写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

カウント癖

2008年06月06日 | 生活・ニュース
 昔からテレビを見ているとき、人間や動物や物など複数のものが並んでいると、ついその数を数えてしまうという性癖がある。

 その数が多いと短い時間で正確に数えることはできないが、ざっと何人・何個あったと数えてしまうという癖だ。

 「疲れるでしょう」と云われるが、そうでもない。数えたからといって、何か良いことがあるわけでもない。単に気が済むだけの話である。

 7月の下旬になると、我が家自慢のブルーベリーの実が、無数にたわわに実る。しかし、これを無数と言って済ませる訳には行かない。

 日本野鳥の会よろしく、一枝の又その小枝に実っている実の数をざっと数える。100個ばかりを数えたところで、木全体の実の数を4000個、5000個と推定してみる。

 先日、カープの2軍の試合を見に由宇球場に行ってみた。平日とあって観客は少ないが数えてみると350人はいた。

 自慢にはならないが、寝ていても数えることがある。家の近くに岩徳線の踏切があり、最終は夜11時半、明け方には5時前に始発列車が通る。

 眠りの浅いとき、カンカンカンという警報機の音が聞こえるときがある。数えてみると大きな音が29回鳴った後、急に小さな音に変わる。

 合計100回鳴ったころ、ガタンガタンとジーゼル車が踏み切りを通過して行き、すぐに元の静けさに戻る。

 警報機を設計した者以外で、大きな音が29回鳴るということを知っている人は、日本中で果たして何人いるだろうか。いないだろうな~。

 それを知って得をしたこと? そんなことは過去に1度もない。毒にも薬にもならない単なる癖である。

 しかし、踏切で立ち往生したようなとき、脱出のタイミングを図るには役に立ちそうだが、そんなことは長い一生で一度あるかないか、いや、ないかないかだ。

 変な性癖の披露であるが、数を数えるほうも、その性癖を聞かされるほうも少し疲れるだけのお話でした。

 ところで私は、今年何歳になったのか。ここ数年数えたことがない。
  (写真は、29回大きな音で鳴る「踏み切り警報機」) 

4 コメント

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回数 (tatu_no_ko)
2008-06-06 19:55:18
遮断されている時間を計ったことはありますが、カンカンという音の回数は思いつきませんでした。
JRの関係者でも知らない方が多いのでは。いま流行のクイズ問題にピッタリ。
介護度維持 (豚猫)
2008-06-08 07:46:06
ロードスターさんのような方と会ったとしたら頭の回転度を・・・。右肩上がりの折れ線グラフになるに決まってるけど少しでも階段ができるようエッセイ書かんと・・・。
為になるお話しでした。
tatu_no_koさん (ロードスター)
2008-06-08 08:09:45
こんなつまらないことに拘っています。
先日はありがとうございました。
当日はよろしくお願いいたします。
豚猫さん (ロードスター)
2008-06-08 08:11:34
連日のご活躍、楽しくなりましたね。
ますますこの輪が広がっていけばいいですね。
無理のない様、マイペースでやってください。