先日、「東伏見のコートハウス」で、テレビ取材が行われました。番組名は「渡辺篤史の建もの探訪」。ご存じの方も多い番組だと思いますが、今年で放送23周年!だそうです。すごい長寿番組ですね。施主のTさんも、昔からよくこの番組をご覧になっていたとのこと。その番組に、自ら応募してくださいました。設計者としては嬉しい限りです。
僕の師匠の村田靖夫さんも、自邸をはじめ何度か番組に紹介されました。渡辺さんが番組中で「とっても好きな建築家」と言っていたのが印象的でした。自邸の紹介の回では、普段はコワ~イ村田さんがニコニコ笑顔で(ちょっと緊張気味だったかな)渡辺さんを案内していたのが、スタッフとしてはおもしろかったのですが、その番組に、弟子である僕が設計した家を紹介していただけるのは、冥利に尽きる思いです。
上の写真は、玄関ドアを開けると目に飛び込んでくる風景。オノ・デザインのホームページ等に掲載している写真とだいぶ印象が変わって、造園家が美しい雑木の庭に仕立ててくださいました。バードバスのオブジェは錆びた鉄でできています。庭に古びた落ち着きが加わりますね。コートハウスの中庭のデザインをどうするか、いろいろな楽しみ方があると思いますが、周囲を家々で囲まれた小さなコートハウスでは、中庭の「秘めやかさ」こそ、その本領を発揮するように思います。冬でありながらもしっとりした風情に、しばし見入りました。新緑の季節や梅雨の季節も、きっと独特の美しさがあるのでしょう。
インテリアは、小さなお子さんが二人いるライフスタイルにあわせて、カラフルなテイスト。フラワーベースなども味わいのある質感のものを選ばれていました。カラフルな小さなオブジェたちが、高窓から入る朝日に照らされていて、独特の趣がありました。
放送はテレビ朝日で3月15日(金)朝4:30~です。(地域により変動があるそうです)ぜひご覧ください!