クライスラービル

2016-03-24 18:14:49 | 旅行記


高校生の時、建築に興味を持ち始めて、とても惹かれる建物がありました。
ニューヨークに建つ、クライスラービル。
何かの機会に写真を見て、単純にそのままカッコイイ!と思ったわけです。
たしかその写真は60年代ぐらいのニューヨークの写真で、青黒く退廃的な雰囲気に満ちていたのも印象的でした。
治安が良くなった現在とは大きく異なる、かつての怖い街ニューヨーク。地下鉄に乗ってはいけない街ニューヨーク。ジュリアーノ市長の大改革以前のそんなヤバい街ニューヨークにこんなエレガントなビルがあるというミスマッチ感も良かったのかもしれません。

9.11の跡地に新しいビル群が建ち並ぶも、街の象徴ともなる強烈な個性をもったものとして、クライスラービルは出色のように思います。
ビル単体で見ると、キングコングがよじ登ったエンパイアステートビルもニューヨークの象徴として扱われますが、グランドセントラル駅と建ち並ぶクライスラービルは、独自のエレガントさがあると思うのです。

昼間の佇まいも、夜の電飾の光景も。街の象徴としての風格が漂います。1930年前後のビル高さ競争の真っただ中に、猛烈なスピードで建設されたとのことですが、それが今も活き続けるのは素晴らしいことですね。
クライスラービルの存在を知ってから20年建ち、初めてニューヨークを訪れてこのビルを目の当たりにしたときは感無量でした。

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コンフォルト

2016-03-15 21:49:46 | 


「コンフォルト」最新号に、取材協力をした記事が掲載されています。
川島織物セルコンのデザイナー 本田純子さんがデザインを手掛けたカーテンを、僕のアトリエ兼住宅の窓辺にコーディネートするという企画です。
本田純子さんのデザインは「Sumiko Honda」のブランド名で発売されています。

僕のアトリエ兼住宅はとても細長い間取りをしていて、その分、すべての部屋が「窓辺」という雰囲気の空間になっています。
そこにはロールスクリーンやカーテンを吊りこんであるのですが、いったんそれらを取り外し、本田さんがデザインされたカーテンを吊りこんでいきました。




この企画に先だって、本田さんがアトリエにお越しになり、それぞれの窓辺の様子を丁寧にご覧くださいました。そこにはどのような光が入り込んできて、それらはどのように移ろい、どのように影を落とし、そしてその向こうには何が見えるのか。
そこにしかないものに耳を傾けるようにして紡ぎだすデザインは、もともと日本に昔からあった美意識だったように思います。僕の大好きな修学院離宮や桂離宮なども、まさにそのような美意識に満ちたものだと思います。
そうしてアレンジしてくださって、最初に登場したのは意外にも「白い」カーテンでした。シルクとポリエステルの生地を重ねながら、窓辺に独特の奥行きがつくりだされていくのを目の当たりにし、息を呑む思いでした。

そのほか、それぞれの窓辺のイメージにあわせた何種類ものカーテンが登場しますが、それは「コンフォルト」を読んでのお楽しみ(笑)
本田さんが今回の企画で考えられたデザインプロセスや、テキスタイルの話など、奥行きのある内容です。




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生活のはじまり

2016-03-04 15:12:32 | 陶芸家の家


「陶芸家の家」が完成し、いよいよ引っ越し。まだ生活が始まったばかりのところへ、ご様子をうかがってきました。
家具もうまくおさまり、生活の場としての雰囲気が整ってきています。

ダイニングコーナーの広さがうまくいきました。広すぎず狭すぎず、落ち着くちょうどよい大きさ。
丸い天井がふわっと上に掛かり、居心地の良い窓辺になっています。

ダイニングテーブルは holly wood buddy furniture 宮嶋 浩嘉氏によるもの。
ダイニングチェアはハンス・ウェグナー「Yチェア」。
ペンダント照明はルイス・ポールセン「PH5]。

障子越しの柔らかい光が、ナラのテーブルの木目や、器の表情や色味、左官塗の壁の質感を美しく浮かび上がらせてくれます。
お茶をいただきながら、至福のひととき。



キッチンの中には大きな食器棚を造りつけました。
陶芸家である施主の手による器や、これまで集めてこられた数々の器が入ります。天窓のある明るいキッチンのなかで、今日はどの器を使おうかな、と選ぶ時間も楽しいものだと思います。



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