だらだら日記goo編

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芸術は身近であるべきだ。

2005-12-19 22:38:19 | アート・文化
いやいやなんともユーモラスな展覧会だ、観ている間頬がゆるみっぱなしだ。
武蔵野市吉祥寺美術館「市民のお宝美術品」の展覧会だ、無休でやっているのがよい。
この展覧会は市民や市内の企業が愛蔵する美術品を展示しているのだが、「出品作品の真偽鑑定は行っていません」、所有者が「お宝」と思うものがそのまま展示されるのだ。
展示内容は多岐に渡る、先祖代々受け継がれてきたもの、骨董やにつかまされたもの、果てはネットオークションで手に入れたものまでー面白いこと限りない。
まあ横河電機の所有するデュフィの「電気の精」などは本物だろう。
1937パリ万博でピカソの「ゲルニカ」より人気があったと解説にある。
今井俊満の絵も成蹊学園史料館所蔵だ、まあ間違いない。
しかしなかには怪しいものもある。
唐招提寺の古瓦と称するものは所有者は1654に作られたと主張しているが、あまりにぴかぴかしすぎている!
ネットオークションで落札したというものは佐伯祐三の絵、日本に一時帰国していたときの絵としょうするが、佐伯らしくない。一体いくらで落札したのか知りたい!
横山大観の絵と称するものもなんだかという感じだ。
所有者は大観が一連の作品をシリーズで描き、その一枚が松岡美術館にあると主張する。
その経緯をご存知の方、学芸員さんまで知らせてほしい、ハラハラドキドキワクワクすると言うが、こちらは偽物と鑑定されるのが心配だ。
徳川慶喜の使用した煙草盆を出品する人もいる。
なんでも敗戦で千駄ヶ谷の徳川家の明け渡しを求められ、一週間で明け渡さないといけないが、誰も手伝いする人がおらず、自分が手伝って記念にもらったという、ウソともまこととも知らぬいきさつを述べる。
フ山の書を出品した人はこの作品に自己評価で三千万円をつけるが、僕は十万でも買いたくない気分だ!
習字手本の版木を出品した人は作品の「鑑賞法」まで説明する、もはやいっぱしの専門家だ。
まあこんな感じで本物か偽者かよくわからん作品40あまり、けどそれでいいんだと思う。
芸術などピカソだゴッホだとみな騒ぐが、自分にとって大切なものこそ真の意味での芸術品なのだろう。
素人に何がわかるか、鑑賞させてやるといった感じの美術館は僕が一番嫌うところだ。
同時開催で浜口陽三と荻原英雄の、これは「本物」の鑑定済みの作品も観られますよ、時間のある方はぜひ。


4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
録画しまして最後のところだけ見ましたが確かに出... (oki)
2005-12-22 10:56:01
録画しまして最後のところだけ見ましたが確かに出演されてましたよね。
僕はなんだかんだでcasTYの生稲さんのライブ配信には近頃全然参加していません。
生稲さんは吉祥女子高校の出身ですね、吉祥寺や武蔵野と縁がありますね
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夜の「はぐれ刑事純情派・今夜限りの復活SP」に生... (やいっち)
2005-12-22 02:17:05
夜の「はぐれ刑事純情派・今夜限りの復活SP」に生稲晃子さんが出演されてましたね。テレビ番組の案内には、全く名前が出ていないので、あれ?とびっくり。確かにちょい役に近いけど、まったく出演者に名を連ねていないのは変。
 http://mycasty.jp/ikuina/

小生の個人的なお宝というと、学生時代にピアノの練習で苦労したバイエルの教科書かも。ボロボロになってるけどね。
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そうそう「なんでも鑑定団」のことが頭をよぎりま... (oki)
2005-12-20 11:10:16
そうそう「なんでも鑑定団」のことが頭をよぎりましたね。
○○と署名はしてあっても当然贋物の場合もある。
こういうものの真贋を見分けるのは難しいですよね「専門家」でも迷うこともあるでしょうね、しかし唐招提寺の物は新しすぎるー。
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面白そうな展示会ですね。(^^) (やすみ)
2005-12-20 07:10:09
面白そうな展示会ですね。(^^)

テレビで、「何でも鑑定団」に旧家に伝わる国宝級のお宝だと言って、尾形光琳のすずり箱だとか、でてきたことがありました。昔は、屏風もあったが間違えて燃やしてしまったとか言ってました。

しかし、それらは、明治の頃に曽祖父の時代に金に飽かして、手に入れたもの。残念ながら二束三文のものでした。

こういうのって、面白いですよね。
鑑定に出さなければ、そのまま、生涯本物と信じて愛でていればよかったわけです。

たとえ、本物であっても手放すわけではないのですもの。
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