温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

息詰まる投手戦

2007-07-24 07:47:46 | 野球審判活動

高校野球県大会もようやく天候に悩まされずに行えるようになった。

これから決勝まで日程どおりに進んでほしいものだ。

昨日は地元の榛原高校がBシード校の浜松工業高校と対戦。

榛原高校にはプロも注目する佐藤君がエース。

地元の期待を差し引いても、ここはまず勝てる、と思っていた。

しかし、結果は1対0で敗戦。試合を見ていないが息詰まる投手戦だったようだ。

昨日の中学生の大会も1点を争う好ゲーム。投手が安定していて、点の獲りようがないといえるゲーム。しかしどちらかが勝ちどちらかが負ける。

榛原高校の試合も、相手チームは、なんとかスクイズを決めその1点を守る。榛原高校は2死満塁の場面で点を入れることが出来なかった。

勝敗の分かれ道は、結果として随所に合ったのかもしれない。

しかし昨日、佐藤君は、その勝敗を、最後には気持ちで負けた、と語ったようだ。

おそらく、あの時ヒットが出れば、あの時ストライクが入れば、と個別の悔やみが出てくるものである。

しかし、それを「気持ち」と総括したところに、彼の大きさが見える。

事細かなところをいったらきりがない。そうならなかったのは、結局気持ちで負けていた。

実は、この大会の佐藤君の初戦を審判委員室からじっくり見ることが出来た。

しかしこの時の彼の出来は悪く、途中一旦ライトにに回されたのであった。

あの時の彼を見る限りでは、制球が乱れこれではこのあと勝ち進むのか、と思っていたが、一方日ごろの投球に戻れば、大丈夫とも期待していた。

昨日の戦いは、自分なりに納得のいく投球だったようだ。それゆえに戦い終わったあとの反省を、出尽くした技術ではなく、最後に残った気持ちの問題だった、と語れた。

野球は、チームプレー。突出した一人の選手だけでは勝てない。

佐藤君も今後どのような道を進むかわからないが、新たなチームメイトが彼の周りに寄ってくる。

そのときは、あらためて彼の本領を遺憾なく発揮できる環境となり、ここ一番というときに気持ちで負けることなく、勝負に勝っていくものだろう。

コメント (1)
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