吉田中学が会場の試合は、勝ち抜きの第2回戦。
前日の勝ち同士が戦う。この試合に勝てば、決勝トーナメントへ、負けても敗者復活がある。
敗者復活があるとはいっても、勝って勢いをつけ決勝トーナメントにつなげたい。
そんな気迫が両チームから感じられた。
対戦は豊田中学と和田中学。
焼津市内の学校同士ということで、いやが上でも盛り上がる。
実は、朝本部テントに着くなり、本部を仕切っていた榛南のO石基氏から、待ってましたといわんばかりに昨日の両チームの戦いぶりをまくし立てられた。
和田中学は、ホームグラウンドであった吉田中学を見事破って2回戦進出。
地元開催ということで吉田中学が優勢と思われ、試合も3対0で途中まで吉田中学が勝っていた。
ところが、突然投手、守備が乱れ、そこをすかさず突いてきた和田中学が5点を一気に取り勝利。
やはり地元の期待を背負っていた吉田中学としては、少し残念な負け方であった。
このあたりをO石基氏は声を上げて説明してくれた。
そして豊田中学については、前日の試合態度に関することであった。
この試合は、しがない印刷屋審判員も関係し、ちょうど球審であったようだ。
どうも審判の判定、注意に、素直さに欠ける姿勢があったようだ。
ただこれは、試合に真剣になるあまり、つい態度に出てしまうこともある。
1球1球が大事な大会本番。
自分の思うように行かないことがあれば、少し心のコントロールができない中学生である。
そう目くじらを立てるようなことではと思いながら、なめられるような審判だったのじゃあないの、としがない印刷屋を見ながら心の中でつぶやいた・・・!?(^^!)Y
私は、O石基氏の話を聞きながら、そしてそれに添えるしがない印刷屋のコメントもあわせ、ちょうど豊田中学の球審になるので、しっかりと見てやろうと思った。
とそのうち、大きな声が飛び交う本部に向かって、豊田中学の選手たちが集まりだした。
一体何のことだろうと思っていたら、そのうち横一列に並ぶ。そしてキャプテンの発声で、よろしくお願いしますと全員お辞儀をした。
我々は思わず立ち上がって頑張ってくださいと言葉をかけた。
おそらく監督から昨日の反省を含めて本部に挨拶に言ってこいと諭されたのだろう。
いやもしかしたら自分たち自らか・・・。
とにかく私にとってはこの日初めて見た豊田中学である。昨日の様子はいざ知らず、好印象のチームであると受け取った。
しかし、試合は試合、昨日力を出し切った両チームがあらためてがっぷり四つに戦う。
悔いのないさわやかな試合であってほしい、そのためには審判もしっかりしなければと、いつもより少し強く心を引き締めた。
審判クルーは、焼津のKAWA添氏、島田のKAWA村氏である。
KAWA添氏とは良く組む。KAWA村氏とは1、2回か。
普段どおりの動きをすれば、しっかりとジャッジできるクルーである。
試合は、予想通り拮抗した戦い。
両投手は、力でねじ込むというよりは、丹念に投げて打たせて取る投球。
両チーム打線は時折ヒットが出るが続かなく、中盤まで0点が続く。
終盤になり豊田中学の攻撃でようやく1点を入れる。
投手の出来からこのままいくかと思ったが、リードしたところでピッチャーのコントロールも少し狂ってくる。
和田中の先頭打者が甘い玉を逃さず打ち、次の女子の打者もバントではなく強攻策で初球から打ちに行き、これがヒット。
和田中学はノーアウト1、2塁の押せ押せムード。その後の展開は良く覚えていないが、満塁となり、内野ゴロの間に1点が入り同点。
その後2アウトとなったが、ヒットにより1点を加え逆転となった。
試合はそのままの状態でゲームセット。
始めの勢いは豊田中学と思っていたが、結果として和田中学が勝った。
互いに1点の攻防に全力を出し切った両校であった。
特に豊田中学は、朝の本部テントで聞いたような気になる態度も無く、ひたむきに試合をしていた。
しかも、これまた会場を去るときも、またテント前に来て、本部に向かって挨拶をして帰っていった。
今週土曜日、豊田中学はまたこの吉田中学に来て敗者復活戦に挑む。
あの試合振りを見れば、好ゲームが期待できる。
どこのチームとやるにしても、精一杯頑張ってほしい。これは勝ち抜いた和田中学にも言えること。
和田中学の監督が言っていたが、和田中学が決勝トーナメントに進むのは久しぶりとのこと。
中体連の地区大会は、今真っ盛り。
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今や温故知新の閲覧は日課に
なっていて毎日楽しく閲覧しています。
温故さんの日常ってバラエティーに
飛んでて、豊かなヒューマンライフを
送っているなぁと、羨ましくなったり
感心したりです。
わたしにとって温故さんとの接点は
もちろん野球関係、特に審判を通してですよね。
そんなわたしなりの温故審判の印象ですが
他の審判員からのアドバイスを真摯に受け止め
それをグランドで実行する努力を忘れない
勉強熱心な審判員だと思います。
きっと温故さんの豊かな日常が人としての幅を広くし
審判活動に於いても審判仲間や選手達に信頼される
正確で安定そしてメリハリの利いたジャッジができる
審判員に繋がっているんだなと感じます。
これから蒸し暑さが更に増してきます。
中体連の、勝ち上がり戦、敗者戦
選手や父兄もヒートアップしてくるでしょう
暑さと緊張感の連続で大変かと察しますが
お互い頑張りましょう。