富士再訪

2014-05-07 22:52:31 | 富士の二つの家

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良く晴れた連休の一日、「富士のふたつの家」にランチにご招待いただきました。家ができあがってから3年が経ち、植わった木々も大きくなり、すっかり場所になじんできた雰囲気です。
新緑の季節にデッキでランチをご馳走になりながら、楽しいひと時を過ごしました。

ふたつの家が橋のようなデッキでつながり、住人の皆さんは日々、行き来をします。中庭を挟んでちょうどよい距離感があります。家の中だけでなく、外にも生活空間が広がると、生活の場がとても楽しいものになるように思います。

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ウチの息子もちゃっかり参加(笑)。デッキで日向ぼっこも楽しそう。

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富士へ

2012-05-30 11:54:59 | 富士の二つの家

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1年前にお引渡しした住宅の一年点検が続きます。先日は、富士へ。もう何十回も通っているにもかかわらず、なんといまだ2,3度しか富士山の全景を拝めていないのです。そして案の定、今回も薄曇りの日でしたが、5月の心地よい季節、「富士のふたつの家」を楽しんでくることができました。(・・・点検に行ったんじゃなかったのか!と言われそうですが)

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緑が育ち、程よい陰りと奥行き感のある雰囲気がでてきていて、家がこの場所に馴染みつつあるように感じることができて、思わず嬉しくなりました。家の外部、内部ともに点検をしてまわり、塗装部分の補修箇所などを中心に、少し手を入れることにしました。

この家では、既製品をあまり使わず、家具を設計し作り付けにし、大きな窓も図面をおこして木製でつくりました。そうして人の手によって作られたものは、なんともいえない温かさや質感があるように思います。相当の作業量に、大工さんは「気が狂いそうだった・・・」と漏らされていたそうですが・・・(苦笑)。ご苦労をおかけしました。でもおかげさまで、素敵に家になりました。

点検後、外のデッキで、工務店のみなさんを交えお茶をいただき、さらにその後、夕食までご馳走になり、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。だんだんと住まい手の雰囲気と調和していく家を見るのは、とても楽しいものです。来年、再来年と、どんな風になってくのか、またお伺いするのが楽しみです。

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にぎやかで、静かな家

2011-05-03 22:20:32 | 富士の二つの家

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富士市で手がけてきた住宅「富士のふたつの家」が、引き渡しの日を迎えました。この住宅は2軒の家が隣り合って建っているのですが、ひとつの群造形として一体的にデザインしたものでした。ひとつは平屋。もうひとつは2階建て。それぞれの特徴を活かした設計に取り組んできました。

雄大な富士山を間近に望みながらも、交通量の多い街道の交差点にある大きな敷地。風光明媚で開放的というよりも、少し寄る辺のない印象をもちました。
だからこそ、このなかに落ち着きのある「奥行き」のある居場所をつくろう。設計の当初から、そんなことを考えていました。

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最初に考えたのは、ふたつの家の中心に、濃く緑が植わる中庭を築くこと。そしてそのまわりに生活の場が広がるようにすること。友人知人が集まる賑やかな場所と、一人でゆっくりと時間を過ごすための静かな場所の両方を、中庭の廻りに散りばめたいと思ったのです。

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木漏れ日が心地よい場所。
白い壁に映り込む陰影の美しい場所。
天井が高く開放的な場所。
座ったときにちょうどいい、とても天井が低く落ち着く場所。
いろいろな場所を散りばめました。
考え続けてきたのは、居心地の良い自然の光と陰影。場所に応じたスケール感。そして手ざわり。

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ハンマースホイ ふたたび

2011-03-29 12:05:47 | 富士の二つの家

昔、旅行でスペインに行ったときのこと。ピレネー山脈を登る列車に乗り、フランスとの国境近くにある街の駅で降り、駅に併設されていた食堂にはいりました。そこでは、昼間ということもあるのですが、すべての照明器具が消されていました。

少し高めの位置に設けられた窓から、やわらかい自然光がテーブルの上に降っていました。テーブルの上に置かれる料理や食器が、やんわりと降ってくる光によって、おのずと影をもち、美しい立体を浮かび上がらせていました。たんなる料理もとても美味しそうに見えるし!、たんなる食器も、自然光の効果で独特の艶が与えられ美しく見える、そんなことを体感した瞬間でした。

その時以来だんだんと、自然の光がつくりだす雰囲気や、影のことを考えるようになりました。たとえばフェルメールや、最近のブログでも書いたハンマースホイの絵画のような、光と影。そういうものを現実のものとすることが、僕にとっては追い続けてきた道でもあります。

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「富士のふたつの家」の施工現場。2階のリビングの窓は、あえて大きさを絞り、奥行きを与えました。そこからはいってくる自然の光によって、まわりの大きな壁に諧調のある陰影が現れます。置かれた工事用の脚立までもが、何か独特の存在感をもつオブジェのようにも見えました。家が完成し、生活がはじまったとき、日々の暮らしが、光や影の美しさに満たされたとしたら、設計者としてこれ以上のよろこびはありません。

昼間は、活動のために明るさが必要だから、窓辺に居場所ができる。それ以外の場所は、おだやかな陰影につつまれる。そういうバランスがあってこそ、居心地の良さが生まれてくるのだと思います。だから、余計な明かりや演出はいらない。そう、ハンマースホイの絵のような。

夜は、本来、暗いもの。そう考えれば、光源のあるところに居場所ができて、その周りには、静かで深い陰影ができるのは当然と言えます。それが一番自然だし当たり前のことと気づけば、暗いところをなくすような照明なんて、いらなくなるはず。

節電を機に、そんな感覚が静かに広がっていくといいな、と思います。

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集まるカタチ

2010-12-23 23:30:13 | 富士の二つの家

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「富士の二つの家」の工事が進んでいます。

棟上げから一週間、棟梁を頭にして数人の大工さんの手によって、一気に形になってきました。大きな壁面をもつ、片流れ屋根の群造形。そんなイメージを目の当たりにして、建築家C・ムーアが設計したシーランチ・コンドミニアムのことを連想しました。シーランチは崖地に建って海を臨んでいるけれど、こちらは富士山を臨んでいます!・・・と言っても決して張り合っているわけではありません(笑)

この日のメインの打ち合わせは、庭に面した木製窓や板壁の作り方について。風合い、質感、いろいろな意味で、僕は住宅設計のなかに、なるべく木製の建具を使いたいと思っています。師匠の村田さんから教わった木製建具の勘所を思い返しながら、図面を引き、現場に持ち込みます。ただ肝心なのは、実際に大工さんが造れるようになっているかどうか、ということ。

こんな風につくりたいんです、と、工事監督と棟梁の前に図面を広げ、説明をしました。しばらくの間、沈思黙考。これはちょっと緊張する時間です。でもそのうち、棟梁が静かに二度三度、ゆっくりとうなずいてくれました。この現場が、うまくいってくれることを何となく感じ取れる瞬間でもあります。ほっとしました。

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夕方になり薄暗くなってきて、照明を点けての作業。工事中なのに、明かりがともった家というのは、どこかほっと和みますね。

上棟の際には、お施主さんが、工事関係者の皆さんのために、家の模型写真がはいったオリジナル・クオカードをつくってプレゼントしてくださいました。施工担当・富士木材の川口さんのブログにもありましたが、僕もこれはもったいなくて使えません(笑)

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