イメージ通りのドアとは。

2020-08-22 21:56:21 | わらびの家


質感の美しい玄関ドアを造りたいものだとつねづね思います。
長年そこにあったかのような、重厚で、しっとりとした風合いがあって愛着のわくドア。

写真のドアはラワン材を用いたオリジナルで、防腐塗料で着色しています。
丁番はフランス丁番というレトロな風合いのもの。
ドアハンドルは堀商店という老舗錠前メーカーのもの。出来は素晴らしいけど精度が厳密で、建具屋さん泣かせの一品。
クリスマスリースや正月飾りを掛けるフックはインターネットでの購入品。
いずれも真鍮製で、取り付けたときは金ピカで恥ずかしいのだけれど、半年もすればくすんできていい案配になります。



ブランド品を求めるのではなくて、欲しい質感や風合いを求めて製品を選ぶ。そんなことで、とても愛着がわくものになりますね。
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癒しの時間

2020-08-18 22:18:28 | わらびの家


猛暑が続きますが、その前は梅雨の長い雨の日々。
雨の日もいいんですよ。
そんなお言葉も頂戴しながら、蕨市に建てた小住宅の一年点検に伺いました。
目立った不具合も無くてひと安心だったのですが、それ以上に、その何とも言えず癒される雰囲気が印象的でした。
雨の降るほの暗い室内。ダイニングテーブルの上のペンダント照明をつけて。



建て主さんと一緒に選んだテーブルや家具の質感が引き立ちます。
いつかちょっとしたキッチンスタジオをやってみたいな、というご要望のもと、打合せを重ねながら設計をしてきました。
キッチン工事を担当してくださったのは、フリーハンドイマイさん。ラスティックな趣のウォルナット材を用いたキッチンの面材と、光を反射し美しい光沢をもつラバロックのカウンタートップ。
存在感が気持ちいいですね。
キッチンの小道具も選び抜かれたお気に入りのものばかり。
気に入った道具や家具に囲まれて暮らすのは、楽しいものですね。

窓の外の緑が美しく映えるように、木枠で窓をデザインしました。
雨に濡れる庭を眺めつつ、ゆっくりと時間が流れます。
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今年も「日々の暮らし」のために。

2020-01-06 22:11:08 | わらびの家


新年あけましておめでとうございます。
年のはじめに、今年はこんなことをやってみよう!と、これまでにないチャレンジをしようと思う一方で、これまで通り、より一層「日々の暮らし」に向き合いたいという思いがあります。

日々の暮らしを心地よく、楽しく。
忙しくても、たまの休日にゆっくりと過ごせる場所があるのは、とても素敵なことだと思います。



お菓子や料理が映えるテーブルや、庭の木々としっくりと馴染む木製の窓枠。
ダイニングの奥にひっそりとある自分だけのスペース。そこから見えるとっておきの眺め。
そしてすべてが、ゆっくりとゆっくりと時間を帯びて味わいを増していく。

家のデザインといっても、カッコつけるわけじゃない。すべては居心地の良さのために。そう、ヒュッゲな暮らしのために。





写真は昨年に完成した「わらびの家」。そんなことを実現できたのではないかな、と思える家になりました。
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始まった新しい暮らし

2019-09-10 23:19:22 | わらびの家


「わらびの家」ができあがってから、あっという間に1ヵ月。
暮らし始めてからのご様子をうかがってきました。

家具や道具、小物が置かれ、やっぱり家は生活がはじまってからが生き生きとするなあとあらためて思いました。
ダイニングテーブルなど、まだ仮のものが置かれていますが、新しいものが到着するのを待つ間も楽しいもの。



片付けるものと、見せるものと。
お気に入りの器や道具類を少しずつ足していくのも、楽しいものですね。

家ができあがるとそれで終わり、ということではなく、やはり、楽しみの始まりなのだと思います。
そんなことを感じとれた訪問でした。
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特等席のキッチン

2019-08-18 11:28:56 | わらびの家


先日、打合せにお見えになった建て主の方が離されていたのですが、京都の桂離宮に行かれておもしろい印象をもたれたとのこと。
たとえば、通常はウラ方になるようなものが、わざわざオモテから見えるようになっている、というようなことなどです。
「かまど」や棚板など、いわゆるキッチンにあたるものが、大きな庭園に面した側に配されています。
そのような話の流れで、最近ブログに掲載した「わらびの家」のキッチンのデザインのことについても印象的な話をしていただきました。

「わらびの家」では、キッチンの位置が特徴的で、家のなかの一番の「特等席」に配されていて、庭に面していて明るいスペースです。
昔であれば、キッチン(というより台所)は、中廊下を挟んで北側の寒い位置に配され、お風呂や洗面などの水回りもすべて北側にひとまとめにしてあったものです。
でも、料理をしたり、洗濯をしたり、そんな日常的な家事をいかに楽しくするかをイメージすると、家の間取りや作られ方も変わってくると思います。

「わらびの家」のキッチンの脇には屋根の掛かったテラスがあり、たとえば庭に植えたハーブをちょっと取りに行く、ということ自体が、なにか楽しいと思えるものになるといいなと思います。
そこにある素材は、木の窓枠や、くすんだ風合いのタイル、開けたまま使えるウォルナット製の吊戸棚、大きなコーリアンのカウンターなど、見た目と実用性を考えて選んであります。
その分、家全体の建設コストの配分にはいろいろと気を配りましたが、そのようにしてできあがったキッチンスペースは、とっても愛着のわくスペースになったように思います。

桂離宮の松琴亭や月波楼といった庵に備わっているキッチンは、庭に面していてすこぶる気持ちの良いスペースになっています。
調理の時間や光景をエンターテイメントにする。江戸時代に、そんなイメージをもつことはとても斬新だったと思います。



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