だらだら日記goo編

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今、私達が考えるべきこと

2016-06-18 22:45:32 | 日記
裁判が結審しましたが、判決がまた遅く、8月末、それまで待ってろと。
検察官が、最高裁判決をあげて、鑑定は尊重すべきだなどと言い出す妙な裁判で、で、鑑定はDSM5を使ってやっている。
DSM5は確かに評価がよくない。
雅子様の主治医の大野裕先生も、なぜDSM3は導入され、DSM5は間違ったのか、などという本を書いている。
DSM5の評判が悪い理由の一つに、依存症、特に、ギャンブル依存症まで、精神疾患、Mental Disorder,に含めてしまった事がある。
要は、何処までが精神医学の領域かという問題だ。
しかし、主治医は、アルコール依存症から出発したのだが、当時は、アルコール依存症なんて、要は、中毒症状で、誰も、治療対象だなんて考えていなかったという。
当たり前だが、新しい診断基準が出来ると、それに賛成する意見と反対する意見が交錯して、容易には評価は定まらない。
だいたい評価が定まるには5年くらいはかかるという。
来年度、ICDが改定されるが、やはり、しばらくは毀誉褒貶があるだろう。
で、僕の診断名、自閉症スペクトラム、も、ICD11に取り入れられて、広まるだろうが、要は、自閉症スペクトラムとは、発達障害の一種だから、特に、責任能力に問題はないというのが、司法精神医学の立場だが、責任能力に問題がなければ、刑務所に入れて終りで良いのかということ。
要は、僕のケースもそうだが、多くの累犯障害者は、福祉の失敗例なのだ。
福祉がちょっと拾い上げていれば、障害は障害ですらなく、それは、一つの個性なのだ。
しかし、当たり前な事に刑務所に福祉の専門家はいない。
その結果、窃盗やら覚醒剤やらで、刑務所が福祉施設化しているという。
その実態を暴いたのが、山本譲司さんだ。
重要なのは、受刑者も刑期が終わったら社会に戻ってくるという事、福祉の手助けが必要な人を、そこで、社会が掬いあげなかったら、その人はまた犯罪を犯す。目に見えている。
しかし、犯罪を扱った本は売れないという。
なぜなら、社会の人が、自分と関係ないと、読まないから。
繰り返すが、刑務所は福祉施設じゃないから、刑務所で、福祉の手助けは受けられないだろう。
しかも悪い事に、障害者自立支援法というのがあり、基本的に、こんな福祉サービスがあります。なんて、国は教えてくれない。
障害者が、自分で探さないといけないのだ。
その結果、サービスを受ける権利のある人が、サービスを受けられないという妙な事態が起こる。
どうも、この国の福祉はおかしいし、司法が福祉と手を組むということすらない。
幸い、主治医は、あきらめないでください。何度でも付き合います。とホームページに書いている。
司法は、どう判断するのかー

追記、今調べたら、ついこの前の東京高裁判決で、執行猶予、保護観察期間中にまた万引きをした事例で、罰金50万、治療継続、という判決が出てるんですね。主治医が罰金だろ、と言われたのもこの判決を知っていたんでしょうね。