温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2022 (緊急コメント)あまりにもお粗末な報道

2022-03-23 07:01:45 | 気になるニュース
余りにも気になる報道の在り方に、緊急にコメントをアップします。

今、東京電力管内の電力需要量と供給量のアンバランスで、国から都知事から節電の要請が頻繁に発せられる。

勿論東京電力からもコメントが出るが、ひっ迫した状況に節電をお願いするという切実な懇願の意は、なんとなく読み取れない。

そんな状況の中、ニュース番組で、東京電力管内の節電を強いられる巷の様子を現地報道する場面があったが、その現地がなんと居酒屋が並ぶ飲み屋街。

ただ、よくよく考えれば、まんえん防止措置要請を解除したその初日の飲食店、今まで苦労してきて待ちに待った無罪放免の状況、店を華やかに明るくする演出で、何とか客足を引き込もうとするのが普通。

そんな乾坤一擲、回復を願う居酒屋界隈の電力消費自粛要請の取材をするというのは、さすがに社会の事情を理解していない、場の空気を読み取っていない勝手な報道。

どこの報道とは言わないが、国民から料金を取る公共メディアなら、なおさら気遣いが必要だ。

おそらく、まん防解除の居酒屋でさえ節電をしているということをお手本のように伝えることが、さも使命と思っての狭い報道かもしれないが、例えば、居酒屋数10件並んでいる飲み屋街で、この電力節制要請をまともに受け、節電を講じている店舗がいったい何件あるのか!?

おそらくそんな正直者の店を探すのさえ困難で、見つかったところでわずか数軒だろう。

いや、そんな良店探しをすれば、意気込んで開店を準備していた店は、節電に従わなければならないのかと、出鼻をくじかれる気持ちだ。

しかし報道は、その1、2件の取材で十分、その場の雰囲気をなんとなく伝えれば、それで取材が終わる。

ただ、そんな片手間な取材、報道は大きな影響が出ることを理解すべきだ。

むしろ節電をしない店もあること、そして節電協力をした、しない割合はどうだったかとのデータを示すことぐらいやっても良かろう。

私は大学時代マスコミ論の教授からマスメディアというものの功罪をあの時期に教えられた。

まさに情報を一つ伝えるのに、時期、手法、相手、手段などを誤れば、嘘も正当化される情報化社会。

今のロシアの戦争に有利になるためのプロパガンダが、まさに事例となる。

報道も、より深長に情報がどんなに影響するか、人の心を揺さぶるかを思慮しながらの報道であっていただきたい。

少なくとも、解禁になったばかりの飲み屋街で、節電をしていますかなどとの報道は、心のない報道。

節電をしているかなどと報道する現地はいくらでもある。

東京都庁に行ってみてもいい、ディズニーランドはどうか、むしろ破損して電力を供給できない痛い痛しい火力発電所の機能不全を伝えるのが、節電をお願いする電力消費者への緊急アピールになるのではないか・・・。

とにかく、最近の報道メディアの報道ぶりは、行き過ぎ、逆に薄すぎ、配慮の不足気味が目立つ・・・。




コメント
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