始まった新しい暮らし

2019-09-10 23:19:22 | わらびの家


「わらびの家」ができあがってから、あっという間に1ヵ月。
暮らし始めてからのご様子をうかがってきました。

家具や道具、小物が置かれ、やっぱり家は生活がはじまってからが生き生きとするなあとあらためて思いました。
ダイニングテーブルなど、まだ仮のものが置かれていますが、新しいものが到着するのを待つ間も楽しいもの。



片付けるものと、見せるものと。
お気に入りの器や道具類を少しずつ足していくのも、楽しいものですね。

家ができあがるとそれで終わり、ということではなく、やはり、楽しみの始まりなのだと思います。
そんなことを感じとれた訪問でした。
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特等席のキッチン

2019-08-18 11:28:56 | わらびの家


先日、打合せにお見えになった建て主の方が離されていたのですが、京都の桂離宮に行かれておもしろい印象をもたれたとのこと。
たとえば、通常はウラ方になるようなものが、わざわざオモテから見えるようになっている、というようなことなどです。
「かまど」や棚板など、いわゆるキッチンにあたるものが、大きな庭園に面した側に配されています。
そのような話の流れで、最近ブログに掲載した「わらびの家」のキッチンのデザインのことについても印象的な話をしていただきました。

「わらびの家」では、キッチンの位置が特徴的で、家のなかの一番の「特等席」に配されていて、庭に面していて明るいスペースです。
昔であれば、キッチン(というより台所)は、中廊下を挟んで北側の寒い位置に配され、お風呂や洗面などの水回りもすべて北側にひとまとめにしてあったものです。
でも、料理をしたり、洗濯をしたり、そんな日常的な家事をいかに楽しくするかをイメージすると、家の間取りや作られ方も変わってくると思います。

「わらびの家」のキッチンの脇には屋根の掛かったテラスがあり、たとえば庭に植えたハーブをちょっと取りに行く、ということ自体が、なにか楽しいと思えるものになるといいなと思います。
そこにある素材は、木の窓枠や、くすんだ風合いのタイル、開けたまま使えるウォルナット製の吊戸棚、大きなコーリアンのカウンターなど、見た目と実用性を考えて選んであります。
その分、家全体の建設コストの配分にはいろいろと気を配りましたが、そのようにしてできあがったキッチンスペースは、とっても愛着のわくスペースになったように思います。

桂離宮の松琴亭や月波楼といった庵に備わっているキッチンは、庭に面していてすこぶる気持ちの良いスペースになっています。
調理の時間や光景をエンターテイメントにする。江戸時代に、そんなイメージをもつことはとても斬新だったと思います。



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夏の日の引き渡し

2019-08-05 21:24:26 | わらびの家


暑い夏の日、蕨市ですすめてきた住宅を引き渡しました。本当に、終わるのが名残惜しくなるような素晴らしい現場でした。
どちらかというと小住宅の規模ですが、ぎゅっと思いが詰まった密度の高い仕事となりました。
皆で作り上げた作品。そんなふうに呼びたい気がします。

庭に面した特等席にキッチンが配され、そして窓辺のコーナーに大きなダイニングテーブルが置かれます。
姿かたちが特徴的、という家ではないけれど、間取りや物事の配され方に、暮らし方への意図がはっきり表れた家になりました。

街道に面した界隈に建つ家。
その奥に静かな居心地の良い場所ができあがったように思います。

この場所があればそれでいい。
そんなふうにじんわりと思える気がして、満ち足りた気持ちになりつつ、現場を後にしました。
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雰囲気をつくるもの

2019-07-02 23:12:05 | わらびの家


前回につづき、わらびの家の現場から。
木製窓に徐々にガラスが入り、造り付け家具が据えられ、タイルが仕上げられてきました。
長く続いた大工さんの作業が終わり、一気に仕上げに向けて現場は動き出します。

木製の窓越しに見えるモミジの枝葉は、隣に建つ実家に古くからあったもの。
この眺め、気に入っていただけると思います。
梅雨の時期のモミジは鮮やかですね。
そして何よりも、古くからあったものが、変わらずあり続けるということ。
何かに守られているような、そんな気持ちにもなります。

派手じゃないのに、存在感がありますね。外観を見て、施主にはそんなふうに言っていただきました。
家のなかも、木やタイルや石など、いろいろな材料を使ってはいるのだけれど、それらが優しく調和するといいなあと思いながら、材料についてご相談してきました。

キッチンの壁一面に貼られたタイルも、じっくり時間をかけて選んだもの。最終的に選んだものは、艶が抑えられ、独特のテクスチュアのあるものでした。
すこしグレージュがかった壁の色にもよく合いそうです。

木のカウンターも徐々に着色されつつあります。いくつか色を分けているので塗装屋さんにはご苦労をおかけしますが、タイルとも調和した色を見て、やはり満足した気持ちになります。

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もうすぐ完成!

2019-06-30 00:02:47 | わらびの家


蕨市で建てている住宅の足場が外され、全貌が見えました。グレージュの落ち着いた外観。
防火規制のかかる都会の真ん中ですが、防火ラインを避けながら設計し、木製の窓が実現できました。
これからウォルナット色に防腐着色され、内外ともに落ち着いた雰囲気が現れるのが楽しみです。

庇の下のテラスは雨に濡れず、梅雨の時期にはより有難さを感じます。
そのテラスに面して、フリーハンドイマイさんのオーダーメイドキッチンが設置されました。

大工さんの工事も終盤、現場は佳境にはいっています。
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