古木のアプローチ

2021-11-19 22:51:06 | 阿佐ヶ谷 古木と暮らす家


ひきつづき「古木と暮らす家」のこと。
道路に面した前庭に、古い庭木が残されています。
玄関へは、その古木の傍らを通ってアプローチします。
午前中は木陰のある小径。
なんだか、そこを通るだけでほっとする感じです。

イタリアやスペインで見かける、路地に面した小さな礼拝堂。
たいていそれらは、玄関前に古い木が植わっていて。
ずっと見守ってくれているような雰囲気があって、ぼくにとってはとても好きな原風景です。

この住宅の設計にも、そんな想いが入り込んでいたんだろうなあと思います。
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引き渡し前の。

2021-11-09 22:58:31 | 阿佐ヶ谷 古木と暮らす家


「阿佐ヶ谷 古木と暮らす家」。
引き渡し前の束の間、写真を撮りながら空間にひとり佇む。
この家には古い庭木があって、庭に大きく開かれた窓から一日中、向きを変えながら木漏れ日が室内にはいってきます。
なにかに見守られているような感覚。

真新しい家だけれど、どこか懐かしくて、安心感があります。
それもヒュッゲということでしょうか。
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木漏れ日のある現場

2021-11-01 22:12:49 | 阿佐ヶ谷 古木と暮らす家


阿佐ヶ谷で建てている現場が佳境に入っています。
御祖父様が大切に育ててこられた庭木を残し、寄り添うように建てた家です。
すべての庭木を残すことはできなかったけれど、それでもいくつかの主要な木々を残すことができました。

足場が外され、家の外観が姿を現しました。
と言ってもこの家での主役は、新しくできた建物の外観よりも、むしろ古くから残る庭木です。
簡素で静かな雰囲気の外観は、古い庭木の背景となり、樹影が壁に映り込みます。

古い家。
人工的な新建材が流通する以前に建てられた家のもつ、素朴で確かな物の質感。
建て替えることになったけれど、経てきた時間にそっと繋がるように、新しい家でも新建材はなるべく使わず、自然素材を多用することになりました。
それはキッチンでさえも。



家の中心に配されるキッチンは、タモの無垢の木で作られることになりました。
手掛けるのは、無垢の木を活かしたキッチン製作を得意とする家具工房 フリーハンドイマイさん。
上の写真は、キッチンのカウンターを裏返してあるところ。
カウンターが大きく張り出すデザインですから、ちょっとかがんで見上げるとカウンターの裏面が見えます。
そこに突然ベニヤ板などが見えると残念ですよね。だから、ここにも無垢の木がしっかりと使われています。
確かな物作りの片鱗が見えて、設計者としても嬉しくなってしまいます。

工事中の室内にも木漏れ日が入る、穏やかな雰囲気の現場が、もうすぐ終わろうとしています。




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平和の使者

2021-08-31 22:32:09 | 阿佐ヶ谷 古木と暮らす家


杉並で進行中の現場。ここは古い家の建て替えで、主要な庭木を残し、それらの庭木に寄り添うようにプランニングをして設計した家です。
道路に面した前庭には立派な百日紅があります。百日紅は花の期間が長く楽しめますね。
工事中のブルーシートが張られた写真ではお伝えしづらいですが、室内のいたるところからこの百日紅が印象的に眺められるように設計してあります。
こうしてみると、百日紅に寄り添うような家の佇まい。思い通りの雰囲気になってきました。



と、そんなことを思っていたら、ブルーシートのなかの方からカサコソという羽音が。
ヒョイと覗いてみたら、なんとつがいの鳩が足場の上でくつろいでいました。
この家を気に入ってくれているのでしょうか。
こちらのことは気にも留めず、足場の上を行ったり来たり。

古い百日紅に見守られるようにして、つがいの鳩が遊ぶ光景。
そんな平和な趣に、しばし見入りました。

コロナ禍や自然災害、海外に目を向ければ混迷を極める社会情勢。
悲しい事件も多く、気持ちが重くなります。

ぼくのできることとして、少しずつでも癒しの場所をつくっていこう。


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古木と。

2021-07-04 22:52:43 | 阿佐ヶ谷 古木と暮らす家


雨の間隙をぬって、杉並の現場では上棟式が行われました。
古い街並みのなかにある土地での、建て替えの計画です。
昔から残る庭の古木を、残せるものはなんとか残しました。
土留め壁のやりかえや解体などの関係で、当初に思い描いたほどは木々を残すことはできなかったけれども、造園家の尽力で、主要な古木は残したり、一部植え替えたりしながら、これからも守り神のようにして土地に残りました。

設計は、古木といかに寄り添うか、ということをテーマに進めていたように思います。
もとからある木を避けるようにして建物を配置しています。
窓から古木が見える風景は、どこか守られるような安心感があります。

建て替えのときにはいつもそのようなことを考えているように思いますし、何も残らないまっさらな土地のときには、新しく植える木が、その土地で暮らす原風景になるように願いながら、家のデザインを考えているように思います。
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