写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

見合い結婚

2014年10月06日 | 生活・ニュース

 30年前には約30%もあった見合い結婚が、現在では約5%になっているという。90%弱が恋愛結婚である。私の世代から見れば隔世の感がするが、羨ましさの半面、恋愛結婚のマイナス面を表した数字もある。恋愛結婚の離婚率は40%、見合い結婚の離婚率は10%といわれている。見合い結婚は離婚率が低いが、これには少し訳があるようだ。

 ある結婚相談所の話によれば、大きく5つの理由があるという。
 (1)見合い結婚では理性的に相手を観察できる。よく「恋は盲目」というが、恋愛結婚では結婚前に気持ちが燃え上がり、そのままの勢いで結婚するが、見合い結婚ではまず条件から入るので、理性的に相手を観察することができる。
 (2)見合いはそもそも結婚が目的であるから、出会った直後から「結婚」についての価値観や、実際に結婚生活が上手くいくかどうかを話し合うことができる。結婚したあとに考え方の違いに気づいて「しまった!」ということになりにくい。

 (3)見合い結婚のカップルは年齢が高めが多い。大人同士のお見合いカップルは慎重に、穏やかに結婚を決めていく。
 (4)見合い結婚は第3者の意見が取り入れられやすい。恋愛中のカップルは「2人の世界」を構築してしまい、周りの意見が一切聞こえなくなってしまうこともある。見合いでは親や仲人など第三者の意見を聞く機会を得られ、それが冷静さを保つための一助になる。
 (5)見合い結婚は、相手のことを深く知らずに結婚するので過剰な期待を抱くことがない。良い意味であきらめて、共同作業の中で違いを埋めていくことができる。
 
 このように見合い結婚の特徴は、お互いが「冷静」「慎重」「理性的」に相手を品定めして結婚に至るので「穏やかに温める愛」を育むことになるという。さて我が見合い結婚の夫婦はこれ如何に。今もって奥さんのことはよく分らないことだらけ。「穏やかに温める愛」って、なんだろう? そんなことを思いながら、昨日、45回目の結婚記念日を迎えた。