ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

始まった共同通信社の情報操作 - 5 ( 「両論併記の場所」提案 )

2020-05-09 16:12:50 | 徒然の記

 昨日の続きです。再度前回の記事を転記します。

 「調査では、女性天皇には、85%が賛成の立場だった。」「女系天皇については、質問時に、」「男系と女系の違いに触れた上で、79%が賛成の意思を示した。」

 記事は次のように、続いています。

 「特に女性の若年層 ( 30代以下) では、女性、女系のいずれも、」「賛成は90%以上だった。」「結婚後も、女性皇族が皇室に残る、" 女性宮家  " の創設には、」「66%が賛成だった。」

 記事の横に、縮小された活字で「女性・女系天皇」に関し、説明が書かれています。

 「女性天皇は、単に女性である天皇で、歴史上8人存在した。」

 女性天皇に関する説明は、この一行です。「単に女性である天皇」? ・・こんな言葉で、納得できた人たちが、本当にいたのでしょうか。

 「一方の女系天皇は、母方の血筋のみが、天皇につながる天皇で、」「126代続くとされる、歴代天皇の中で、一人も存在しない。」「仮に天皇陛下の長女愛子様が、即位したとすると、」「父が天皇なので、" 男系の女性天皇  " となる。 」

 最低限の敬意が必要でないかと、常に疑問の生じる言葉使いですが、我慢しています。文章一つとっても、共同通信社の記事は情報操作です。皇室を敬愛する国民を、それとなく「皇室軽視」へと導く、意図された文章です。

 「愛子さまが、一般男子と結婚して生まれた男子が、天皇になれば、」「母の血筋だけが天皇なので、」「歴史上例のない、"  女系の男性天皇 "  になる。」

 こんな簡単な説明で、アンケート対象者をたぶらかしてはいけません。女系天皇、女性天皇という前に、そもそも天皇は、どういう立場におられるのかという、大事な説明が抜けています。

 「126代続く歴代天皇の中で、なぜ女系天皇が一人も存在しない。」のか・・、ここにご先祖の英知と、長い苦心が秘められています。 

 天皇の一番のお役目は、「国の安寧と、国民の幸せを祈られる」ことです。戦後教育で育った私たちの中には、陛下のことを、「単なる金持ちの、人の良いおじさん」くらいにしか思っていない者が、多数を占めているはずです。

 陛下が、神道の最高の地位におられる神官でもあることを、どれだけの国民が知っているでしょうか。現在の皇居が、全国に約8万8千社ある神社の、最上位にある社として造営されていることを、何人の国民が知っているのでしょう。

 息子たちのため分かりやすく言いますと、天皇のお立場は、カトリック教の最高位にある、ローマ教皇に似ています。天皇には、代々伝わる神事があり、厳しいお勤めもあり、天皇になられる方が子々孫々、生まれた時から学ばれるものがあります。

 「愛子さまが、一般男子と結婚して生まれた男子が、天皇になれば、」「母の血筋だけが天皇なので、」「歴史上例のない、"  女系の男性天皇 "  になる。」

 天皇のお立場や、なされていることに知識が少しでもあれば、このような記事が、共同通信社の作文だと、気づきます。共同通信社が、天皇のお立場を、ローマ教皇と同じだと説明していれば、アンケート用紙を受け取った人は、「自分が、簡単に答えられるものでない」と、理解します。

 「男女同権」いう説明も、意味のない話と聞き流すのではないでしょうか。天皇家の歴史が、ローマ教皇より、600年も昔から続いていると知れば、アンケート用紙に女系賛成、女性賛成と簡単に書けなくなります。

 ローマ教皇が決まるのは、「コンクラーベ」と呼ばれる、特別の選挙です。世界の枢機卿の中から、ある条件で選ばれた人物が、枢機卿団として、バチカン内にある屋敷に集合します。その人数は、60人から120人とされています。彼らの投票が、「全員一致」となった時、指名された枢機卿が教皇となるのです。

 投票は、全員が一致するまで、何度も行われ、枢機卿団は屋敷内から出られず、外部との接触も禁じられます。おそらくこの選挙は、世界のカトリック教徒にとって、最も権威のある、最も神聖な行事です。

 天皇の歴史より短いローマ教皇でさえ、その選出には、大変な手順と準備が費やされています。選出する人々は、みな高位の聖職者で、アンケートの回答者みたいな素人は一人もいません。

 息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々に、私は問います。知識のない者を無作為に選び、最高の権威者である天皇を、一枚のアンケート用紙で決めようなどと考える共同通信社は、果たして常識のある会社なのでしょうか。

 記事を書いた記者は愚か者ですが、それを知った上で、亡国の記事を容認した、共同通信社の幹部を許して良いのでしょうか。安倍総理と自民党の議員諸氏は、日本を愛するというのなら、共同通信社の報道が、国民の心を蝕んでいる事実に、危機感を抱かなくてなりません。

 捏造記事を氾濫させていれば、日本はやがて崩壊します。「反日のマスコミを潰せ」、「取り締まれ」と、騒いでいるのではありません。私の意見は、マスコミの基本である「両論併記」を実行すべき、という提案です。

 テレビと新聞は、「憲法」と「皇室」に関する報道では、異なる主張の学者、評論家の意見を並べて掲載するというルールを徹底させなくてなりません。愛国の学者や政治家、芸術家や一般人は、反日左翼に負けないくらいいます。こうした人々が意見を言える場所を、テレビと新聞に提供させれば良いのです。

 今日で5回目になりますが、共同通信社の記事はまだ続きます。「武漢コロナ」による、自宅待機もまだ続きます。時間はたっぷりありますから、「ねこ庭」も続けます。

 心配するのは自分の根気でなく、息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々の根気です。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする