田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

サンザシの樹の下で

2011年11月01日 23時37分37秒 | 日記
やっと下りてきました、田舎の映画館にも。

しかもたった2週間。慌てる、慌てる(笑)。でも、見ておかないとね。

文化大革命のときの「下放政策」は、映画でもよく見かけます。都会育ちの子が田舎に農業教育なんかに出かけて、「シュウシュウの季節」なんかじゃ、迎えに来てもらえなかったのですものね。

さて、この映画はそこまで悲惨な話ではなくて、父親が思想教育を受けたり、母も職場で目をつけられたりしているおうちの娘が、下放されたときに純朴な青年と出会うはなし(時々は帰ったりしてるから、下放じゃないのかな)。

彼も、母が政府に目をつけられて自殺、などという悲惨な過去を持つとはいえ、生まれは良く、家も主人公の女性のように貧乏ではありません。

ただ、常に目をつけられている娘にとっては、まだ正式な教職員採用となる前の、党の幹部の息子との恋愛は危険なこと。

母も、自分のようにはさせたくない一心で諭します。「あなたたちはまだ若い。急がなくても、この子が正職員になるまで会わないで」と、彼にも頼みます。そして二人も同意します。

しかし、ここのところ体調が悪かった青年、実は・・・という、韓国ドラマのような展開となってゆきます。

キャッチコピーで「中国何万人が泣いた」とか言われてますし、見る前からハンカチを握り締めて鑑賞していました。


しかしですね・・・なんというか、あまりに予定通りの話の展開と、あっさりしたラストで、なんだか拍子抜けしてしまいました。

私個人が思うのに、日本の予告が見せすぎなんじゃないんでしょうか。

だって、主人公の少女も可憐だし、青年もなかなかの好青年。おはなしもそれなりによくできていると思うのです。

ただ、クライマックスとなるべき、自転車の二人乗りでうっかり顔を出したところを母親に見つかるシーンや、彼の元に涙ながらに駆けつけて「一緒にサンザシの花を見に行くって約束したじゃないの」と泣き叫ぶシーンなど、本当ならホロっときてしまうシーンをほとんど予告で見て知ってしまっていたので、感動も半減したように思います。


難しいですね、いい予告を見ないと「見たい!」と思わないし、でもあんまり見せすぎちゃうと感動が薄れちゃうし。

なんか、そんな矛盾をちょっぴり感じてしまった作品でした。


話しに関係ないかもしれませんが、環境調査をしていた彼が若くして亡くなった原因は・・・という、国への批判もちょっと感じました。
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