まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 946

2014年09月23日 |  マツタケの林地栽培 

 ここ京都の最近の紅葉期は11月とされていますが、今、秋めいています.疎水沿いの桜の葉、街路樹の銀杏の葉も色づいています.昨今は、地球規模で起こっている気候の変動で、秋の訪れが遅れ気味でしたが、今年は、むしろ早く来るようです.今は9月23日、まだ9月下旬のはじめです.

 今年の気象は、梅雨明けから変だった.梅雨明けと発表されたが、太平洋高気圧の勢いが弱く前線が日本近辺をうろちょろ、高気圧の縁を回り込んで暖かい湿った空気が列島に吹き込み過ごしにくい日が続いた.台風が来ようものなら亜熱帯地域のごとく時間100mmを超える雨に各地で被害が続出.

 まともな夏が来ない間に、秋となった.爽やかな秋になるかといぶかしんだがさにあらん、9月の終なのに、朝夕は寒いくらいで過ごしやすい.秋の訪れである.秋と言えば、松茸.これも異常と思える発生の様子です.           

 北海道のアカエゾ林のマツタケも大人気.豊作なのか平年作なのかわかりにくいらしい.取り手が増えて一人あたりのゲット数が減っているようだが、報告者は例年に近いという.するとここも豊作年か? ここはほぼ終了.頂上は雪で真っ白だそうです.

 岩手は豊作、長野ものは昨年に続いて豊作.TV朝日の番組で長野のマツタケ販売店の様子を見たが、これはいけない.まるで中国の昆明の松茸市場のようである.いいものは出ていないのだろうが、質が良くない.中国でも高級品は別に扱われ日本に送られる.岩手・長野県では、今は、朝夕の気温は低いが日中の気温が高いため、虫食い率が高い.勢い、上質ものは目が飛び出る値段だろう.

 今後はどうなるのだろう? 台風崩れの16号がどのくらいの雨をもたらすか、また、台風一過寒くなるのか暖かくなるのかで変わる.寒くなると高緯度地域や高標高域産地は発生を止めてしまう恐れが高い.すると、西日本の産地、丹波、和歌山、兵庫、岡山、奈良などの気象次第といえる.これは定かでない.

 季節感を大切にする方々は、「今頃 松茸はくえるか!」という感じでしょう.かれらは、10月も中頃になって、松茸が高くなって(これは失礼、季節が良くなって)からやおら触手を伸ばすのである.金に糸目はつけない方々である.

 すると、韓国産も高い.買いやすい北米もの中国ものを食ってみようかどうか逡巡するが、横目で見る程度になってしまう.スーパーで国産ものもスライスして値段を手頃にしているが、なぜか、うまそうに見えないからだ.いわゆる『成金趣味』の持ち主でないと高級料亭のウン十万円もの松茸には縁遠い.

 ところで、各地の松茸に味の違いがあるどうかを、錦のかね松上田さんに教わった.各地の松茸を裂いてさっと湯がく、それを何もつけないでいただくのだそうだ.はっきりと味に違いがあるそうです.ちょっと確かめたい気もしますが・・・・   

 9月27日(土)は、まつたけ山復活させ隊第457回活動日です..午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい.活動報告は、三輪 新造さんが、当日夜、ブログにて行います.
 
 マダニ・蚊に刺されないようにマムシなどに咬まれないように、事故のなきようあせらず無理せず、マツタケ山づくりを楽しみましょう! ツキノワグマ出現の可能性があります.歩行中・作業中に遭遇しないよう対策をお願いします.

☆前回の活動の様子とちょっと思ったこと☆
 畑は、すっかり秋らしく、柿の実も色づいている(写真1)、白いヒガンバナが見られる(2).シャシャンボの実もなっている(3)ネズの実(4).畑では来年の準備が進行中(写真5).この作業がないと、我々はおいしい野菜にありつけないことを忘れている人もいる.情けない気になる.
   1)  2) 3) 4) 5)

 アカマツの受難は続いている.ザイセンチュウ病枯損マツの処理作業に取り組む(6).ニホンジカによる食害も後を絶たぬが、虫による被害も目立つ.ヤングシュートに葉がないのがおわかりでしょう(7).フシダニ類による天狗巣病も多い(8).

                                                              6) 7) 8)

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【新しい林業を作りだそう!!】 里山は、実に宝の山である.ダイアモンドもカットされ磨かれねばただのにぶい石に過ぎない. 
           
山の通年型立体活用の原型を作りたいと思っている.
 
 山の上と尾根筋はアカマツ林でまつたけ栽培、中腹の人工林帯では葉わさび、モミジガサなど山菜の栽培.広葉樹林帯では食用キノコ(アミタケ、ホンシメジ)の林地栽培も可能だ.クサソテツ(コゴミ)、オオバギボウシ(ウルイ)、ワラビなど山菜栽培の適地もある.里山林によくあるリョウブの若芽の天麩羅人気が急上昇中だ.タラノキ、コシアブラを凌駕する勢いである.
 山裾もしくは人工林内は草地化しヤギを飼育する.やぎ乳販売もその規制がとっぱわれる日も近い.若い山羊の肉は素晴らしい.ヤギ肉のジンギスカンも美味い
.畑や水田に、山のあるいはヤギ糞の有機物を与えて作物を栽培する.いってみれば縄文風循環型農林業の営みである.
 ちょっと大きな資本が要るが、バイオマス発電装置を集落近くに設置する.林家は除間伐材を持ち込み運搬費を得る.持山も手入れが進む. 

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☆掲示板
1) 第2回 デジタル社会が生み出す新創造新知識ラボ シンポジウム開催 参加費無料
  日時:2014年9月28日(日)13:30~
  場所:ウイングス京都 ビデオシアタールーム( http://www.wings-kyoto.jp/about-wings/access/ )
  話題提供:①デジタル社会が生み出す新創造知識 「デジタルと認識から生まれるモノ」           土佐尚子教授(京都大学)
       ②デジタル社会が生み出す新創造知識⑧「撮影のまなざし アナログの眼・デジタルの眼」    大森康宏教授(みんぱく名誉教授)
       ③デジタル社会が生み出す新創造知識② 「デジタルは松茸をかえるか」            吉村文彦氏(微生物生態学者)
       ④デジタル社会が生み出す新創造知識③ 「生のモノの美しさ」                近藤高弘氏(造形家)
       ⑤デジタル社会が生み出す新創造知識④  失われた嗅覚                 早川沙里氏(調香師)
       ⑥デジタル社会が生み出す新創造知識⑬「木造建築とデジタル」               山崎亮教授(京都芸術大)
       ⑦デジタル社会が生み出す新創造知識⑭ 「デジタルは人間の何を変えるか」          廣瀬通孝教授(東京大学) 
  主催:JIDF大無限文化ラボ
  共催:NPO法人IRI 

2)≪第2回 開催≫
【月 日】 2014年10月4日(土)
【時 間】 16時~20時
【会 場】 紫明荘(島津製作所共済会 京都市北区出雲路俵町52-8 市営地下鉄鞍馬口下車640m、鞍馬口通り東行、加茂街道南へ一筋下がる、加茂川右岸にあって比叡山が見える瀟洒な和風家屋)
【テーマ】 まつたけ山復活させ隊/2014
      “里山の再生と岩倉焼を語り、岩泉まつたけと和牛霜降り肉のすき焼きとおいしい酒を味わう”
        ・展示 ( 岩倉焼ほか。16時~17時)
         ・シンポジウム(里山と窯業と岩倉焼 微生物生態学徒 吉村文彦 17時~17時30分
          ・まつたけを楽しむ食事会(18時~20時)
【定 員】 定員なし(展示会)、30名(シンポジウムと松茸を愉しむ会) 
【参加費】 無料(展示会)、松茸を愉しむ会の参加費は5500円(当日徴収).
      参加希望者はまつたけ復活させ隊陶芸班世話人 内田(TEL:090-2459-7528 )に連絡下さい.
    注:天候不順でマツタケが得られない時には、他のキノコを使用します.参加費はかなり安くなりますが牛肉は「あっと驚く」すばらしさです.


3)10月6日(月)~7日(火)岩手県立大野高校収穫祭(洋野町) 定員に達したので締め切りました.

4)高松市塩江町でマツタケ発生調査 定員に達しました.
  日時:10月27日(月)~29日(水)
  場所:高松市塩江町 アカマツ林
  宿泊:ホテル セカンドステージ
  なお、この事業は、高松・塩江ふるさと会(会長 池田 克彦氏)より助成(交通費・宿泊費)があります.京都からレンタカー移動 
  
5)11月8日(土)活動日
  京都造形芸術大学 環境学受講生 41名 マツタケ山づくり参加

6)11月14日(金)活動日 
  三重県四日市市県 グリーンパーク岡山を愛する会 20名見学
  
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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

予定日  2014年9月~12月
回  開催日  報告担当者   男厨シェフ

457 09月27日土 三輪
458 10月03日金 宮崎
459 10月11日土 内田
460 10月17日金 榎本
461 10月25日土 三輪      松浦
462 10月31日金 宮崎
463 11月08日土 内田  京都造形芸術大学 環境学受講生 マツタケ山づくり体験
464 11月14日金 榎本
465 11月22日土 池内
466 11月28日金 三輪      内田
467 12月06日土 宮崎
468 12月12日金 内田
469 12月20日土 榎本  忘年会(3000円)
470 2015年1月10日土 池内

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§カンパありがとう!  
  
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 redpinemushroom@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

 

 

コメント
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