別冊 太陽

2024-07-07 20:53:19 | 藤沢大庭の家


平凡社「別冊太陽」に、「藤沢の家」を掲載いただきました。昨年の特集で、「大磯の平屋」を掲載いただいて以来の掲載となります。
今回は「小さな平屋に住む」と題された特集号で、名作住宅についての論考や、著名な陶芸家の自邸についてのコラムなど、とても内容が濃く楽しい一冊です。

掲載していただいた「藤沢の家」の設計テーマは、窓いっぱいに広がる緑を楽しむ、ということ。
そのようなテーマを受けて、庭をぐるりと囲むように窓が連なっているのが特徴です。
居る場所によって窓辺の風情が異なるようにデザインし、一体感と変化に富んだ空間構成です。



庭に面した窓は木製でオリジナルにデザインしたものです。
同時に、長期優良住宅を取得するため綿密な断熱計算や構造計算を行っています。
オーダーメイドの自由なデザインを、それらの認定基準に適合させるのは設計の苦労を伴います。

上の写真で窓辺に佇むのは、担当したスタッフのハシモトくん。
彼にとっても、記念すべき書籍掲載となりました。
そして、素晴らしい設計の機会をいただいた施主のSさんに感謝です。

ぜひご高覧を。
平凡社「別冊太陽」 特集~小さな平屋に住む~









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庭の完成

2023-03-30 22:56:23 | 藤沢大庭の家


今年にはいってできあがった「藤沢大庭の家」の庭ができあがり、見に行きました。
まだ植えた直後で新芽が吹く前ですが、美しい雑木の庭ができあがっていました。
大きな窓の前に奥行きをもって広がる雑木の株立ち。
庭の高低差を活かした石組みや、モッコウバラの絡むパーゴラなど、変化に富む庭となりました。

庭の緑を楽しむ家にしたい。施主のSさんからは、そんなふうにして家の設計のご依頼がありました。
その主役となる庭ができあがって、ようやく家の完成という感じがします。
それでも後々から今の写真を見返すと、まだ無味乾燥としていたねえ、と思うわけですが。
来年ぐらいには、地面に敷き詰められたバークチップが渋い色合いになり、緑のボリュームと木漏れ日が楽しめるようになるでしょう。

施主も喜んでくださり、ぼくも嬉しいのですが、何気にとても嬉しかったのが、担当スタッフのH君が目を輝かせていたことでした。
木造平屋住宅の設計と現場監理にがっぷりと取り組んだH君にとっての2年弱。いろいろな苦労の賜物ですね、おつかれさま。


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