昭和と平成のライダーが結集する、『仮面ライダー』シリーズの劇場版。仮面ライダー1号が率いる昭和の仮面ライダー15人と、仮面ライダー鎧武をはじめとする平成の仮面ライダー15人が繰り広げる激闘の行方を追い掛けていく。監督は、『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』などの柴崎貴行。「仮面ライダーディケイド」などの井上正大、「仮面ライダー555(ファイズ)」などの半田健人、仮面ライダー1号などでおなじみ藤岡弘、ら、ズラリと勢ぞろいした歴代のライダー俳優と仮面ライダーに圧倒される。(yahoo!映画より)
<ネタバレあり>
仮面ライダーもこれだけ続くと、ネタも尽きてくるんでしょうね。そういえば、少し前の「ウルトラマン」にも”レジェンド4”なる人たち(元祖諸星ダンなど)が登場して年配ピープルを喜ばせてました。今回も元祖「本郷猛」が渋~く登場します。まずは靴から映し、徐々に目線は上へと上がり、これ以上ないほどカッコよく登場。監督、藤岡弘氏に惚れてますね~、愛してますね~。
ともかく、今回は昭和ライダーと平成ライダーの対決。ファンからの投票でどちらが勝つか決めたらしいですね。私は投票してないけど、ライダー同志が戦う必要があったのかな。どちらも正義の味方なのに。
そんなもやもやを抱えながらの鑑賞。要は、なんらかの理由で「物事をひっくり返す」特殊な力を持った少年が、悪者バダンに追いかけられている、それは滅びたに見えて実は地下深くに逃げ込んだ元祖ショッカーが、帝国バダンを築いていて、地上の世界とバダンの世界をひっくり返そうと企んでいたからだ・・・そんなお話です。
そのバダンは、地下にあると言うだけではなく、死者の世界です。従って、ひっくりかえされると、生きているものは死に、死んだものは生き返るということになります。
一見すると、そんなバカなと思いますが、人間とは複雑なもの。生きていても、志半ばにして亡くなってしまった友を思う青年は「自分が生きているより彼が生きている方がいいのでは」と思い悩み、(実は亡くなっている)少年の父(これが板尾創路!今回は悪の”仮面ライダー15”として登場するのですが、味があってよかった!)は「おまえが生き返ればかあさんも喜ぶ」と言います。母さんは死んじゃうことになるのですが。
ともかく、話は結構複雑です。でも、やっぱり一気にひっくり返ったら混乱するでしょうね。一度死んでる人の方が間違いなく賢く生きるとは思いますが。
その過程において、思い悩む青年がディケイドだったり、X(エックス)ライダーが今は町医者となって、犯罪者をも救う役目で登場したり、本郷猛はバダンの目を欺くためにスパイを幹部に送り込んであったりと、目にも楽しい映画になってます。
それで、なんで昭和ライダーが平成ライダーをやっつけようとしているかと言うと、甘っちょろい平成ライダーが、死者への未練を捨てきれなかったりするから、こんな闇の帝国バダンを産み出すのだ、という理屈。優しすぎるんだと。
まぁそれはわからんでもない。あながち間違いではないだろうけれど、だからといって全員が総出で戦うこともなかろうに、とは思いました。
クライマックスにはキョウリュウレッドとガブティラ、トッキュウジャーも参戦し、トッキュウオウ(つまりロボットね)とガブティラ、デンオウレッシャが合体します。強そうなロボットが誕生するのですが、なぜか電王は足の部分で「なんで俺が足なんだよ!」とずっと叫んでいます。
キャラ、出しすぎ(笑)。こんなに出てこなくても勝てたかと・・・。
ともかく、こんなに出しちゃって、次はどう作るのかなと思いました。
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