ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

西田昌司氏のビデオレター

2016-07-24 22:05:25 | 徒然の記

 都知事選での、桜井誠氏の演説動画が多くの人間に見られている。テレビも新聞も黙殺しているが、動画の世界では格段の人気らしい。それで私も、先日氏の動画を見た。聴衆を「君ら」と呼んだり、「ふざけるな、こんな馬鹿なことがどうして許されるんだ。」と怒鳴ったり、相変わらずの桜井節だった。

 けれども、話している内容には抗えないものがあった。過激な言葉に抵抗を覚えたが、多くの日本人が言えなかったことを氏が代弁しているという感があった。

 「密航して、不法入国して日本に来たからと、大人しくしているのならいいんですよ。」「ところがどうです。やつらは、不法滞在者なのに、日本を攻撃し、日本人の悪口ばかり言っています。」「日本の国にいて、日本のお世話になりながら、日本の悪口を言い、日本人を貶める。」「そんなに嫌なら、自分の国へ帰ればいいんですよ。」

 「自分の不法入国は棚に上げて、謝れ謝れと騒いでいる。」「ここは日本、日本人の国なのです。」「戦後70年経っても、こんな馬鹿なことを私たちはまだ続けるんですか。」

 野次ったり怒鳴ったりする聴衆に向かい、「ここに上がってきて、意見を言いなさい。」「来ないなら、こっちから行きます。」と選挙カーから降りて、相手に向かっていく。こんな候補者は見たことがない。なんというパフォーマンスかと、最初は眉をひそめたが、身辺警護の運動員を置きざりにし、単身人混みをかき分ける氏に、ひとつの覚悟を見せられた。

 平成7年の4月だったと思うが、オーム真理教の村井秀夫が、教団本部前で刺殺された。ひしめく野次馬と200人近い記者の眼の前で、一人の暴漢が彼を刺した。桜井氏のように、民団や総連から目の敵にされている候補者は、単身で人混みを歩くのは危険極まりない。

 小池百合子氏にも、殺人をほのめかす脅しがきているらしいが、桜井氏にはもっと多くの脅迫状が届いているとのこと。それを知りながら人混みに入るなど、普通の人間ならできない。私は、桜井氏が命がけでこの選挙戦を闘っていると理解した。あの過激さでは、都知事になれないだろうし、なられても困るが、それでも氏の主張の率直さと、体を張る勇気に脱帽した。

 さてここで、今日のブログの本題に戻る。今年の5月24日に、ヘイトスピーチ禁止法が国会で可決された。今日まで信じられなかったが、この法案を推進したのが、有田芳生氏と西田昌司氏だという。反日・売国の有田氏は分かるが、保守議員の先頭にいるような西田氏が法案の推進者と言われて信じる気になれなかった。

 しかし今日、「西田昌司のビデオレター」という動画を偶然眼にし、氏自身の言葉による制定の理由を聞いた。なんだ、こんな詰まらない議員だったのかと即座に幻滅した。保守議員という呼び名を削除し、能天気なお花畑の住民の一人として、軽蔑を込めて再認識した。

 「ヘイトスピーチは、あってならないものです。」「人間として恥ずかしいことです。」正論だから、その意見には反対しない。

 だが、次の言葉を聞いたとき、私は思わず声が出た。「西田君、お前はもう、日本人の中のクズだ。」これまでは「西田氏」と呼んできたが、一瞬にして敬意の念が吹き飛んだ。

 「韓国の日本大使館前で、韓国の人たちが、日本の悪口を言ったり、攻撃したりしています。」「しかしこれは、日本で、ある団体が、韓国人の悪口を言ったり攻撃したりすることと、同じではないのです。」「これを混同するから、間違えるのです。」

 「韓国大使館前でやられているのは、ヘイトスピーチでなく、政治的主張なのです。」「政治的主張と、個人的憎しみから叫ばれるヘイトは別なのです。」

 このような馬鹿な区分を頭の中でする政治家が、どうして保守という範疇に入れられるのか。日本人の誇りと矜持は、どこへ捨てたのか。私は西田氏に聞きたい。

「知事選の演説で、桜井氏はいつもと同じ話を聴衆にしているが、いったいこれは、ヘイトスピーチなのか。」「それとも、同じ内容でも、選挙戦での話なら、突然政治的主張とやらに変化して、桜井氏は法の埒外に置かれるのか。」

 普段の桜井氏の主張が、政治的要素のない個人的感情に過ぎないと、君の頭にはそう響くのか。馬鹿も休み休み言えと言いたい。上品さの欠けた桜井氏のアジ演説とは言いながら、氏は、敗戦後の日本の政治や社会情勢から語っている。在日の歪んだ特権と、政治の怠慢や矛盾をわかりやすい言葉で説明している。

 彼の主張は、最初から最後まで「政治的主張」そのものでないか。もっといえば、あの日本大使館前で、首相の首を切ったり、日の丸を引き裂いたりし、「残虐な日本」を責める韓国人のスピーチの醜さは、桜井氏の演説以上でないか。

 国民の嫌韓と怒りは、どこから出発したか。それは全て韓国政府と、狂気の韓国人が「慰安婦問題」で日本を執拗に攻撃したからでなかったのか。韓国はアメリカで、国連で、フランスやカナダで、慰安婦像の設置を推し進め、日本の歴史と過去の全てを貶めた。

 それが事実ならまだしも、昭和57年の朝日新聞の捏造報道(吉田の嘘証言)から始まり、国内の売国・左翼が日本の罪悪を大合唱し、多くの国民を苦しみの底へ蹴落とした。平成26年に、やっと朝日新聞が捏造と大嘘の報道を取り消して謝罪したが、この間の国民の苦渋と怒りを、西田君は忘れたとでもいうのか。

 桜井氏の意見は、こうした事実の積み上げに立っており、身の危険を顧みず活動している。そんなことを一切考慮せず、有田芳生氏ごとき反日の議員と手を携え、ヘイト法案を成立させたというのなら、私はただ一言「恥を知れ」と言いたい。

 誇りある保守の議員の列から氏の名前をつまみだし、「獅子身中の虫・駆除すべき害虫」の引き出しに入れることとする。

 ネットで調べてみると、ヘイト禁止法を定めているのは、カナダ、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、デンマーク、フランスなど、18ヶ国の名前があった。逆に法が制定されていない国は、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、中国、韓国、北朝鮮だ。

 しかし制定している国であっても、日本のように、自国の人間がヘイトスピーチを受けてもお構いなしとしている国が、果たして存在するのか。面倒でそこまで調べなかったが、自国民がヘイトスピーチで攻撃されても平気でいるなど、そんな馬鹿な国があるとは考えられない。

 何度でも言おう、「都知事選での桜井氏のスピーチは、法の網にかかるのか、かからないのか。」「選挙時のスピーチなら、突如としてヘイトの対象外になるのか。」「そんなおかしな法律を、税金と時間をかけ、本気で作ったのか。」

 もっと日本国民に、わかりやすく説明して欲しいものだ。

 

 

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