昨日は「宮廷のみやび」展覧会を観にいき、重いカタログを持って平常展示をうろうろし、母の特養ホームまで行ったので疲れ切ってしまった。
この展覧会の感想はいつかかきたいがーたぶんもう一度行くと思うーきょうは美術雑誌の話だ。
僕が定期的に購入しているのは「美術手帖」と「目の眼」の二冊だ。
「美術手帖」は美術雑誌としては老舗だし、書店によってはバックナンバーを常備しているところもあるのでまあ売れているのだろう。
「目の眼」は古美術に対する知識不足を補いたくて半年ほど前から読んでいる。
あとは本屋に行って雑誌のコーナーで気になるのがあると見るのだが、今日「美術の窓」という雑誌を買ってきた、今年の注目展覧会が一挙に載っているからだ!
たとえば10/4-12/14まで国立新美術館とサントリー美術館で「ピカソ展」が同時開催されるとか注目情報が多々載っている。
しかし本屋の美術雑誌のコーナーを見ると実にいろいろなものがある、「月刊美術」だの「月刊ギャラリー」だの「Art it」だの「一枚の絵」だの「芸術新潮」だの「イラストレーション」だのなんだのー。
実際どれだけ売れているのだろうか?
読者プレゼントを掲げる雑誌もあるが、たいていの雑誌は読者をつなぎとめるため「初めて貴誌を購読しました」と書けば当選するが、定期購読優先だろうから二回目からはおそらくそう当たらないだろう。
さらに一般の雑誌も美術の話題を取り上げる。
たとえば「サライ」の最新号は藤田嗣治の特集だ。
さらにくわえてネットが普及して美術サイトも多々ある。
出版不況で週刊誌さえも悪戦苦闘しているーたとえば「サンデー毎日」は八万部、週刊誌としてはやっていけない数字だー中で美術雑誌が売れているとは思えない。
「目の眼」二月号は「遠州の時代」がメインだったが銀座松屋の小堀遠州の展覧会をこの雑誌を読んだことがきっかけで行ったという声は全くきかない。
それどころか「美術手帖」発売前日にまだ先月の「美術手帖」がたくさんジュンク堂新宿店の本棚に並んでいたこともある。
あまりたくさん積まれているので僕などはあす発売される「美術手帖」がもう並んでいるのかと勘違いしたほどだ!
おそらくそのほとんどは返品されるのだろう、頭の痛い話ではある。