「シャーロック・ホームズ」「コードネーム U.N.C.L.E.」のガイ・リッチー監督が、中世から語り継がれているアーサー王伝説をモチーフに手がけたソードアクションエンタテインメント。王の子でありながら路地裏のスラムで育った貧しい青年アーサーが、伝説の聖剣エクスカリバーを手にし、救世主として語り継がれる存在へと成長していく姿を描いた。主人公アーサーに「パシフィック・リム」のチャーリー・ハナムが扮し、アーサーの親の敵(かたき)でもあり、魔術を駆使する非道で凶悪な暴君ヴォーティガンをジュード・ロウが演じる。そのほか、「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」のアストリッド・ベルジェ=フリスベ、「トロイ」「ミュンヘン」のエリック・バナらが共演。(映画.comより)
みんな大好きアーサー王伝説。今回はガイ・リッチーが彼らしい味付けで仕上げた作品。噂でちらっと聞いたんだけど、6部作の予定だとか。え~すでに第一作目でおなかいっぱいですけど、って感じです(笑)。
主演にチャーリー・ハナムを持ってきたのは正解だったと思います。とてもよくがんばってました。私「トゥモローワールド」も「パシフィック・リム」も見ました。でも、正直彼のことはあんまり印象に残ってないんです。ええ、すみません。「パシフック・リム」でもです。それが今回のチャーリー・ハナムと一緒だとわかりませんでした。でも、今回は!よくハマってましたね~。「スラムのガキから王になれ」がこれほどハマる若者も少ないかもしれません。特に売春宿の姐さんたちに愛されて一人前の男に育った環境は、最初はさっと流されますが、徐々に描かれてゆき、タフで強いけれど情に厚い、そんな青年がとても自然に描かれていたと思います。案外王の息子として育つより幸せだったかもしれません。自由で。
しかしながら、個人的にはこの作品の褒めポイントはそこだけです。冒頭の巨大象や化け物の数々は、いったいなんだったのか。こんな大きな化け物に攻められたら、どんな強い人間でも歯が立たないことは一目瞭然です。で、だからといって悪役ジュード・ロウが操ってるわけでなし、彼と組んだ魔術使いのものみたいなのですが、じゃぁ魔術使いはジュード・ロウなんか挟まなくても自分で皆殺しでも何でもして頂点に立てばいいじゃないか、ってかんじです。まぁ陰にいるのを好むのかもしれませんけど。
一様に描写がド派手で、ドンドンとかいう効果音(音楽?)とともに過激な演出・CG効果が続くので、最初は「うわ」と思いますが、映画自体が長くて飽きが来ます。もちろん、それもガイ・リッチーの「色」だと言ってしまえばそれまで。彼のこのド派手さを好むファンにはたまらないでしょう。
彼に強さ(拳法みたいな)を教えてくれる人がやっぱり中国人ぽくて「そこはノーマルなのね」と思ったり(笑)。
まぁこれだけ同じようなシーンが続くのなら、もう少しタイトに作った方が楽しめたかもしれません。でも、スラム育ちの新生アーサー王。きっといい王様になるでしょう。逆に権力を得るためには娘さえも我が手で殺してしまうジュード・ロウには悲しさを覚えました。そこまでして・・・。チャーリー・ハナムの父君役はエリック・バナ。がっちりした体格と端正な顔立ちが王らしいです。たしか「トロイ」でも王だったような。ジャイモン・フンスーも出てました。彼もよく見ますね、立派な体格ですから騎士役もハマります。
続編、きちんと作られるかな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます