犯罪を起こした犯人は、裁判でその是非を判決し刑が確定する。
しかし、犯罪を起こしていなく、無実だと主張しながら死刑と宣告される場合もある。
そんな袴田氏は、無罪を訴え続け数十年かかっている。
無罪放免と言う一縷の望みを捨てず、死刑が確定し瀕死の状態ながら最高裁から再審の是非を判断するよう高裁に再考させ、その判決が昨日下され、再審決定となった。
やれやれ、数十年いつ今日は死刑だと宣言されるかわからない毎朝を迎える恐怖の日々を送ってきた袴田氏、だいぶ高齢なので、この再審の判決を十分理解して受け止めているかよくわからない悲しさがある・・・。
ここまで追い込んだ日本の再審制度、素人ながら、だいぶ法制の上で欠陥があるようだ。
袴田氏の再審判決を機に、法の欠如を補う将来に向けての改善も同時に行ってほしい。
検察側の特別抗告などは毛頭考えにない。
今回は、袴田氏を犯人に陥れようとする過去の警察側の捏造までも踏み込んだ判決、ここで検察が動けば、この近代国家日本の裁判制度の根幹に対する無意味な抵抗として、検察権限の汚点をさらけ出すだろう・・・。
単純に一人の人間としての今回の事件のあらましに対し、単に地元静岡県内の事件としての感傷ではなく、人の一生が冤罪で狂うことに対する不安を、いささか身近に感じている・・・。