スイミング仲間の忘年会だと言って、久しぶりに着飾って美しくなった妻を、レストランまで送っていった。
帰り道、国道沿いのラーメン屋に入った。私の夕食だ。カウンターに座ると眼の前に、調味料・割り箸が置いてある。
割り箸が入っている竹筒の表面に、マジックで何か書いてある。「世の中万能な人はいない。だからこそ耳と体を使って学ぶのだ」と。
30代半ばのマスターの母が創作で書いたと言う。他の竹筒にも書いてある。「『時々読め』と母が言う」といってマスターは笑った。
まだ若いマスターを、母は割り箸の竹筒から応援していた。帰り際、もうひとつの句が読めた。
「苦労人とは 真剣に努力した人のことをいう」と。
レジの前で、果たして私は「苦労人」だろうかと、釣銭をもらう間考えてみた。
(写真は、自作の割り箸箱)
帰り道、国道沿いのラーメン屋に入った。私の夕食だ。カウンターに座ると眼の前に、調味料・割り箸が置いてある。
割り箸が入っている竹筒の表面に、マジックで何か書いてある。「世の中万能な人はいない。だからこそ耳と体を使って学ぶのだ」と。
30代半ばのマスターの母が創作で書いたと言う。他の竹筒にも書いてある。「『時々読め』と母が言う」といってマスターは笑った。
まだ若いマスターを、母は割り箸の竹筒から応援していた。帰り際、もうひとつの句が読めた。
「苦労人とは 真剣に努力した人のことをいう」と。
レジの前で、果たして私は「苦労人」だろうかと、釣銭をもらう間考えてみた。
(写真は、自作の割り箸箱)