だらだら日記goo編

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昔の名前で出ています

2007-03-16 21:34:47 | アート・文化

本日は新聞販売店のチケットで山種美術館の「桜、さくら、サクラ、2007」に。

まだ桜は開花していないが混雑する前にと行く。

どうも見たことがある作品が多い、奥田元宋の「奥入瀬・春」の大作とか小林古径の磨崖仏を写した「弥勒」など昨年も観た記憶がある。

今年は小茂田青樹の「水仙」とか桜と関係ない春の話題があるのはよいが、これで八百円はなんだかなあという感じだ。

パンフレットというか小冊子も去年のと同じだ。

それより僕が興味を持ったのは招待券に「チケットに関するお問い合わせは毎日フレンドまで」となっている点だ。

あれ、毎日フレンドというのは「まいまいクラブ」に移行する前の名前で顧客情報が流出したという問題の組織ではないか?

まだ存在しているのか?

ちょっとネットで調べてここのことかなと思った。

http://www.areamainichi.jp/

ここでも招待券がいろいろ当たりますのでみなさんもどうぞ。


ぐるっとパス展覧会情報

2007-03-15 21:39:00 | アート・文化

「ぐるっとパス2007」各館の展覧会情報のチラシをもらってきた。

大倉集古館は「狩野派誕生ー栃木県立博物館コレクション」が四月冒頭からはじまる。

新宿歴史博物館は「岩田ガラス」だし、三鷹市美術ギャラリーは「ユトリロ」だ。

これに庭園美術館「大正シック」の展覧会などが加わる、やはり購入しないわけにはいかないだろう。

すでに招待券入手済みの国立近代美術館「愛光」はたった百円引きにしかならないようだし、これまた招待券入手済みの芸大美術館「パリへ」もたった二百円引きにしかならない。

どちらも千何百円もとるのだから20%くらい割り引いたってよさそうだ。

ともあれ春が待ち遠しい。


言葉のチカラが信じられていたころ

2007-03-13 21:39:32 | アート・文化

当たり前だがテレビもネットもない時代があった。

人々の情報源は活字、とりわけ新聞だ。

明治23年、大日本帝国憲法の発布という騒々しい時代に二つの新聞が創刊された。

ひとつは西洋探偵小説輸入の先駆者、黒岩涙香率いる「萬朝報」で一部一銭という格安で由来は「よろず重宝」から来ており、もうひとつは秋山定輔率いる「二六新報」で由来は「二六時中報ずる」から来ているという。

この二つの新聞を軸に明治新聞人の気概を回顧した「言葉の戦士」の展覧会をまたまたインターネットミュージアムさんの招待券で日本新聞博物館に観に行く。

前者は幸徳秋水やら内村鑑三やらがメンバーで後者は尾崎紅葉などがメンバーだったようだ。

この二つの新聞社のジャーナリズムは日清戦争が終わると遺憾なく発揮される。

萬朝報のほうは妾擁護の立場から権力者を切って捨てる。スキャンダル批判だ。

二六新報のほうは三井財閥批判だ、タバコの岩屋天狗攻撃だ。

で日本最初のメーデーを組織したりして大いに盛り上がる。

当時の部数は、二六新報、大阪朝日、大阪毎日、萬朝報、報知の順だったという。

日露戦争で趣が変わってくる。

日露戦争に反対したのは毎日や東京日日新聞だったというが、萬朝報も最終的に戦争支持したため内村や幸徳が社を去るという事態になる。

二六新報の秋山も議員になったりするが、孫文と知り合ったりしてロシアのスパイと目され、活動に権力の力が介入したようだ。

それでも辛亥革命を支援したりして活動は続けたようだが。

翻って今の新聞にどれだけ力があるのだろうか。

朝日の「ジャーナリスト宣言」も他社の記事盗用で撤回せざるを得なくなっている。

言葉のチカラーそれはどこまで通用するのであろうかいささか考えさせられた。


無料で展覧会を観たい

2007-03-10 21:38:00 | アート・文化

月刊誌「創」、新聞社の研究で朝日アスパラクラブは会員百万人もいるとかいてあって、こりゃだめだと思った。

科学博物館の特別展示「花」の招待が当たらないのもむべなるかだし、国立博物館「ダヴィンチ」の発表はまだだが当たる確率はなおさら低いといわざるをえない。

毎日新聞の「まいまいクラブ」は会員数十万人と書いてあったがいまだ一回も当たったことはない。

確実に当たるのはNHKサービスセンターのサイトの展覧会招待だ。

先着順に招待券を発送というのがみそで、要はサイトをちょくちょくのぞいていれば当たる。

しかし招待券で展覧会を観るというのは何か格別なうれしさがある。

朝日新聞は有料でクラブA&Aというのもやっており、僕はここの会員でもある。

プレゼントで日本橋高島屋の川合玉堂が出ていたので応募したがどうなるものやら。

今日は二つの展覧会が無料だった。

水天宮のミュゼ浜口陽三と町田の国際版画美術館のシャガールだ。

掛け持ちするのには方向が反対なので、水天宮を選んだがこれが失敗だった、町田にしておけばよかった。

展覧会を観れば交通費もかかるしついカタログにも手が伸びる。

どうせなら招待券で観たいものだがなかなかうまくいかないものだ。


意志と造型の人

2007-03-06 21:53:54 | アート・文化

階段を上るとビデオをやっていた。

展覧会を見物する前にどんな人か知っておくのも有益である、早速座ってみる。

ベートーヴェンの音楽とミケランジェロの造型に魅了されたらしい、「芸術は生きるために必要なもの」で「つぼは彫刻である」という信念をもっていたらしい。

青磁に魅了されたのは五十歳のころ、日本で知るものがいなかったので独学で習得したらしい。

さて展覧会へー東京国立近代美術館は工芸館の岡部嶺男の回顧展だ、初日ということでがらがらである。

早速引き締まった造形感覚が僕たちを魅了する、この人独特なのは縄目文様だ。

なんでも荒縄を巻きつけた叩き棒で土をたたいて作っていくという、その迫力たるや尋常ではない。

中には展示11の「青織部縄文塊」のようにうつわとしての口を持たない作品まである!

具象的な絵画表現を好まなかったようで、華麗さはないが男性的な荒々しさが満ちる。

この人の作陶は日本古来の伝統に基づいたものと、中国青磁の影響を受けたものとに二分されよう。

青磁とは行っても陶土を用いるため磁器と区別して別の漢字を当てる。

これまたこの人個性的な「二重貫入」がでてくる。

言葉はおどろおどろしいが、要はひび割れだ。

表面にあらわれたものと釉の途中で止まっているものとをいうそうだ。

会場ではこの人の愛したベートーヴェン弦楽四重奏曲も流れていていい雰囲気だ。

お堀の桜はまだ咲いていないが、今日山種の桜のチケットが送られてきた。

近代美術館本館「愛光」、昭和館「手塚治虫の漫画の原点」も開催される。

ちょくちょくあちら方面に足を運ぼう。