写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

参議院質疑

2007年10月17日 | 生活・ニュース
 昨日(15日)も今日も朝9時から夕方5時まで、NHKのテレビでは参議院予算委員会質疑の国会中継をやっている。

 朝食を終え、新聞を目で追いながらテレビの放送を聞くともなしに聞いていた。民主党の若手議員がある契約手続きの不透明性について、厚生労働大臣と国土交通大臣に対して色々なことを質している。

 質問者は、マイクの置かれた質問者席に座っていて、都度立ち上がっては質問する。これに対して、各大臣は答弁するために、一々自分の座っているところから立ち上がって答弁席まで歩いて行き、やおらマイクに向かって何かを答える。

 極端な場合には「はい」と言うだけのために、何歩も歩いて答弁席に出向く場合だってある。

 テレビの画像を見ずに聞いているだけだと、質疑と応答の間が開き過ぎていて苛立ちを感じるばかりか、丁々発止の議論の流れが途切れてしまう。

 新聞を置いて、テレビをじっくりと見てみた。答弁を指名されたある大臣は、遠くの席から答弁席まで8秒もかけてやって来る。

 答弁が終ると自席に戻るが、またすぐに指名されてやってくる。質疑応答に時間がかかるはずだ。こんなことに無駄な時間を使わずに、間髪を入れない議論で時間を費やして欲しい。

 各大臣の席にマイクを置けば簡単に解決をすることなのに、旧態依然である。野党も質問時間が少ないなどとぼやくのではなく、この改善を提案でもすれば良いのにと思いながら、あたかも劇団の稽古場で見るようなメモ読み一辺倒の答弁を聞いていた。

 議員は、税金の無駄遣いはやめようと叫んでいる。国会で議論している時も金、いや税金なり。こんなやり方での答弁は、当面見たくない。
 (写真は、メモを読んでの「大臣答弁」)