温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2018 ブナの植え替え

2018-04-01 07:19:54 | 盆栽教室
前前から気になっていたブナの植え替えを決意。
決意などと大げさに聞こえるが、総重量20数キロの盆栽の植替えは、単なる手のひら程度の盆栽を扱うのではなく、両腕をもってようやく支えられるほどの大木。

そうなると、最も重要であり労力を要する鉢からの取り出しがたいへん。
そこで、前から想定していた作業場でのクレーンを利用して大型盆栽の植え替えをやってみた。

2トンまで釣り上げられるクレーンは心強いが、もしこれがなかったらどう作業をすればいいのだろう。
このブナの前の持ち主、盆栽教室の講師はどうやって植え替えをしていたのだろう・・・!?

とにかく、クレーンのおかげで、植え替え作業は想定通り終了できた。
所要時間1時間でした。


【写真↓:傷つけないように巾広のナイロンひもでブナの胴体を固定】


【写真↓:慎重に吊り上げる】


【写真↓:一番苦労する作業が、鉢とぎっしり張り巡らされた根との分離】


【写真↓:30分ぐらい鉢と根の間の溝作りで何とか分離してきた。】


【写真↓:ようやく鉢から取り出し。】


【写真↓:細かい根の中に太い根も鉢の中を張り巡らし、この太い根が鉢からの分離を妨げていた。】


【写真↓:クレーンで引き上げたからこそ見ることができたブナの底。この中央部をえぐることが盤根づくりに重要。】


【写真↓:ブナの毛根を包む土は、まだ粒状態。数年たってもこの土の状態が大事で、優秀な赤玉土の証し。】


【写真↓:太い根を切り取り、細根も最小限に切り取る。】


【写真↓:鉢に戻す作業。鉢は土や数年間の水垢などを取り除き、底穴に網を付け、土を入れておく。】


【写真↓:鉢にブナを固定する方法は、いくつかあるが、これだけの盤根状態なら安定感があり、しっかりと土に盤根の底を押しつけ胴体が固定できるので、竹串と針金での固定方法を取る。】


【写真↓:根の固い部分に竹串を打ち、その先に針金を張りながら巻き、そのまま打ち付ける。】


【写真↓:盤根の中にしっかりと土が入りこむよう割りばしなどで土をつつく。最後は土を均等にならし出来上がり。】


【写真↓:いつもの場所に鎮座(!?)するブナは、やっぱ大物の風格がある。これからの新芽の発芽が楽しみだ。】
コメント
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