NHKの朝のニュースで、京都府知事と市長による、緊急記者会見がありました。9日現在の感染者数が165人で、初の死者が出たということです。
会見の内容は、京都府民と市民への「緊急対応要請」で、外出、旅行、宴会、イベントへの参加自粛など、特に若者への要望です。小池都知事が、すでに何度もテレビ報道していることなので、今更の感がありました。
府知事と市長の要請にはもう一つあり、政府が指定した「コロナ宣言対象都市」の中に、京都府も追加して欲しいと言うものでした。政府に指定されなくとも、危機感を抱くのなら、知事と市長が宣言すれば良いと思いますが、私の知らない国と地方差があるのでしょうか。
こう言う時になりますと、日頃は見えない、政治が見えてきます。東京都は、昨日明らかになった感染者が、181名となり、このうち感染経路不明者が122名で、70%だと言います。相変わらず、国別の情報はありません。何人が日本人で、何人が外国人なのか。私たちが予防対策を取る上で、大切な情報なのに、依然として公表しません。
亡くなった方の中に、来日した外国人が、多数を占めているのなら、自粛生活への目安が見えてきます。無用な心配も減ります。政府も地方自治体も、国民や住民の不安を煽るだけの説明ではダメだと、なぜ考えないのでしょう。
「国民の側に立って、考える。」
「国民目線で、政治をする。」
と、彼らの言う言葉がいかに内容がないか、こう言う時に分かります。
政府や、地方自治体だけではありません。
「弱者に寄り添う」と言う野党は、
こう言う時が出番でありませんか。
「社会の木鐸として、警鐘を鳴らす。」
「立場の弱い者を守るため、権力と戦う。」
と、騒いでいるマスコミは、なぜダンマリなのでしょう。
「緊急事態宣言」の発令以降、目に映るのは、日本がここまでダメになっていたのかと言う失望です。日本を大切に思う人たちが、ネットを活用し、声を上げています。「急がば回れ」と言いますから、原因の追及を続けようと思います。昨日の続きに戻り、関係者の略歴調べです。
〈 1. 厚生労働大臣、加藤信勝氏 ( 政治家・自民党 ) 〉
・昭和30年 東京都生まれ(64歳) 東大経済学部卒
・前職 国家公務員 ( 大蔵省 ) 加藤六月議員秘書 川崎医療福祉大学客員教授
・無所属 ==> 竹下派
・前任大臣 根本匠
〈 2 . 国土交通大臣、赤羽一喜氏 ( 政治家・公明党 ) 〉
・昭和33年 東京都生まれ(61歳) 慶大法学部卒
・前職 三井物産勤務
・公明党 ==> 新進党 ==> 公明党
・前任大臣 石井啓一 ( 公明党 )
・観光庁の上部官庁、 尖閣領海を警備する海上保安庁を管轄
〈 3. 法務大臣、森まさこ氏 ( 政治家・自民党 ) 〉
・昭和39年 福島県生まれ(55歳) 東北大法学部卒
・前職 金融庁検査局 金融証券検査官
・ 自民党 ( 細田派 )
・前任大臣 河井克行 令和元年10 月31日 妻の安里氏の公職選挙法違反疑惑のため辞職。
・出入国管理局庁の上部官庁
〈 4. 観光庁長官、溝畑宏氏 ( 自治官僚 国交省審議官 ) 〉
・昭和56年 愛知県生まれ(61歳) 東大法学部卒
・前職 大臣官房長 国土交通審議官
・前任大臣 田村明比古
・観光庁は、平成20年10月1日設置の新しい官庁 ( 麻生内閣 )
〈 5. 出入国管理局庁長官、佐々木聖子氏 ( 法務官僚 ) 〉
・昭和60年 東大文学部卒 法務省入庁
・前職 大臣官房審議官 入国管理局長
・初代・出入国管理局庁長官 令和元年4月1日設置
みんな優秀な人物で、立派な経歴の持ち主です。加藤氏は前職が大蔵官僚ですから、厚労省の役人が情報を隠しても、騙される様な素人ではありません。国土交通大臣の赤羽氏は、前任者が同じ公明党の石井氏なので、職務の引き継ぎに心配はありません。平成16年の北側氏以来、冬柴、太田、石井氏と、国交大臣のポストは公明党の占有になっています。役人の情報隠しは、簡単にできません。
不安があるとすれば、前任者が不祥事で辞任し、うまく引き継ぎができなかったと思われる、法務大臣の森まさこ氏です。氏もまた前職は金融庁の官僚です。部下の役人が情報隠しをしたら、黙って見過ごさないはずです。
ここまでで推測できるのは、3人の大臣が「問題点」を把握していたと言うことではないでしょうか。優秀な大臣たちが「緊急事態宣言」の発令まで、来日中国・韓国人に対し、なぜ無為無策であったのか。自信はありませんが、次回はこれに取り組みます。
溝畑氏と佐々木氏は政治家でなく、政府の官僚ですから、先に政治家の3氏の検討をします。