ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

ドイツの反難民党

2017-09-21 15:37:35 | 徒然の記

 9月14日の千葉日報の記事でした。「ドイツ 反難民政党、国政進出へ」という見出しで、下院総選挙における、ドイツ社会の亀裂を心配する報道がありました。

 ドイツは人口 8,200万人のうち、22.5%にあたる1,800万人が移民系の国民となっています。これ以上の難民受け入れを反対する政党、「ドイツのための選択肢( A f D )」が支持を広げ、今回初めて、国政進出が確実視されるとのことです。

 マスコミでAfDは、「極右」と呼ばれています。

 隣国のフランスでも、同じ動きがあります。日本では、国民戦線という党名で知られていますが、マリーヌ・ル・ペン氏を党首とし、やはり移民排斥を掲げています。平成17年に起きた移民暴動以来、フランスでは移民への反感が高まり、急速に支持を伸ばしています。

 AfDの筆頭候補である、アリス・ワイデル氏は、「ドイツでは、魚が水の中を泳ぐように、イスラム過激派が動き回っている。」と述べています。

 「イスラム教の大学口座の廃止」、「二重国籍は、例外だけに限定」などを選挙公約に掲げ、こうした主張が極右主義者だけでなく、保守層にも受け入れられているといいます。

  千葉日報の記事を読まなければ、「ドイツのための選択肢 ( AfD )」という政党を知らないままでした。ネットの情報i、次のような記述がありました。

 ・AfDの特徴は、反ユーロ、反難民、そして反イスラムだ。」

    ・ドイツらしさやドイツ文化を尊重しましょう、伝統や家庭を大切にし、あまり中絶をせず、もう少し子供を産みましょう、というようなことを主張している。

 ・党大会で国歌を斉唱する、ドイツでは珍しい党だ。

 ・ただ、この党は、誕生以来今まで、他のすべての政党とメディアから、ひどい扱いを受けている。

 ・ニュースでは、必ず党名の前に 「右派ポピュリストの」という枕詞が付くし、全方向からの攻撃と、ネガティブキャンペーンにさらされ続けているのである。

 ・しかしそんな不遇にもめげず、着実に支持者を増やしてきたのが、特長といえば特長である。

 少数なら問題はありませんが、異なる宗教を信じ、異なる文化と生活習慣を持つ人間が秩序もなく多数住めば、やがて地域との摩擦や衝突が生じます。暴力沙汰となり、治安が乱れ、社会的騒擾となります。

 ドイツでもイギリスでも、フランスでも、同様の問題が発生し、人々の不安が高まっています。

 過激派政党と言われていても、ドイツのAfDにしても、フランスのフロント・ナショナル ( FN )にしても、特に過激な主張ではありません。ドイツの文化を大切にしましょうとか、伝統や家庭を大切にし、中絶を止めましょうというのは、当たり前の意見です。

 フランスのFNの政治スローガンも、過激ではありません。144項目ありますが、その中の一部が次のものです。

 ・移民制限・不法移民の排除(合法的な移民の数は年間1万人から下げる)

  ・フランス市民権を得るための条件を厳しくする

 ・フランス市民に対する無償教育

 ・輸入や外国人雇用に関する課税

 ・警察官の数を二倍にする

 ・中小企業へ減税をする

 ・EU離脱の是非を問う国民投票の実施

 暴力革命で実現するというのならともかく、 選挙を通じて訴えているのですから、国民が支持しなければ、議席が得られないだけの話です。

 極右のレッテルを張る必要が、どこにあるのでしょう。こうしたレッテルを貼り、自分たちと違う意見の者を排斥するやり方は、日本のマスコミだけでなく、欧州も同じだったようです。

 ここで言いたかった本題は、同じ日の千葉日報の記事です。大見出しの活字が躍っていました。

 「朝鮮学校側の請求棄却」

 「東京地裁 教育無償化訴訟」

 「真の解決に国民的議論を」

 東京の朝鮮学校の卒業生62名が、国が朝鮮学校を高校無償化の対象から外したのは違法だとして、国に620万円の損害倍賞を求めた裁判です。

 同種の裁判が全国5カ所で起こされ、最初の広島地裁では、原告側が敗訴しています。次の大阪地裁では原告側が勝訴し、今回は3度目の判決で、あとは名古屋と福岡で争われています。

 「朝鮮総連や北朝鮮との密接な関係が疑われ、学校側に支払われている、就学支援金が、授業料に当てられない懸念がある。」

 というのが、国の主張です。朝鮮学校が、日本政府から得た金を、本国へ送っているという話はずっと以前からあります。拉致した日本人を40年以上も拘束して返さず、核兵器の開発を続けミサイルを飛ばし、日本を敵視する北朝鮮です。

 国の主張を当然と思い、裁判を起こした在日に対し、強い嫌悪を感じました。

 本日の新聞を手にし、ドイツやフランスの状況をわが事のように痛感したのは、この裁判記事を同時に読んだからです。ドイツにしてもフランスにしても、移民を大量に入れたのは自国の都合でした。

 安い労働力を入れ製品価格を下げ、国際競争に勝つという目的がありました。国策として移民を受け入れ、受け入れすぎて今は難渋しています。

 ところが日本はどうでしよう。60万人いると言われる在日たちは、日本が国策で受け入れたのでなく、99%が不法入国者とその子孫です。

 母国である韓国と、北朝鮮が受け入れを拒否し、行くあてのない人間たちというのが現実です。それなのに彼らは、自分たちは強制連行で連れてこられたと主張し、常に被害者として賠償を要求します。

 また日本には反日左翼の政党があり、「お花畑の住民」がいて、彼らの屁理屈に賛同しています。戦後70年以上も続いていますが、ドイツやフランスを見ていると、そろそろ本気で国のいく末を考える時でないかと、そう言いたいのです。

 安部政権の移民受け入れ政策に、強く反対する理由がここにあります。

 不法入国者とその子孫の在日でさえ、キチンと対応できない政府が、大量の移民を受け入れたらいったい日本はどうなるのか。

 彼らが礼拝所や寺院を作り、自分たちの街を作り、自治を要求したら、政府は対応できるのでしょうか。不法入国の在日に、無体な裁判を各地で起こさせ、野放しにしているのが、自民党と反日の野党です。

 農業の競争力強化とは、移民受け入れ政策のことです。経済特区の裏にあるのは、移民受け入れ策です。産業活性化の背後にあるのは、移民受け入れ策です。そして竹中平蔵氏のグループ会社が、利益を得ます。

 ドイツの記事を読み、在日の裁判記事を読み、岐路に立つ日本を理解していただけたらと、心から願う今日です。自分は先が短いのですが、子供や孫たちのためには、ましな日本を残してやりたいと、「ねこ庭」雑草を引きながら考えています。

 それでも今回の衆議院選挙では、反日・左翼政党には一票を投じません。不毛の選択として、安部自民党です。自民党しかないという政治の貧困が、いつになったら解消されるのか。苦渋の選択が続きます。

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4 コメント

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初めて知ることばかりでした (onecat01)
2017-09-26 20:50:51
ベッラさん。今晩わ。

 ドイツの国歌は、知りませんでした。ネットで調べましたら、分裂国家だった昔のドイツが、統一を念願して作った歌だと言いますが、今だにこの歌詞では、ドイツ国民も気が引けるでしょうし、聞かされる周辺国も、心おだやかでないでしょうね。

 そこで私は2番の歌詞を探しました。

  ドイツの女性 ドイツの誠実

  ドイツのワイン ドイツの歌

  その伝統を 保ち続けよう

  古き良き名声は われらに 
  品性をもたらす 命あるかぎり

  ああ ドイツの女性 ドイツの誠実

  ドイツのワイン ドイツの歌 

 これもまた、国家としては ? マークのつく歌詞です。「選択」の党がこれを歌うのは、やはり?マークですね。

 保守を任ずる⚪︎⚪︎氏のように、盲目的天皇崇拝者と似た色調ですね。知らないことを知る喜びを、プレゼントして頂きましたことを、感謝いたします。

返信する
ドイツの国歌について (ベッラ)
2017-09-26 17:04:42
ドイツの「選択」が珍しく国歌を歌う・・・ということですが、
ドイツでは戦後「国歌」が浮いていてスポーツ大会では3番だけを歌ったりします。
理由は1番は「ドイツよ、ドイツよ、すべてのものの上にあれ
この世のすべてのものの上にあれ
護るにあたりて
兄弟のような団結があるならば
マース川からメーメル川まで
エチュ川からベルト海峡まで
ドイツよ、ドイツよ、すべてのものの上にあれ
この世のすべてのものの上にあれ」

という歌詞で、これは歌詞にある川の名を地図で確認しますと、「他国」に流れているものなのです。
ご存知だとは想うのですが・・・。

オーストリアも同じハイドンの曲ですが、同じメロディーですが歌詞が違うだけです。

複雑な歴史の背景を感じさせます。
メルケルもナチスの歴史を払拭させようとして「難民」にウエルカムでしたが、最近は難民を11万人帰国させているようです。職がない、そして早く帰国したら早いほど帰国手当てが高く貰える、などです。

メルケルはしたたかと思いました。

こうしてどこの国も国益を護ろうとしているのでしょう。
難民や移民は仰るように防衛の問題になってきています。

「獅子身中の虫」はナチス政権時、一部のユダヤ人も協力者がいたようです。

「ハンナ・アーレント」はそうしたことも書いて、バッシングを受けました。同胞のユダヤ人からですが、歴史は誰かに操られている、そしてそのひどい動きをするのはごく普通の人間ということですって。

空恐ろしくなります。
返信する
念のため (onecat01)
2017-09-21 21:44:29
HAKASEさん。

 今晩わ。私の説明が足りなかったのかもしれません。独、仏、英の外国人受け入れは、当初は「難民政策」だったのでなく、「移民政策」として行われていたのだと思います。

 沢山の外国人を、低賃金労働者として、積極的に受け入れたのですから、最近のように国が崩壊し、流入してくる難民とは、別個の話です。

 英、独、仏国は、異教徒がたくさん住み着き、問題点が生じたため、難民の受け入れにも拒否反応する国民が増えたのです。

 でもどちらにしましても、あなたの結論と同じです。欧米に同調して移民を大量に受け入れますと、ニッチもサッチもいかななくなるということです。グローバリストのいう「共生社会」など、絵空事ですね。

 考えても見てください、白人と黒人の間にある人種問題は、アメリカが建国以来抱えているものですが、今でも変わっていません。ただ押さえ込んで、見えなくしているだけです。「人間平等」の本家本元の米国ですら、こうなのですから、人種問題の深刻さは、これで証明されています。

 「日本人は心が狭い」とか、「人道問題を軽視している」とか、そんな話ではないのです。国の安全保障の問題なので、移民受け入れに反対するのは、当たり前の話です。
返信する
欧州「人道」の裏には (HAKASE(jnkt32))
2017-09-21 21:00:46
今晩は。今回の貴記事を拝読して、仏独が行う難民政策
に、安易に同調してはならない事が理解できました。

結局の所は、自国内産業製品の価格競争力の為、
安い労働力として、「人道」を装って、難民を安易に受け
入れたのが、真相の様ですね。
こんな不安な状況を憂い、難民の大量受け入れに
反対の勢力が現れ、発言力を持つのは当然でしょう。

難民移民の一定受け入れ論は、与野党両勢力にあるも、
貴記事の通り、数十万に及ぶ、在日勢力にさえきちん
と向き合えもしない現実を差し置いて、実施されるべき
ではない、と拙者も思います。

もしも、安易な受け入れが行われれば、我国の政治社会、文化の各方面に、
甚大なダメージを及ぼす事は確実でしょう。

朝鮮学校向けの教育無償化が認められない判決が、大阪の一件を除き、多数を占めたのは当然の事でしょう。

「我国全土を核攻撃で消滅させる」などと息巻く輩が
元首の国向けに、日本及び日本人はビタ一文、拠出の必要はありません。
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