人類初の月面着陸を成功させる国家的宇宙プロジェクト、アポロ計画がスタートしてから8年後の1969年。NASAは失敗続きで目標を達成できていない上に米ソ宇宙開発競争で後れを取っており、予算は膨らむ一方にも関わらず、国民の月への関心は薄れていた。そこでこのプロジェクトを全世界にアピールするため、ニクソン大統領に仕える政府関係者モー(ウディ・ハレルソン)を通してPRマーケティングのプロ、ケリー(スカーレット・ヨハンソン)がNASAに雇われる。アポロ11号の宇宙飛行士たちをビートルズ以上に有名にすると意気込むケリーは、月面着陸に携わるNASAスタッフによく似た役者たちをテレビやメディアに登場させ、偽のイメージ戦略を仕掛けていった。手段を選ばないケリーに実直で真面目なNASAの発射責任者コール(チャニング・テイタム)は反発するものの、やがて月面着陸が全世界注目の話題となり、盛り上がっていく。そんなある時、モーはケリーに月面着陸のフェイク映像を撮影するという超極秘プロジェクトを託す。アームストロング船長の代役や撮影監督を雇い、NASAのケネディ宇宙センター内部に作られた偽の月面での撮影準備を秘密裏に進めるケリーだったが、仲間の月面着陸成功を信じるコールは猛反対。トラブルやアクシデントが度重なる中、ついにアポロ11号は発射の時を迎え、月面着陸までのカウントダウンが始まる。(映画の時間 ウェブサイトより)
<2024年7月21日 劇場鑑賞>
ずっとある「月面着陸フェイク説」。日本にいた私には真実はわからないけれど、今回は美男美女の映画ということで(そこへ狡猾そうなウディ・ハレルソンが登場するから、一気に怪しげな雰囲気を纏うけれど)、楽しんで見れました。フェイクかどうかはさておき、「こんな風だったのかもしれないな」とちょっと思わせるし、個人的には、チャラ男のイメージだったチャニング・テイタムが真面目一筋の研究者を演じていて新鮮だったし(しかもそれらしい)、スカヨハも相変わらずきれいで華があるし、彼女がどうしてそれほどのマーケティング術を体得しているのか、という身の上話もしんみりだったし、とにかく見やすくてわかりやすい映画でした。
最初の方で、スカヨハの友人として理屈っぽい”自称名監督”が出てきた時は「なに、このおっさん」と思ったけれど、彼が後にこういう風に活躍するなんて!と膝を打つような展開でした。うまいですねぇ。
とにかく、楽しめました。疲れているときにも見れて、元気になるかもしれません。おすすめです。
その理由 ×10 は...