まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 まつたけ十字軍運動NEWSLETTER 581

2011年02月26日 |  マツタケの林地栽培 

安全でスムーズな作業は“段取り”が大切。作業前の打ち合わせ。


京まつたけ復活・里山再生市民運動


第277回(2月26日(土))活動報告



 またまた戦後の場当たり林業行政の顛末を身に沁みて思い知らされる、杉が色づく季節がやってまいりました。今日は快晴。筆者も鼻水すすり、目をこすりながらの1日でした。
 
 本日の参加者は、前田、中広、松本、森、小原、松浦、三木、多田、三品、大久保、斉藤、川本、榎本、有山、宮崎、成田、高木、橋本、高見、鶴田、三輪、周田、徳田、阿閉(仁)、阿閉(眞)、堀井、玉城、藤井、小長谷、内田、山田、猫田、吉村、石原の、杉良太郎、林業女子会を含む34名のみなさんでした。

<澤田山>
ヤマガラA区では、ゲストのみなさんとともにシシ垣作り。
シカの侵入を防ぐため、整備域の周囲に除伐したソヨゴなどを積み上げて囲いをしています。

 玉城山も含めここ岩倉の山の特徴は、コナラなどの落葉広葉樹に大木が多く若木が少ない(これがナラ枯れの蔓延につながっている)。換わって植林からのエスケープ桧とソヨゴが勢力拡大。アカマツにいたっては風前の灯。
 同じく少子高齢化、中国などの精力的な海外学生をはじめとした外国人労働者に取って代わられつつある就職戦線、TPPはじめとして強まる海外圧力と頼りない政府、早くも今は昔状態の普天間...、似たようなわが国の現状に思い至るとなんか身につまされます。

 友好団体である鹿背山元気プロジェクトのフィールド、木津川市鹿背山も「放置里山林」という条件は同じですが林相がかなり違います。鹿背山では落葉広葉樹林→落葉広葉樹・常緑広葉樹混交林→照葉樹林という教科書的な林相転移が進行中です。この違いの要因は何でしょうか?

鹿背山ではまだシカの食害は見られません(糞も見ない)。
ひるがえって岩倉ではコナラなどの若木へのシカの食害がひどく、糞も頻繁に見られます。

 シカはコナラなどの若木は生える端から食い尽くすけれど、ヒノキ、ソヨゴは食べない。結果的にヒノキ・ソヨゴが優勢な林となりつつあるのです。
 里山を作るのは何も人間だけではなかった!シカはシカなりの圧力を山にかけてシカ流「里山」作りをしているのだった!もっともそれは自分自身の首をも絞めることになっていることに、シカは思い至っていない。そこが人間と異なるところと言えなくもありません。いや人間もどこまでそこに思い至っているのかと思うと心もとない面もありますが。


温暖化、気候変動、里山放棄と問題山積ですが当面の敵はシカ!?

澤田山第Ⅰ整備区では除伐ヒノキの林外搬出、地掻きを行いました。

澤田山第Ⅲ整備区
新規整備区へ向かうための道整備。シイタケホダ木用のコナラ伐採を行いました。

域内にある沢を利用しての山菜栽培などの計画も検討中とのことでした。

<玉城山>
榎本班は田んぼ作業へ。
三品班では地掻きを継続。高級絨毯のような分厚い腐植の除去は、2人では大変な重労働。今日の前進目標は1m(幅約10m)

<田んぼ>
今年の土作り事始として堆肥の搬入を行いました。前田さん、玉城さんの軽トラ2台でピストン輸送。

<<お知らせ>>
田んぼに搬入した堆肥の拡散散布作業を行います。詳細は後日お知らせいたします。

奥では有山さんが梅の剪定中。

<香川山>
薪小屋新調のため、橋本棟梁による除間伐ヒノキの加工が始まりました。

焼却場が小屋建築用丸太に囲まれて控えめな焼却焚き火しかできず、手持ち無沙汰そうな石原焼却部長。

賄班。いつもありがとうございます。

本日のメニューは、もうすぐひな祭りのちらし寿司、野菜スープ、漬物。
阿閉さん謹製の漬物も残り少なくなりました。

茶畑の手入れ。3年前に植えたマイ茶苗が5倍以上のボリュームに成長してきました。こんもりしたりっぱな茶畑になるのも近い?

<<不法投棄!>>
澤田・玉城山へ向かう林道に廃石膏ボードが不法投棄されていました。
これまでにもテレビなどが不法投棄されていたことがありました。7月、地デジ化以降が思いやられますね。

不法投棄現場の少し手前に枯死したコナラの大木があり(写真右)、落下した枝が散乱しています。危ないです。皆さん、通るときは気をつけましょう。
「不法投棄の犯人がちょうど通りかかったときにこの大木が倒壊する」ことを祈る私はイケナイ人でしょうか。

(宮崎 記)

コメント
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