

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この桜の木は昔からこの場所にあった、界隈の「長老」のひとつ。

切らずに残してくださることに感謝です。

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ちりとてちん

2008-02-16 13:45:20 | 日々

草若師匠が死んだ。

これは、今朝のNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」の話。大阪の落語家一門「徒然亭」を舞台にした、笑いあり涙ありの物語。NHK大阪さん、今回もハズレなしです!

物語の内容自体が面白いだけでなく、僕個人としてとても興味をもつのが、師弟関係を主題にした物語であるということ。ある落語の大家と、個性あふれる5人の弟子のかけ合いが魅力です。僕自身もかつて「師弟」という関係のなかに身を置いたので、その独特の関係や価値観についてはわかる気がします。僕の建築の師匠である村田靖夫さんの事務所には、当時ちょうど5人の所員がいて、そんなところも「ちりとてちん」の徒然亭一門に共感を覚えるところでしょうか。

師弟関係というのは、上司と部下の関係というのとはまた違い、正しい正しくないの話以前に、師匠が言うことがすべての世界でした。サラリーマンを経て入所してきた当時の僕は、それなりに自己主張も強く、とても「扱いづらい人間」だったそうですが、そんなワカモノにいろいろなことを叩き込みながら一軒の住宅設計をまとめていく師匠の労苦は図りしれないものだったと思います。

結果として、毎朝、緊張とともに目が覚めるような激しい日々でしたが(笑)、当然ながら、そういう仕事を通して、自分の生き方のようなものも筋道がたてられていったように思います。

そんな師匠も、昨年に他界しましたが、僕にとってはいろいろなところで思い出しながら生きていくことになります。う~ん、ますます、今後の「ちりとてちん」の展開が気になるじゃないか。NHK大阪版の連続テレビ小説の面白さは、関西のノリツッコミ的な面白さだけでなく、人の生死も話に絡み、笑いのなかに人生の奥深い部分を感じさせてくれるところかな、なんていう風にも思います。

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現場シート

2008-02-09 15:17:14 | 進行中プロジェクト

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現在建設中の住宅「印西爽居」。その現場に、僕たちの事務所の現場シートが取り付けられました。

これは、工事を担当してくれている工務店が、ご厚意でつくってくれたもの。「何かセンセイの方から図案をくだされば、つくりますよ。」と言っていただいたので、写真のようなシンプルなものをお願いしました。1辺60センチの正方形。自分たちの現場だという意識が強くなり、嬉しい限りです。

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「みくに建築」さんは、千葉県船橋を拠点に活動する、創業40年の小さな老舗工務店。今回の現場が初めてのお付き合いになります。大工さん泣かせ?の難しい仕事ですが、丁寧に取り組んでくれていて、感謝しています。いろいろな人の力が合わさってできあがる一軒の住宅。末永い関係を、大切にしていきたいものです。

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ペルセポリス

2008-02-04 15:12:36 | 映画

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やっと観に行きました!映画「ペルセポリス」。これはどうしても行きたかった。

物語の舞台は1970~90年代の混乱するイラン。パンフレットの言葉を借りると「ロックとユーモアとちょっぴりの反抗心を胸に少女から大人へ成長していく主人公マルジ。彼女の激動の半生と3代に渡る母娘の愛情」の物語。

全編を貫くモノクロームのアニメーション。実写ではなく、アニメーションだからこそ持ち得る強いメッセージ性に、心打たれました。

この物語は既に書籍としても発売され、世界中でベストセラーになっているそうです。原作のイラストは、どこかドイツ表現主義的な雰囲気をもっています。映画のアニメーションとは趣向が異なりますが、より彫刻的で重厚な感じ。

20世紀が終わる頃、終末的な気分でいろいろなことが語られ表現もされてきましたが、実質的には、新世紀が始まった現在の方が、より終末的な雰囲気に覆われつつあるように思います。未来に希望がもてるとは。自由。人間の尊厳。そんなことを、ペルセポリスを観ると考えさせられます。

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