まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1170

2016年12月12日 |  マツタケの林地栽培 

 写真は冬越しのためにわら紐を巻かれたはくさいです(香川山農園).人が良い土を作りそこに良い作物ができる.マツタケの林地栽培なんぞは、まだまだそれに及ばない.人が良いアカマツ林を作りそのアカマツと共生するまつたけ.これを理解しない林家が多い.

12月17日(土)で、2016年の活動も打ち止めとなります.ブログ報告担当は池内 正憲さんです.

 香川山手入れ開始12年目に、再生アカマツ林にマツタケが初シロを形成、14本の子実体が発生したことを祝って山の神に感謝(平たく言えば忘年会)の宴といたします.食当の皆さんの提案で近江牛(200g/人)のすき焼きがメインとなります. 会費は2000円(酒類はなし).酒類は持ち込みといたします.岩手県岩泉 泉金酒造のまつたけ酒「森の宝」6Lを準備しました.

 初シロ/初マツタケに出会うことは希有のことです.何と言っても、これは当初からのメンバーならではの快挙でなんとも羨ましい経験です.

 手入れ開始12年目の発生と言っていますが、皆伐後重機で地掻(1975年頃?伐倒アカマツ年輪による推定)、アカマツ林が再生・放置.私達のマツタケ発生環境整備作業が2006年に終了しています.手入れ後直ちに感染があった(その秋)と考えると最短で2010年に子実体の発生があっても不思議ではありませんでした.発生は2016年に見られましたが、発生には、一般的に、手入れ終了後10年掛かると言うことではありません.

 2012年には、感染していたと言えるでしょうが、子実体発生位置は、結構あちこちに散らばっている、また、近接しているところもあり、シロの形態や大きさはまだ特定できません.言い換えれば、感染や子実体発生可能状態になっていたのはもう少し前で、単に香川山でのマツタケ子実体発生に適う雨量・地温がなかったため、今年の発生と相成ったかも知れません.3年間ほどマツタケ子実体の発生位置の移動を観察せねば、シロの形態も感染年も決められません.そんな意味でも来年以降が楽しみです.

 いずれにしても、土壌条件が食パン並に均質なら、食パン上の青カビのように、シロ円周がその生長と共に長くなります.従って発生数も増えることが期待できます.また、新たな別のシロもマツタケ子実体発生スタンバイとなる可能性は大でしょう.濱稔の碑詣をしっかり致しましょう!


【お知らせ】

新年は、2017年1月7日(土)568回 報告担当は榎本さんです.

(1)12月23日(祝) 篠山市新荘地区マツタケ発生林診断 新荘公民館 10時30分着.マツタケ山づくりの話、昼食、午後1時~山の調査 午後3時過ぎ終了
        猫田車1台同行、5名の参加で定員となりました.
2017年計画
1.千曲川流域学会主催シンポジウム
  再び里山の恵みを呼び起こす~元気なアカマツ林の世代継承~ 
 日 時:2017年2月25日(土) 14時~16時
 場 所:長野大学(上田市下之郷658-1)

2.韓国慶州から 趙(チョウ) 庸祺先生、白(ペク)氏他 視察 5月頃
3.韓国慶州マツタケ山(ペク氏所有)視察 韓国の助成があります. 9月の終わりから10月始めあたり.

4.京都造形芸術大学環境学受講生 体験
 日時:2017年11月4日(土) 9時30分~17時頃

5.千葉県立中央博物館 自然誌シンポジウム
 日時:2017年11月23日(木、祝)
 場所:千葉県立中央博物館
 題:マツタケ栽培最前線


【まつたけ山復活させ隊とは!】
ヒトとアカマツとマツタケの共生関係には学ぶものがあるように思える.

座して森と同化せよ

ほんの5分間
座って森に同化し
森の静寂に耳を傾ける.
木々の音、落葉を歩く虫の音、小鳥の会話.

森を理解するには
森と一体化すること、
森に抱かれること、体感すること!

Wilhelm Stölb
1954年デュッセルドルフ生まれ .ミュンヘン大学で森林科学を研究
フリーランスのライター、林業の専門家、写真家、画家として活動
 
活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.
参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(あの人たちは何しに来ているのか?といぶかられる参加者)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.

 我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人などがいる.作業内容は、これを特に固定せず、気づいた人が仲間を集い作業をこなしています(原則).すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことが必要である.

【まつたけ山復活させ隊の心得】
悔いの残らないようにするには! 
1.あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生.作業は慎重に!

4.急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように地際から伐りましょう!

5.使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶の放置がときどき起こります.元に格納すること.食費の払い忘れが時々あります.ご注意下さい.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


回 開催日  報告担当者  男厨シェフ  特別企画            体験参加
 
567 12月17日(土) 池内    まつたけ山復活させ隊忘年会 香川山 初シロ形成を祝う、山の神 感謝祭

568 2017年1月7日(土)榎本

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
エ)車で来られる方は、岩倉カントリークラブの入り口の看板を目的地にすると便利です.

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§カンパありがとう!
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男

 

コメント
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